【コロナ禍】22卒の就活は「就職氷河期」になる?

コロナウイルスの影響で、航空会社各社が21卒の新卒採用の選考を中止し、来年以降の新卒採用についても見送る方針になりました。
こういったニュースを受けて、就職氷河期になるのでは?と危惧している22卒学生も多いことでしょう。
今回は、22卒学生の就活が「就職氷河期になるのか?」についてまとめてみます。

企業から見たコロナ禍

今回のコロナウイルスの影響で、航空業界や旅行業界、外食産業などの1部の業界は大きな打撃を受けました。
影響の大きかった業界では、売り上げが下がっているところも多く、新卒採用を見送ったり縮小しているところもあります。

一方で、影響のあまり大きくなかった業界ではどうでしょうか?

マイナビの調査(https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu514/)によると、
3割程度の企業が、採用予定人数に対して0人しか採用できていない状況であるとの調査結果が出ています。

つまり、「本当は採用したかったけど、一人も採用できなかった!」という企業がたくさんあるんですね。
もう少し詳しくみてみます。

大手企業

先ほどの調査によると、大企業で「採用人数に対して0人しか採用できなかった」企業は少ないです。

考えられる理由は、2つあります。

・資金面なども潤沢なので、オンラインにスムーズに移行できる
・もともと知名度があるので、就活生から興味を持ってもらえる

大企業は、採用過程のオンライン化やウェブセミナーなどの開催を行うことで、採用数を維持できたものと思われます。

中小企業

一方、「採用人数に対して0人しか採用できなかった」のうち4割が、従業員数300人未満の中小企業でした。

中小企業の新卒採用が難航した大きな理由の一つが、知名度の低さです。
大企業と異なり、ネームバリューが低い中小企業は、合説などを通して学生に認知してもらうことが多かったです。

しかし今年は、コロナの影響により、合説の中止が相次ぎました。
結果として、就活生に認知してもらうことができず、採用がうまくいかなくなったと思われます。

知名度が低いため、ウェブセミナーなどを開催しても、そもそも参加してくれる学生が少なくなってしまいます。
そういった面でも、採用のオンライン化が難しい面があると思います。

– 22卒の就活は厳しいのか

結論から言うと、悲観する必要はないと思います。
なぜなら、コロナの影響をあまり受けなかった企業の採用の意思は変わっていないからです。

大手だけをみると

大手企業だけで考えると、例年以上に就活生が集中して、競争率が高まるかもしれません。

来年も合説などが十分に行われない場合、中小企業と出会う機会が減ります。
みんな知っている企業から選ぶようになるため、ネームバリューのある大企業に、例年以上に人が集まる可能性があるでしょう。

とはいっても、業界や企業に問題がなければ、採用人数が変わるわけではありません。
コロナの影響を受けた業界以外であれば、しっかりと準備をすれば、採用される見込みは十分にあると思います。

中小企業まで視野を広げると

中小企業に関しては、採用意欲が高くてもうまく学生と出会えずに困っている企業が多いという状況です。
ですので、中小企業を調べて学生側からアプローチすれば、むしろ例年より入りやすいかもしれません。

また21卒をうまく採用できなかった中小企業では、22卒の採用枠を拡大する可能性もあるでしょう。

22卒の就活攻略法は?

以上の話を踏まえた上で、22卒が就活を攻略するポイントは、
・中小企業まで視野を広げること
・積極的な情報収集と、企業研究に力をいれること
になると思います。

中小企業まで視野を広げること

22卒の就活では、例年以上に中小企業の競争率が下がると思います。
加えて、21卒採用ができなかった背景を受けて、採用枠を増やす企業も出てくるでしょう。

結果的に、中小企業への入りやすいさは例年よりはるかに高くなるので、中小企業を視野にいれた就活が大事です。

情報収集と企業研究

とはいえ、そもそも中小企業を探すのが難しいですよね。
22卒向けに、情報収集の方法をいくつか紹介してみます。

web合説を活用する

コロナの影響を受け、WEB合説といった試みが行われています。
WEBセミナー形式で、複数の企業説明会を受けれるイベントですね。
WEB合説に参加することで、知らなかった企業の情報を得ることができます。

スカウト型就活サイトを活用する

就活サイトといえば、マイナビやリクナビといった自分からアプローチするタイプのサイトしか知らない人もいるのでは?
実は就活サイトには、逆求人型・スカウト型と呼ばれる、企業側からアプローチしてくれるサイトもあります。

スカウト型の就活サイトでは、登録するだけで企業の方からメッセージが届きます。
その中から興味のある企業の選考に進むことができるという仕組みです。

自分からアプローチするタイプのサイトと異なり、企業側からアプローチがあるため、知らない企業を知れるきっかけになりますよ。

大学のキャリアセンターに頼る

多くの大学には、キャリアセンターと呼ばれる、学生の就活支援を行う場所があります。
キャリアセンターは、個別相談に乗ってくれたり、インターンシップやOB訪問の手助けを無料でしてくれたりする、就活生の強い味方です。

また大学によっては、大学独自の求人を持っていることもあります。
キャリアセンターに相談をして、自身の希望を伝えることで、優良な中小企業の情報を得られる可能性が高いです。

各賞を受賞している企業を参照する

各分野で受賞をしている企業を調べていくと、あなたが知らない企業と出会える可能性があります。
たとえば、「ソーシャルビジネス55選」という経済産業省が魅力あるベンチャー企業を選出したであれば、中小企業でありながら勢いのある企業を知れます。
すでに業界が固まっているなら、各業界の賞をみると、優れた企業を見つけられますよ。

まとめ

22卒の就活は、中小企業にも目を向けることが大事です。
中小企業の中にも、大きな利益をあげられていたり、福利厚生がしっかりしている企業もたくさんあります。
情報収集と企業研究をしっかりと行って、就活を乗り切りましょう!