あなたは大丈夫?リボ払いに潜む落とし穴

クレジットカードで支払いをすると便利なのが分割払いやリボ払い。カードは持ってるけど、仕組みがいまいち分かっていない!分割払いはたまにするけど、リボ払いって何?そんなあなたへ。リボ払いの仕組みとメリット、リスクをわかりやすくお伝えしたいと思います。


それぞれの違いは?



考える 女の子
そもそも、一括払い、分割払いとリボ払いの違いってなんなのでしょうか。

①一括払い
購入額をそのまま1回で支払うこと。金利はなし。
例)1万円の商品をカードで一括払い。来月の支払日に1万円の請求がくる。

②分割払い
購入額を複数月に分けて支払うこと。金利は基本回数ごと。
例)1万円の商品を2回払いで購入した場合。金利1.26%だとすると、1ヶ月あたりの支払額は(10,000×1.0126/2=)5,063円。ここでかかった金利は合計126円。

③リボ払い
月の支払額が決まっており、使用額に関わらず毎月一定額を支払うこと。金利は基本的に年利。

ざっくりとした支払い方法における違いは上記の通り。ぱっと見、リボ払いって、毎月の支払額が固定されているし、もし使い過ぎても払えない!と頭をかかえることもなさそうでいいんじゃないの…と思ったあなた。世の中そんなに甘くないのです。


リボ払いの落とし穴



お金 喧嘩

①年利の罠

上記で例を挙げなかったリボ払いにおいて、年利がどういう風にかかってくるのか、考えてみましょう。

例)2万円の商品をリボ払いで購入。月の支払い額は5,000円、年利は15%の場合…
今回は、単純計算で12ヶ月だと15%なので、1ヶ月だと1.25%、と考えたいと思います。

1ヶ月目の支払額5,000円。支払残高は(15,000×1.0125=)15,188円。
2ヶ月目の支払額5,000円。支払残高は(10,188×1.0125=)10,315円。
3ヶ月目の支払額5,000円。支払残高は(5,315×1.0125=)5,381円。
4ヶ月目の支払額5,000円。支払残高は(315×1.0125=)319円。
5ヶ月目の支払額319円。ここで返済完了です。

少し複雑で見にくいですが、2万円の返済に5ヶ月かかった、ということになります。上記の例では、合計1,203円の金利がかかっており、トータルで21,203円支払ったことになっています。またここでは、他の買い物をしていないので2万円分しか考えていませんが、実際にカードを使うとなると、毎月の合計使用額×金利なので、当然手数料の額も上がってきます。でも、請求はリボ払いの5,000円のみ。気づかないうちに支払残高が膨れ上がっているかもしれません。ここが、リボ払いの落とし穴1つめです。

②リボ払いになるのは自分で選択した時のみではない

リボ払いの仕組みは、「支払い時に選択した分がリボ払いになるもの」、「使用額が50,000円に達したらリボに切り替わるもの」、「使用額に関わらず使用額は全てリボになるもの」、など様々あり、それに加え、使用額が〜50,000円であれば月々5,000円、50,001〜100,000円であれば月々10,000円、と「使用額によって支払い額が引き上がるもの」もあります。

リボ払いってよく分からないけど使わないほうがいいみたいだから使ってない、けど明細はチェックしていない、というあなた。支払いの際にリボを選択しなくても、知らぬうちにリボ払いに切り替えられているかも。それがなぜかというと…そもそもカード自体をリボ払いの設定にすることで、たとえ購入時に一括を選択しようと、自動的にリボ払いに切り替わる仕組みがあるのです。しかも、登録時には「入会時リボ登録をするとポイントプレゼント!」などの魅力的な表記があったりするので、何も知らないと「なんだかお得そうだし登録しちゃおう!」と選択してしまう人も少なくないのではないかな…と思います。

カードにはちゃんと支払明細書が郵送で送られてくるものもあれば、WEBでチェックできるものもありますが、なにもチェックしなければ、口座に残高がある限り毎月自動で引き落とされますし、意外と見落としている人も多いのではないでしょうか。


リボ払いは使わないべき?



悩む 心配 お金
リボ払いにリスクがあることは誰も教えてくれないのに、なぜカード会社はリボ払いのキャンペーンを行ったり、CMで宣伝するのでしょうか?それは、金利をとることができるからです。一括であれば払わなくていいはずの手数料分が、リボ払いだとカード会社に入ってくるのです。分割払いやカード払いは、カード会社にお金を立て替えてもらっている状態、つまり、借金をしている状態なのです。なので、お金を立て替えておくから返済期間を延ばす代わりに手数料を払ってくださいね、ということです。

リボ払いが悪、とは言いませんが、リスクが伴うことは忘れずに。たくさん買い物をしてしまっても、リボ払いだから平気!なんてことはないのです。一括で払える範囲におさめて、毎月しっかり支払いをするのが吉。

カード払いって、ちょっと大人になった気分になりますが、使いすぎには要注意です。カードの宣伝や、魅力的なキャンペーンはたくさん目に飛び込んできますが、こういったリスクや、それにハマらない使い方を丁寧に説明してくれるマニュアルもないですし、上限に達しない限り、また、支払いができなくならない限り、使いすぎを教えてくれる人もいません。WEBで明細や利用状況を見れるカード会社も多いので、見たことない!という方はチェックしてみるといいかと思います。なんだかわからない!なんて方は、カスタマーセンターなどに問い合わせてみると、オペレーターの方が丁寧に説明してくれますよ。

毎月支払っていたのは利息だった!なんてことにはならないように、自分なりのルールを決めたりして、カードを賢く使いましょうね。

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