【コロナショック】22卒の就活はこれからどうなる?

以前、当サイトで以下のような記事を掲載しました。

【コロナショック】22卒が味わう地獄の大学生活、いよいよ現実味を帯びてきた。

あれから半年ほど経ち、22卒の皆さんを取り囲む状況はどうなっているのでしょうか?
今回は、22卒の学生さんが直面している就活の状況と、これからについてまとめてみます。

「やばい」と言われていた理由

22卒の就活は、そもそも「やばい」と言われていました。
その理由は、たくさんの制度が変わる節目の年だったからです。
一つ一つみてみましょう。

就活ルールの撤廃

これまでは経団連の取り決めにより、「3月から説明会、6月から選考、10月に内定」と、採用活動の開始時期が決まっていました。
経団連に属さない一部の企業を除いて、多くの企業がこの就活ルールに従っていたため、大学三年生が終わってから就活を始めても間に合っていました。

ですが、22卒の採用活動からは、就活ルールが撤廃されます。

これにより、早くから採用を開始する企業が現れ、学業に専念できなくなることが懸念されていました。

実際には、22年卒向けの採用活動は、基本的には21年卒の採用選考から変更なしで動いているようです。

企業側にとっても無理に新しいスケジュールに合わせるより、従来のスケジュールをベースに採用活動を行う方が都合が良かったのかもしれませんね。

とはいえ、早くから採用を始める企業もあるはずなので、気になる企業がある人は、こまめにチェックをしておきましょう。

最低賃金の上昇に伴うバイト求人の減少

2019年の10月ごろ、全国で最低賃金の引き上げが行われました。

一見すると嬉しい出来事ですが、雇う側の視点に立つと人件費が高くなってしまうので、気軽にバイトを雇えない状況になりかねないと懸念がありました。

実は、2020年10月にも、最低賃金は変更になっています。
昨年ほどの大きな引き上げではありませんが、全体的にわずかに上昇しているようです。
後述するコロナの影響もあり、バイトを探すのも難しくなりそう。

就職活動には、スーツ代や交通費など意外とお金がかかるので、バイトができないのはかなりの痛手ですね。

消費税増加に伴う出費の増加

2019年10月は、消費税も8%から10%に上がっています。
もう慣れてしまった人も多いかもしれませんが、普段の買い物にかかる金額が2%増えるって、普通にしんどいですよね。

現在の22卒を取り囲む状況

上記のように、22卒は、そもそも制度の変更により不利な状況でした。
それに追い打ちをかけるように、2020年2月からコロナウイルスが蔓延。
就職活動にも大きな影響を与えています。

コロナ禍による、就活イベントの中止

コロナの影響により、合同説明会などのイベントが中止になっています。
今回中止になったのは21卒向けのイベントが多いですが、来年の春頃にコロナの状況がどうなっているのかは誰にも予測できません。
22年度も、今年同様イベントが中止になる可能性があります。

サマーインターンなどの大学三年生向けの就活イベントも、オンライン化などの対応を迫られました。
企業側も初めてのことだったと思われるので、中には十分なインターンができなかった企業もあるかもしれません。
また、オフラインで会うことで得られる情報や人脈も手に入りにくかったと思われます。

オンライン選考の浸透

コロナの影響により、21卒の採用活動では、オンライン選考を行う企業増えました。
グループワークや面接をZoomやスカイプといったツールで行う形ですね。

オンライン選考は、移動の時間や費用が省けるというメリットもありますが、コミュニケーションが取りにくいというデメリットもあります。

たとえばグループワークでは、初対面の人と一緒に課題をこなします。
オフラインであれば、開始前の時間などに雑談などをしてアイスブレイクできますが、オンラインだといきなりzoomが繋がって課題に取り組まないといけなかったりします。

またオンラインで会議をすると、二人同時にしゃべることが難しいので、話し始めるタイミングを伺わないといけないのも大変ですね。

一部企業の採用中止

コロナの影響で、ANAなど大手航空会社が、採用を中止しました。
航空会社だけでなく、飲食業、宿泊業などコロナの影響をもろに受けた業界は、新卒採用どころではなくなってしまっています。
そのため、21卒だけでなく今後の採用活動も見直している企業が出てきている状態です。

航空会社などは、学生に人気の企業でしたが、22卒の時点では新卒採用は再開されないでしょう。
目指していた学生さんは、残念ですが、方向転換を考える必要があると思います。

大学の休講/授業のオンライン化

コロナの影響で、休講になった大学も多かったのではないでしょうか?
大学ごとに細かな対応は異なると思いますが、単位に余裕のない学生さんには、大きな打撃となる出来事だったと思います。

もし今の時点で、単位に余裕がない学生さんは、今からでも単位取得に専念するのをお勧めします。

就活ルールの撤廃などで、採用時期が早まっており、焦る人もいるとおもいますが、
実際には大学四年の10月や11月まで就活を続けて、内定をもらう学生さんも十分にいます。
仮に内定を取れたとしても、留年してしまえば、入社することができません。

「頑張って就活したのに、入社できなかった…!」って悲しすぎるので、ぜひ単位取得がんばりましょう。

コロナ禍による飲食業界への打撃

コロナによる緊急事態宣言により、飲食業界はかなりの打撃を受けました。
その煽りで、アルバイトの解雇をおこなった飲食店もあります。

もしかしたら、これを読んでる学生さんの中にも、影響を受けた人がいるかもしれませんね。

飲食店は、大学生のバイト先の一つとして、王道とも言える選択肢ですが、
コロナ禍の現在、飲食店のバイトの求人数はさがっています。

厚生労働省の調査によると、パートタイム(アルバイト)の有効求人倍率は、2019年頭は約1.8倍あったものの、コロナの影響があってから1.6倍くらいにまで下げっています。

就活にはお金がかかりますが、バイトの求人自体が減ってしまっているんですね。

まとめ

・就活ルールの撤廃
・諸々の社会制度の変更
・コロナの影響

など、22卒の就活状況は、あまり良いとは言えないです。
ですが、ポジティブな面もあります。

・オンライン選考が発達し、遠方から大都市に移動する必要が減った
・一部の業界では、むしろ売り上げが上がっている
・テレワークが浸透し、新卒から柔軟な働き方をできる可能性が上がった

ぜひ、コロナに負けず、就活を乗り切ってください。
応援しています。