驚愕!人事の裏話「合同説明会は参加しても意味がない」のウソ・ホント

人事担当者が暴露!合同説明会で実は人事担当者がチェックしていること

就活が始まる時期になると、就活を終えた先輩から、
「合同説明会に参加したって意味ないよ」「疲れるし、行くだけ無駄だよ」と
アドバイスされる方も多いのではないでしょうか?

就活を終えた人の話だけに説得力ありますし、行く意味がないなら合同説明会での人ごみは避けたい…と思う方も多いでしょう。
先輩は何を理由に「意味がない」と言っているのでしょうか?
本当に合同説明会への参加・不参加はその後の選考に影響しないのでしょうか?

今回は、企業が合同説明会に参加した大学生をどの様にみているのかというテーマについて、
ここだけの裏話をお伝えします!
ぜひ就活生の皆さんは、就活初期のこの時期に役立ててください!

 

そもそも合同説明会ってなんのためにあるの?

合同説明会とえば、大手就活ナビサイト主催の、東京ビックサイトや幕張メッセなどで開催される大規模なものから、業界毎の小規模なものまで、現在では幅広く実施されていますね。

就活解禁の時期になると、テレビでリクルートスーツに身を包んだ大学生が行列を作って、各企業の話を熱心に聞いている姿などが毎年報道されています。
就活が始まったらまずは合同説明会に参加してみて、個別企業説明会に参加する。このような流れで就活を始める就活生も多いです

就活生からしたら、同じ日に同じ場所で複数の企業の話が聞けるので移動の手間くことができ、一気に大量の情報手に入れることができます。合同説明会に参加する企業からしても、これほど多くの就活生と接触できるのは非常に貴重な機会です。

大規模な合同説明会なら出展企業は1000社を超え様々な業界が軒を連ねます。そして、中小企業でも1社につき1日100人前後、人気の大企業であれば500人以上の大学生が集まります。

とても合理的な場であることは間違いありませんね。

先輩の「合同説明会は意味ない」はホントなのか?

 

ではなぜ先輩は「合同説明会に行っても意味がない」言うのでしょうか?

それには2つの理由があります。

1つ目は、結局は個別企業説明会に参加しなくてはいけないから。
2つ目は、選考に影響することが少ないから。

では詳しくいきましょう。

①結局は個別企業説明会に参加しなくてはいけないから

なんと!合同説明会で1度企業の説明を聞いたのにまたその企業の個別説明会に行かなくてはいけないなんて!

もちろん、合同説明会に参加すると個別企業説明会が免除され、選考に進める企業もあります。しかしそのような企業はとても少ないです。

合同説明会では1回の説明会の時間が限られており、個別企業説明会に比べて3分の1程度の時間に縮小されてしまいます。少ない時間で企業説明を何も繰り返すのが合同説明会です。当然、説明内容も厳選せざるを得ず、最低限の内容しか皆さんにお伝えるすことが出来ません
そうなると、学生が選考に進んでもらう前に、再度個別企業説明会に来てもらい仕事内容や社風入社条件などをしっかり理解してもらう必要があります。

これは企業からしたら「当然」なことかもしれませんが、皆さんからしたら同じ様な内容の話を2回も聞かなくてはならないので、正直2度手間ですよね。

②選考に影響することが少ないから

テレビで見る合同説明会にいる就活生は、リクルートスーツをピチッと来て、髪をピタッとセットして、背筋をピンと伸ばして熱心にメモを取っていませんか?
実際はそれを1日続けるわけですから、相当な集中力がいりますし、皆さんの想像の通り、非常に疲れます。

それなのに!!どんなに真面目に合同説明会での説明を受けても選考には影響しないのでしょうか…?

はい多くの企業合同説明会の参加の可否はそこまで選考に影響しまません。

1つ1つの企業ブースに100人規模の就活生が目まぐるしく訪れる合同説明会で学生11人を認識しておくことは、さすがの人事担当者にも中々難しいことです。就活生もくたくたになる1日ですが、人事担当者も1日が終わる頃にはくったくたです。
たしかに、人事担当者に対して質問をしてくれたり、話しかけてきてくれた印象の良い就活生を覚えていて、選考の際に気に掛けたり、逆に聞く態度や口調が悪く印象が良くない就活生のことを覚えていて、選考の際に厳しめに見たり…、程度のことはあるでしょう。ですが合同説明会にただ参加したからといって、選考に有利に働くことは滅多にありません。

あらら、先輩の「合同説明会に行っても意味がない」はホントのことみたいですね…?

驚愕!合同説明会はこの様に利用されている!!

一般的な企業の場合、「選考に有利かどうか」で考えると、先輩のアドバイスは本当かもしれません。

でもこんな話を聞いたことはありませんか?
「本命企業の合同説明会や個別企業説明会には全部参加した方が有利だーーー。」

同じ内容の説明を何回も聞きに足を運ぶことが本当に選考に有利になるのでしょうか?

実は、業界によっては有利になることがあるんです!!!

就活生からしたら、同じ内容を繰り返し聞くなんて時間が勿体ない上に、交通費もかかると思っているのではないでしょうか。しかも、自分が何回も説明会に参加することによってまだ話を聞けていない他の就活生の席を自分が取ってしまうと、むしろ迷惑なんじゃないか…と思ってしまいそうなところです。
ですが、人気業界である金融業界の、複数の銀行の人事担当者に話を伺ったところ、

合同説明会を含む説明会への参加回数を = 志望度の高さとして評価している、とおっしゃっておりました

もちろん参加回数だけを基準に応募者をふるいにかけることはありませんが、今回話を伺った銀行はどこも、説明会への参加回数をチェックしていて、選考の後半で悩んだ際に合否の参考にしているそうです。

筆者も驚きましたが、人気業界であるため非常に多くの大学生が集まる合同説明会でも、参加者は必ずリスト化し、11人の印象をチェック・記録を残しているとのことでした。もちろん合同説明会とは別に個別企業説明会でも行われています。

大勢が集まる人気業界だからこそ、より優秀な大学生を採用するためにあらゆる角度からのチェックが必要なのかもしれません。

面倒くさい、無駄、お金がかかる…etc合同説明会に行くことを大多数の大学生がやりたくないと思うからこそ、そこに参加することによって志望度の高さがそこに見受けられる面もあります。同じ企業の話を覚えるほど聞くことで企業研究にも確実に役立ちます。

また、これは銀行だけに限る話ではありません。
もし本命の企業が説明会の参加回数を評価する業界なら、積極的に参加するべきでしょう。              
自分の希望する業界がそのような業界に当てはまるかどうか、何を重視し評価しているのかを調べるのも初期の業界研究です。

さいごに

人事担当者の裏話に驚かれた方もいるのではないでしょうか?
銀行を志望されている方は今からでも足繁く説明会に通うのも良い手かもしれません。

ですが、就活はこのような形式的な評価だけで決まるものではありません。大切なのは、みなさん今の能力、ポテンシャル、そして志望企業と皆さんの性格の適性です。今回の説明会の参加回数は、選考の後半で合否判定に悩んだ際にあくまで参考に使われるもの、ということを決して忘れないでくださいね

合同説明会には、「選考への影響」を抜きにしても皆さんの就活にプラスになる点が多くあります。
今まで考えてもいなかった業界・企業から新たな発見があるのも合同説明会ならではです。
ぜひ一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。