【メーカー業界の就活動向】コロナ禍の変化や新卒採用状況まとめ

就活生の中でメーカー就職を目指している人は、コロナウイルスが就活にどのような影響を及ぼすのか心配されていることと思います。業界全体がどんな変化をしているのか、新卒の需要や待遇はどう変わるのか気になるところですよね。

そこで今回は、メーカー業界に焦点を当ててコロナ禍の動向や新卒の採用状況などを調べました。メーカー就職に興味がある人は、ぜひ情報を見ていただき就活に役立ててください。

各メーカーの動向

メーカーといっても化粧品、自動車、化学、電化製品など作るものはさまざまで、コロナウイルスの影響は業界によって異なります。いくつかメーカーを取り上げて動向を紹介します。

化粧品メーカーの動向

コロナ禍で化粧品メーカーは売り上げが落ちてしまったところが多くあります。というのも、化粧品はインバウンド(海外からくる観光客からの需要)が大きく、日本の化粧品を買いに来る人が多かったからです。

さらにコロナ禍ではマスクの着用や在宅ワークが当たり前になり、毎日のようにがっつり化粧をする人が減っているのも事実です。化粧品自体は「生活の必需品」ではないので、緊急事態宣言下で店舗を閉めざるを得ないところもあります。

大手化粧品メーカーもまだ23卒の新卒採用ページを開設しているところは無いようなので、今後の動きに引き続き注目したいところです。

食品メーカー

食品メーカーは生活に必要な製品を作っているため、コロナ禍で売上がゼロになってしまうことはありません。しかし、外食の規制が続くなかで食品の需要も下がっており、全体的な生産量は減少しているようです。

ただコロナ禍の就活において、食品メーカーはインターンの充実度の高さに定評があります。たとえばワンキャリアの口コミアワードでは、サッポロビールがインターン部門のGOLD賞を受賞しました。

その背景には「工場や実際の現場を見られて勉強になった」など内容の充実度に対する評価の高さが見られます。

参考:ワンキャリア 就活口コミアワード2021

企業側もインターンや採用は積極的に行っているようなので、食品メーカーに興味がある方はぜひ一度インターンに参加してみてください。

自動車メーカー

トヨタやホンダなどの自動車メーカーはそこまで大きな影響はないものの、ウイルス感染拡大による部品供給が不安定になっていることが目立ちます。ただ一時的に数値は下がったものの、新型車のリリースなどが功を奏して売上が回復している自動車メーカーもあります。

自動車メーカーは海外にも支店を持ち、中国をはじめとした他の国での売れ行きが好調であれば総合的な経営状態もよくなります。23卒の新卒採用ページはまだ準備中のところが多いようですが、新卒採用については引き続き同じ条件で行うところが多いと予想できます。

電機メーカー                   

電機メーカーにはNEC、日立、富士通、パナソニックなど大手企業が多く名を馳せています。工場を持っているメーカーはウイルスの影響を受けているのかと思いきや、多くの電機大手が高い業績を上げています。

たとえばソニーは特に経営状態がよく、在宅時間が増えたことでゲーム配信や家庭用ゲームの需要が高まっていることが原因と考えられます。またパナソニックでも家電製品が順調に売れており、住宅にいる時間が長いことから利用している家電を買い替える人が増えているようです。

さらに富士通、NEC はメーカーとしての事業だけでなく、ソフトウェアやネットワーク関連のIT事業も展開しています。そのため比較的ウイルスの影響を受けにくく、コロナ禍でも順調に売り上げを伸ばしていることがわかりました。23卒の新卒採用スケジュールはまだ公開されていませんが、例年通り募集が開始されるのではないでしょうか。

化学メーカー

化学繊維などを扱う化学メーカーは、コロナウイルスによって業績が落ちているところが多いようです。化学メーカーが製造している製品はプラスチック素材から合成ゴムまでさまざまですが、自動車メーカーへ提供しているものも多くあります。

コロナ禍では一時的に自動車製造の工場が止まったところもあり、その影響が出ているようです。ただ自動車業界自体は今後なくなるものではないため、一時的に数字が落ち込んだものの、今後は景気が回復すると見込んでいるところが多い印象でした。

東レでは既に23年度卒のインターンシップ用ページを開設しており、新卒採用を進める動きは変わっていません。化学メーカーは今後も需要があり続けることから、就活の選択肢として入れても問題ない分野と考えていいかもしれません。

メーカーは「ホワイト企業ランキング」に多数ランクイン

メーカーはコロナウイルスの影響で売上が下がっているところが多い印象ですが、コロナ禍で「ホワイト企業ランキング」に入った企業がたくさんあります。

参考:【2021年度版】新卒で入りたい隠れ優良ホワイト企業TOP50

ホワイト企業総合所の調査によると5位にサントリー、11位に旭化成、13位に味の素、17位に中外製薬、といった具合にメーカーが多数ランクインしていることがわかりました。

一時的に経営状態は悪化したかもしれませんが、総合的に見た働きやすさという点ではメーカー業界は優秀な企業が多いとも捉えられます。プライベートとのワークライフバランスを重視したい方は、メーカーを選択肢の一つとして考えることで、自分の理想の働き方を実現できる可能性があるといえます。

まとめ

コロナ禍のメーカー業界の動向について解説しました。ウイルス感染の影響を受けて売上が下がっている企業はあるものの、メーカーは働きやすさの点では高評価を受けているところが多く、今後需要の回復が見込めれば新卒採用も問題なく行われることが予想できます。

ご自身が活きたい業界のニーズは今度ごうなるか、業界の動向と働きやすさを踏まえて、幅広い視野を持って志望企業を探してみてください。