金融業界の内定者インターンの内容は?社会人になる前にやるべきことも解説!

金融業界に内定が決まった人は、入社前に控えているインターンの内容が気になっているのではないでしょうか。専門的な業務をおこなう金融業界は、社会人になる前に準備しておきたいことも山ほどあります。

 

そこで今回は、金融業界の内定者インターンでよくある内容や、入行前にやっておきたいことをご紹介します。社会人のスタートをばっちり切れるように、事前に内容を予習しておきましょう!

 

1. 金融業界の内定者インターンは何をする?

内定者向けのインターンでは、社会人としての基本的なマナーの習得や、金融ならではの業務に関する研修をやることが多いようです。詳しい内容を見てみましょう。

 

1-1. ビジネスマナーの習得

 

ビジネスマナーは社会人の基本ですが、金融業界では特にシビアな領域です。銀行員などは見た目が命なので、最初の研修で髪型やスーツの着こなし方、お辞儀の角度などを徹底的に叩き込まれます。

 

企業によっては接客業のプロであるキャビンアテンダントを呼んで、1日かけて練習するところもあるようです。仕事が始まったあとにゆっくり勉強するものではありませんから、早いうちに習得すれば、一人前の社会人になる準備ができそうですね。

 

1-2. 金融業ならではの作業の習得

 

金融業ならではの作業とは、札勘定や電卓を使う練習などです。お金を扱う業務ですから、スムーズに作業するために早期に手を動かして体に覚えさせるわけですね。

 

札勘定はいわゆるお札を数えるだけの作業に思えますが、完璧にできるまでみっちり練習します。中には、100万円札をどれだけ早く数えられるかをチームで競い合う研修もあるのだとか。

 

また、金融業に必要な資格を取得するための講習をやることもあります。たとえば、商品を売るために必要な証券外務員の資格。一方で、資格の勉強は宿題にして、定例報告という形で毎週チームになって進捗を伝えあうケースもあるようです。

                

1-3. 実務のロールプレイング

 

一部の会社では、実際にやる仕事のロールプレイング(模擬演習)を行います。具体的には金融商品の個人営業や法人営業などがよくあるケースでしょう。新人がたずさわる最初の業務としても有名ですね。

 

ロールプレイングは、新人チームもしくは個人が講師をお客さんに見立てて行います。個人のお客さん役をやる講師が「今契約している投資信託をやめたいんだよね。」というのに対して、解約阻止するといった内容です。

 

実際のケースを疑似体験することで、金融業のリアルな事情を体験できたり、営業の交渉術を身につけられたりできそうですね。

 

2. 金融業界で社会人になる前にやるべきこと

金融業界で学生のうちにやっておくべきことは、資格の勉強と心の準備です。各項目を解説していきます。

 

2-1. 資格の勉強

 

金融業界はお金をあつかうセンシティブな領域なので、新人には資格の取得が欠かせません。代表的な資格を見てみましょう。

 

・ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、人生におけるお金の知識や賢い使い方を正しく理解して、一般の人にコンサルティングできる資格です。銀行や証券、保険など、基本的にどの金融分野でも持っていて損はないでしょう。

 

ファイナンシャルプランナーでなくとも、証券外務員の資格を持っていれば営業はできます。しかし肩書きがあるとより説得力が増し、相手に信頼されやすくなるのでメリットは大きいといえるでしょう。

 

・簿記

金融業界で法人営業をやるときに、必ず取得しておくべき資格が簿記です。企業の財務諸表や損益計算書を読めるようになれば、経営状態のよしあしを判断できるようになります。そうすることで、おのずと自社のどの商品を進めればいいのかが見えてくるのです。

 

また、融資を担当するときにも簿記の知識は欠かせません。せっかく融資をしてもリターンが見込めなければ、その意味はなくなってしまいます。正しいリスク管理をおこなうためにも、簿記の知識は必須といえるでしょう。

 

・証券外務員

証券外務員の資格は、金融商品を売るために取得する必要があります。金融業界に入る新人のほとんどは、入社前に証券外務員の資格を取っているそうです。株や投資信託、保険などの商品をあつかうのに必須なため、早めに取っておいて損はないでしょう。

 

証券外務員には1種と2種がありますが、受験するなら1種がおすすめです。なぜなら扱える商品の幅が広く、可能になる業務内容がまったく違うから。2種の場合はローリスクな金融商品しか売ることができないため、基本的には1種を取得するように会社からも言われるでしょう。

 

2-2. 心の準備

 

抽象的な話になりますが、社会人になる前に金融業界は厳しい分野であると覚悟しておきましょう。自分が思っているような、華々しい仕事はできないかもしれません。まず、営業になったらノルマが大変です。個人宅を何件も訪問して、100件に1件新規契約が取れればいい世界です。

 

お金は誰にとっても大切なものですし、扱う金額も大きいためミスは許されません。業務をする中でのプレッシャーもかなり大きいでしょう。不安に思うようであれば、金融業界で働いている先輩にリアルな話を聞きにいくことをおすすめします。

 

仕事の辛い面はどんなところか、どうやって乗り越えていけばいいかを事前に知っておけば、いくぶん心が楽になるはずです。

 

まとめ:金融業界で活躍するための準備を今から始めよう

 

金融業界の内定をもらっている学生向けに、入社前のインターン内容や事前にやっておくべきことを紹介しました。特殊な業界のため、ビジネスマナー以外にも習得しなければならないことが大量にあります。事前の研修でみっちり叩き込まれるでしょうから、めげずに頑張ってくださいね。

 

また金融業界において資格の勉強は切っても切れない関係です。仕事をするために必要なものですから、早いうちに勉強を進めておきましょう。また泥臭い仕事をやらなければいけないこともあるので、期待しすぎず覚悟を持っておくこともおすすめします。

 

金融業界で活躍するために今から着々と準備を進めて、無事に社会人としてのスタートを切りましょう!