グループワークやグループディスカッションに苦手意識を持っている学生さんも多いのではないでしょうか?
サマーインターンなどに挑戦していると、グループワークやグループディスカッションを行う場面も多いと思います。
今回の記事は、22卒の学生さんの
「そもそもグループディスカッションとかグループワークってなんなの?」
「具体的にどんなことするの?」
「どうやるのが正解なの?」
というような疑問に答える記事になっています。
22卒の学生さんはもちろん、今現在大学1、2年の学生さんもぜひチェックしてみてください。
目次
グループワーク・グループディスカッションの違いとは?
グループワークもグループディスカッションも、インターンシップや就活本番の選考で実施される集団選考の一種です。
どちらも2名〜10名程度の学生とチームになって、30分程度の制限時間のなかで課題をこなす選考になります。
グループワークは、チームメンバーと協力して、成果物を作ったりプレゼンを行ったりするワークです。
グループワークには「作業型グループワーク」と「プレゼン型グループワーク」の2種類があり、作業型では何かしらの成果物を求められることが多いです。
一方、グループディスカッションは討論自体がメインで、与えられた課題を解決するアイデアを、チームで討論してまとめます。
チームの結論を発表することも多いです。
企業によっては、グループワークとグループディスカッションを厳密に区別していないこともあります。
実際にはどんなことをするのか?
次にグループワークとグループディスカッションでやることを見てみましょう。
「作業型グループワーク」
作業型グループワークは、与えられたテーマの制作物をつくるワークです。
制作物を作るといっても、制作物自体の出来で評価されるわけではないことが多いです。
作業型のグループワークでは、短い時間の中で、
・何を作るのか?
・どうやって作るのか?
・誰がどこを担当するのか?
などを決め、実際に作るところまでやらないといけません。
時間的にシビアな状況で、チームワークを発揮して、時間内に成果物を作れるかどうかをみられる選考になります。
「プレゼン型グループワーク」
プレゼン型のグループワークでは、与えられたテーマに沿ってチーム内で話し合って、結論をホワイトボードや模造紙にまとめてプレゼンするワークです。
与えれるテーマは、
・企業の課題解決
・業界の課題解決
・時事問題
などが多く、問題解決能力をみられます。
作業型と異なり、プレゼン型のグループワークでは、プレゼンの質自体も評価基準になることが多いです。
とはいっても、奇抜なアイデアや画期的なアイデアを出さないとだめ!というわけではなく、結論に至ったプロセスを丁寧に説明できれば問題ありません。
グループディスカッション
グループディスカッションも、「プレゼン型グループワーク」と同様に、与えられたテーマに沿ってチーム内で話し合います。
ただグループディスカッションでは、プレゼンではなく与えられた用紙に結論をまとめたり、口頭での発表だけだったりとプレゼンの比重が小さいことが多いです。
プレゼンの準備をする時間が短くて済む代わりに、討論の内容を細かくみられている場合があるため、より過程が重視されているとも言えます。
グループワークやグループディスカッションの具体例
グループワークやグループディスカッションについてなんとなく理解できましたでしょうか?
次は、具体的にどんなテーマを出されるか?という具体例をみてみましょう。
全く同じ問題が出ることは少ないかもしれませんが、類似の問題がでることはあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「作業型グループワーク」の具体例
まず作業型グループワークで与えられるテーマの具体例です。
自社に関わる新しいアイデアを求められるタイプのテーマでは、企業への理解度や、発想力を問われます。
・新商品のポスターを作ってください
・新しい企業ロゴを考えてください
また企業や業界とは全く関係のないテーマもあります。
・輪ゴムと紙コップを使って新しいおもちゃを開発してください
・50枚の画用紙をつかって、なるだけ高いタワーを作ってください
・20本のパスタと紐を使って、自立するタワーを作ってください
こういったテーマでは、アイデア力や協調性といったソフトスキルを重点的にみられています。
「プレゼン型グループワーク」やグループディスカッションの具体例
プレゼン型やグループディスカッションのテーマは、作業型以上に多岐に渡ります。
自社に関わるタイプのテーマ
・10年後、この業界はどのように変化しているのか?
