【22卒必見!】CSR活動とは?有名企業のユニークなCSR活動も紹介!

22卒の学生さんは、もう企業研究を始めていますか?

企業研究は、
・自分の就活の軸を知る
・自分の本当に行きたい企業を探す
・志望動機を固める
・自己PRのポイントを探る
など、とても重要な作業です。

今回は企業研究の中でも、企業の行なっているCSR活動についてまとめました。
「CSR活動ってなに?」という人だけでなく、「CSR活動なんて知っているよ!」という人も、ぜひ最後まで目を通してみてください。
有名企業のCSR活動や、ユニークなCSR活動についてもまとめたので、参考になると思います。

そもそもCSRとは

CSRとは「企業の社会的責任」という意味です。
英語だと”Corporate Social Responsibility”で、各単語の頭文字をとってCSRと言います。
CSR活動は、企業が社会的責任を果たすために行なっている活動のことを指すんですね。

とはいえ、「社会的責任」なんて言われてもピンとこないですよね。

企業の本来の存在理由は、利潤(利益)の追求です。
たくさん売り上げを出して、利益を得ることが会社組織の第一の目的であることは間違いありません。

ですが、企業が利益だけを追い求めると、
・従業員を苦しめるブラック企業になったり
・詐欺ギリギリの行為や、粗悪な商品で消費者を食い物にする企業がでてきたり
・環境破壊を行う企業が増えたり
と社会全体にダメージを与えてしまうことに繋がりかねません。

以前はそういった企業も少なくなかったですが、社会の変化に伴い、無責任な活動をしている企業が忌避されるようになってきています。
あなたもブラック企業や怪しい商売をしている会社、環境破壊をしている会社って、入りたくないですよね。

ですので、企業は利益を追求するだけでなく、社会に配慮した企業活動を行う責任と必要があります。

具体的には、
・従業員
・消費者
・投資者
・環境
・社会
への影響を考えて意思決定をするのが大事とされます。

社会的責任の国際標準(ISO26000)

ISO26000は、2010年に作られたCSRの国際基準です。
ISO26000には、7つの原則と7つの中核問題と呼ばれるものがあります。

7つの原則

1、説明責任
企業の活動によって、社会に与える影響を説明する

2、透明性
組織の意思決定と活動の透明性を保つ

3、倫理的行動
公平性や誠実であることなど倫理観に基づいて行動する

4、ステークホルダーの利益の尊重
社員、消費者、株主、取引先など様々なステークホルダーに配慮する

5、法の支配の尊重
各国の法律を尊重し、守る

6、国際的な行動規範の尊重
法律だけでなく、国際的な規範も守る

7、人権の尊重
人権を尊重する

7つの中核課題
1、組織統治(ガバナンス)
社会的責任を果たすためにも、しっかりした意思決定の仕組みが大事

2、人権
直接的な人権侵害だけでなく、企業活動による間接的な人権侵害にも目を向ける

3、労働慣行
労働慣行とは、明文化されている/いないに関わらず、社内のルールとなっているものを指す
「労働は商品ではない」を原則に、社内のルールを作る

4、環境
企業の規模に関わらず環境問題に取り組むべき

5、公正な事業慣行
取引先に対しても、公正に取引を行う

6、消費者課題
商品・サービスによって消費者に危害を与えないようにする
商品・サービスを使った消費者が社会に害を与えないようにする

7、コミュニティへの参画及びコミュニティの発展
地域住民との対話から、教育・文化の向上、雇用の創出まで、幅広くコミュニティに貢献する

となっています。

CSR活動と、慈善事業の違い

CSR活動は、慈善事業と混同されがちですが、少し異なります。

CSR活動は上記のISO26000で書いたように、慈善活動だけに限りません。
例えば、充実した福利厚生で社員に利益を還元するのもCSRと言えるでしょうし、自社の取り組みを社外に伝える努力もCSR活動と言えるでしょう。
慈善事業もCSR活動に含まれますが、CSR活動の一部である、というのが正しいと思います。

– 有名企業のCSR

次は、就活生に人気の企業のCSRをみてみたいと思います。

味の素

世界規模で食品事業を手がける味の素では、多くのCSR活動を行なっています。

特に印象的なのは、「ガーナ栄養改善プロジェクト」。
ガーナ栄養改善プロジェクトは、2009年から味の素が取り組んでいるプロジェクトであり、味の素の食品開発技術を駆使して栄養不足問題を解決する取り組みです。
具体的には、ガーナの子供達(生後6ヶ月〜2歳)向けに栄養不良を解決するためのサプリメントを開発し、販売しています。

「ガーナ栄養改善プロジェクト」のすごいところは、一時的なボランティアではなく、ビジネスとして行なっている点です。
サプリメントの生産、普及、販売を行うことで、持続的な支援を実現しています。

ソニー

ソニーは環境問題への取り組みが特徴的です。

ソニーはCSR活動として「環境負荷ゼロ」を掲げて、様々な製品の製造にあたって、
・無駄な資源を使わない小型化
・再生材の利用
・省エネ商品の開発
などより環境負荷の少ない商品作りを続けています。

ユニークなCSR

続いて、面白いCSR活動を行なっている企業をみてみましょう。

集英社:スラムダンク奨学金

週刊少年ジャンプを出版している集英社は、「スラムダンク奨学金」という取り組みを続けています。

スラムダンク奨学金は、作者の井上雄彦氏の呼びかけで始まった奨学金で、将来、バスケットボール選手として、アメリカの大学やNBAで活躍したい学生を支援するプロジェクトです。
審査に通るとアメリカの学校に留学生として派遣され、そのためのアメリカへの渡航費用、学費、滞在中の寮費と食費などを支援してくれます。

コロナウイルスの影響で、残念ながら、2021年の派遣は中止になっていますが、とてもユニークなプロジェクトですよね。

ファーストリテイリング:服を通じた社会貢献

ユニクロやGUを運営するファーストリテイリングでは、服を通じた社会貢献ということで、「全商品リサイクルプロジェクト」を行なっています。
消費者から不要になった洋服を店舗で回収し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協働して、難民の人々に寄付しています。
服を扱っている企業である強み、全国にたくさんの店舗がある強みを活かした素敵なプロジェクトですね。

DeNA:次世代のIT教育

モバゲーから始まり、ゲーム事業以外にも様々事業を手がけるDeNAは、次世代のIT教育のため、
公立小学校でのプログラミング教育に取り組んでいます。

2020年から一般の小学校でもプログラミングを教えるそうですが、DeNAは2014年から公立小学校の低学年向けのプログラミング教育に取り組んでいました。
それに伴ってプログラミング学習アプリを開発し、無料で提供したり、技術力をフルに活かしたCSR活動に取り組んでいます。

まとめ

色々な企業のCSR活動を見てみると、自社の強みや特色を活かした活動が多いのがわかります。
調べてみるとかなり面白いので、企業研究する際は、ぜひCSR活動までチェックしてみてください!