コロナ禍の広告業界の就活動向】新卒に求められることとは?

現在学生の方で広告業界を目指している人は「コロナ禍で広告業界の状況は変化したの?就活ではどんな風に動けばいいんだろう。」と頭を悩ませていることもあるかもしれません。

そこで今回は、コロナ禍における広告業界の就動向についてまとめました。

現在広告業界に起こっている変化や、就活のやり方、これから知っておくべきことについて解説しますので、これから就活を進める人はぜひ参考にしてください。

コロナ禍における広告業界の変化

コロナ禍において広告業界は大きな変化を迎えています。

どのようなことが起こっているのか、いくつかの事象を見ていきましょう。

デジタル広告に移りつつある

広告というとビルの看板やテレビのCMなどのイメージがあるかもしれませんが、コロナ禍では広告はデジタル市場に移りつつあります。

自宅で過ごす「おうち時間」やテレワークの時間が増えたことで、インターネットやオンラインでのやり取りが増えたことが原因です。

たとえば検索型の広告や、TwitterやインスタグラムなどのSNSに表示される広告など。

こうしたデジタル広告が増えることで、広告の出し方も変化しています。

これから広告業界を目指す人は、オンラインにおける広告運用のやり方などを勉強しておくと就活の役に立つ可能性が高いです。

広告の内容も変わりつつある

コロナ禍では広告に出す内容も変わりつつあります。

たとえば、人との距離を保つことが優先事項となったため通販の需要が増えて、広告に出るのはオンラインショップなどのECサイトの商品がメインとなりました。

また、在宅の時間が増えたために家電やAV機器のPR需要が高まり、一方で小売業やレジャー関連の広告は減少傾向にあります。

こうした動向を知っておくことでも、就活において広告業界の知識を学べるでしょう。

日々パソコンやスマホでネットを見ているときに、どのような広告が出ているか意識してみてはいかがでしょうか。

コロナ禍における広告業界の需要

コロナ禍で広告費は下がっているといわれます。

たしかにテレビなどのマスメディアを利用するよりも、インターネット上の広告利用が高まっており費用が下がっていることは事実です。

ただそれだけで広告業界の需要が下がっているとはいえず、市場が変わりつつあるだけで需要は変わらないと考えられます。

そのため、広告業界のニーズが下がっていると落ち込むことなく、市場が変わっただけととらえて柔軟に対応を変えられるようにしておくといいでしょう。

コロナ禍における広告業界の待遇面の変化

コロナ禍で広告業界に就職する際は、今までと何が違うのでしょうか。

コロナ以前にはなかった業務委託としての契約や、個人で稼ぐ力などが求められると考えられます。

広告業界の待遇面の変化について見てみましょう。

個人事業主化が進んでいる

広告業界では個人事業主化が進んでおり、正社員ではなく業務委託社員としての契約割合が増えていきます。

実際に電通では正社員の個人事業主化を進めており、2021年1月からは200人ほどの社員を業務委託に切り替えることとしました。

さらに一部の正社員を対象に個人事業主とするための新制度を開始し、電通だけでなく他の広告系企業でもこの流れは取り入れられることが予想できます。

個人でスキルを身につける必要がある

上記の個人事業主化とあわせて、広告業界では個人でスキルを身につけることが求められます。

正社員として入社した際は、先輩とOJTを組んでじっくり仕事の進め方などを教えてもらえることが多くなります。

しかし個人事業主は厳密には会社に属しているわけではないので、自分一人で勉強をしてスキルを仕事に活かす必要があるのです。

そのため広告業界における仕事にはどんな力が必要になるのか、書籍などを使って勉強することが求められます。

就活の際は、仕事の仕方を教えてもらわずとも一人で学び、行動できる力を身につけアピールできるようにしておくといいでしょう。

大手広告企業の採用条件

では具体的に新卒の採用条件はどのくらいなのか、大手の広告企業の要項を見てみましょう。

電通

電通は「総合職」「デジタルクリエイティブ職」「アート職」の3つがあります。2020年度4月の初任給は26万円となっており、入社人数は120名ほどです。

プラスして年2回の賞与がつきますので、年収自体はコロナが原因で大幅にダウンする可能性は低いといえます。

博報堂

博報堂では、博報堂もしくはグループ企業の博報堂DYメディアパートナーズで新卒採用を行っています。

2社合わせて募集人数は140名ほどで、年収は年俸制で360万円+残業代+賞与が出ます。

従来のグループディスカッションや面接とは一線を画した採用方法が特徴的で、社員との対話や学生の本来のスキルを評価するような仕組みを構築しています。

アサツーディ・ケイ

アサツーディ・ケイでは広告やコミュニケーションビジネスに興味がある人を対象に採用を行っており、2020年度の新入社員の初任給は約25万円です。

さらに6月と12月は賞与があることと、業績に応じてインセンティブが出る仕組みも整っています。

配属はアサツーディ・ケイ含むグループ会社に配属され、ADKホールディングス、ADKエモーションズなどに配属される可能性もあります。

まとめ

広告業界のコロナ禍の動向と、就活における変化などについて解説しました。

広告業はコロナ禍で売上額が下がっていますが、需要がなくなるわけではなく、マスメディアからインターネットへ市場を移行している段階です。

求められるスキルをいかに早く身につけ、自分一人の力でこなせるようになるかが、広告業界への就職の鍵となるでしょう。

市場動向を日々チェックする習慣を身につけて、万が一個人事業主化が主流になっても大丈夫なようにスキルを習得することをおすすめします。