・自社の〇〇部の経費を削減するためには?
・新しい支社をどこに出すべきか?
ビジネス全般に関わるテーマ
・社会人に求められる能力・スキルは何か?
・フレックスタイム制度を導入すべきか否か
・ただの石を3万円で売る方法は?
・1年後に売上を2倍にする方法は?
時事系・社会問題系のテーマ
・少子高齢化を食い止めるためにできることとは?
・日本の会社の労働時間を短縮するには?
・食糧ごみを減らすにはどうするべきか?
いずれも企業の情報を集めておくこと、普段から時事問題やビジネスに関心を持っておくことが重要になります。
採用担当者が見ているポイント
グループワークやグループディスカッションでは、採用担当者はどこを重視して見ているのでしょうか?
次は、採用担当者が見ているポイントについてまとめます。
積極性
・一番最初に口火を切って討論を始められるか
・討論の中で積極的に発言できているか
など、議論に積極的に参加しているかどうかをみられています。
「口下手だから喋らないようにしよう…」
「議論についていけないし、黙っておこう…」
という姿勢はマイナスです。
口下手でも何か発言してみる、議論についていけていないなら分からないところを問いかけてみるなど、発言する姿勢が大事になります。
実際、「わかったような顔をしているけど実は良くわかっていない」人もいるはずなので、疑問点を投げかけるのは議論を深めるきっかけになりますよ。
論理性
・ものごとを順序立てて考えられているか
・根拠を示して、自分の考えを説明できているか
といった論理性も見られています。
企業では、上司や顧客に対して様々な説明をする場面があります。
そういった場面では、説得力が重要です。
論理性がある人材は、説得力のある説明をできるため、企業では重宝されます。
「論理性とか言われてもよくわからない」という人はロジカルシンキングの勉強をしてみると良いでしょう。
ロジカルシンキングに関してはたくさん本が出ているので、気になる本を買って読んでみるだけでも、違ってくるはずです。
また議論の中で、自分の意見の根拠を示すように心がけると論理性を演出できます。
「Aだと思う。なぜならBだから」
という構文を意識すると、論理的に話しているように見えますよ。
協調性
・周りのメンバーの意見を尊重しているか
・初めての相手とちゃんとコミュニケーションを取れているか
なども見られています。
企業では、社内会議だけでなく、他社の人と関わる場面もたくさんあります。
そのため、初対面の人と協調して、物事に取り組む能力が重視されているんですね。
周りと打ち解けるのが上手かったり、発言をしていない人に話題を振ったりすると協調性の評価が高くなります。
アイデア力
・固定概念にとらわれない斬新な発想ができるか
・オリジナルの視点を持っているか
も評価対象です。
技術の進歩に伴い、企業もこれまでにない困難に直面していることが多いです。
そのため、斬新な発想ができる人材や、これまでにないアイデアを出せる人材は、特に求められています。
アイデア力をアピールできれば、高評価につながるでしょう。
オンライングループワークって何!?
最近は、コロナの影響で、リアルにたくさんの学生を集めてグループワークを行うのが困難になってきています。
そのため、「オンライングループワーク」や「オンライングループディスカッション」といった試みが行われています。
オンライングループワークはその名の通り、Zoomやスカイプといたったビデオ通話アプリを使って行うグループワークです。
オンラインが難しい理由
オンライングループワークでは、オフラインでできていたことができなくなったり、やりにくくなったりするためオフラインより難しいと言われています。
・通信ラグがある
・ホワイトボードや付箋を共有できない
・選考前の雑談タイムが取れない
・画面に向かって話すので、反応が掴みづらい
始まったばかりの試みですので、これからブラッシュアップされていくと思いますが、これからチャレンジする学生さんは注意してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、グループワークとグループディスカッションについて解説しました。
こちらの記事では、グループワークとグループディスカッションのコツについて解説しています。
ぜひ次のこちらも合わせて読んでみてくださいね。