就活でよく耳にするOB訪問。22卒の就活生の中には「OB訪問ってしたほうがいいの?どんなことを聞けばいいんだろう。」と考えている人もいると思います。
初めて会う社会人の先輩と1対1で話すのは緊張しそうだし、何を話せばいいかわからないですよね。しかし、事前に聞きたい内容を整理してのぞめば、そこまで難しくはありませんし、OB訪問で得た情報は後々役に立つもの。
本記事では、OB訪問をやっておいたほうがいい理由、質問のポイント、注意点などを解説します。OB訪問について知ったうえで、就活を有利に進めていきましょう。
目次
1. なぜOB訪問をするのか?
まずOB訪問とは、社会人の先輩を訪問して企業の情報や、働き方について話を聞くこと。「OB訪問はやらなくてもいいのでは?」と考えている人もいると思いますが、OB訪問をすることで、以下のようなメリットがあります。
・企業のことを深く知られる
その企業で働く人と直接話をすることで、ホームページや説明会では聞けない、深い内容を知られます。実際の仕事内容を詳しく知って、働くイメージができたり、その会社ではどんな能力が必要なのか聞けたり。また、給与や残業時間などの、面接では質問しにくい内容も聞きやすいでしょう。
・就活のアドバイスをもらえる
訪問する先輩は、就活を経て内定をもらった方々です。就活でやっておきたいこと、注意したいことなどのアドバイスをもらうこともできるでしょう。また、自分のやりたいことや、現在の進め方について相談すれば、きっと親身になって一緒に考えてくれますよ。
・就活を有利に進められる
一部の総合商社などの企業では、OB訪問をすることで選考が有利になります。中にはOB訪問が必須というところも。
とはいえ、ほとんどの企業ではOB訪問をしても、しなくても選考に影響はありません。ただ、自分の足を使って、直接先輩と話をして得た情報は、確実にESや面接で役に立ち、他の就活生との差別化要素になりますよ。
2. OB訪問のアポの取り方
ここからは、OB訪問の仕方について紹介します。まず時期ですが、OB訪問を何月にやるかは特に決まっていません。ただ、ESを書き始めるときには、OB訪問で得た情報を盛り込めるのが理想。そのため、できれば4月頃には終わらせておくといいでしょう。
次に、アポイントの取り方は色々な方法があります。知り合いに頼んで先輩を紹介してもらう、大学のキャリアセンターのデータベースを活用する、SNSや就活サイト経由で探す、など。
連絡方法はメールや電話などがありますが、一番無難なのはメールです。社会人の先輩方は忙しいので、いきなり電話をしてしまうと仕事の連絡かと思い、びっくりするかもしれません。
3. OB訪問では何を質問したらいい?
無事にアポイントが取れたら、事前に質問したい内容を整理しておきましょう。ポイントは、直接聞かないとわからないことに絞ること。1度きりのOB訪問で、ホームページを見ればわかる内容を聞いてしまうのはもったいないですよ。
直接聞かないとわからないのは、たとえば1日のスケジュール、どんな仕事をしているか、どうしてその会社を選んだのか、残業はどのくらいしているのか、など。理想は、OB訪問で聞いた内容をESや面接に活かして、オリジナリティと具体性を高めることです。
たとえば「OB訪問で○○部の××さんにお会いした際に、仕事のやりがいは◇◇だと教えていただき、具体的に働くイメージが持てました。御社に入社した際は、私も△△で活躍したいと考えております。」
このような内容を、後々の就活で言えるようになることをイメージして、質問を準備してみてください。
4. OB訪問時の服装や持ち物は?
当日の服装と持ち物についても確認しておきましょう。まず、服装は面接時と同じ、リクルートスーツに就活用カバンが基本です。OB訪問は平日のランチタイムなどが多く、相手もビジネスの服装で来ることが予想されるためです。
そして、持ち物は説明会と同じように筆記用具やノートを持っていきましょう。先輩にいただいた貴重な情報を、忘れずにメモしておくためです。ただ、メモを取るのに必死で会話が成り立たないと本末転倒なので気を付けてくださいね。
5. OB訪問でやっておきたいこと
ここからは、OB訪問時にやっておきたいことを見ていきましょう。訪問前と、当日の2つにわけて解説します。
・事前準備
OB訪問する前に、必ず企業研究をしておいてください。ホームページに載っているようなことを質問してしまうのは、貴重な時間を取ってくれている先輩に失礼にあたります。その会社の事業やメインのサービス、取引先など、基本的な情報は頭に入れておきましょう。
そして、先ほども述べましたが、限られた時間を有効に使うため、質問はあらかじめ整理しておくことをおすすめします。事前にメールで質問したい事項を共有したり、当日プリントアウトして持っていったりするのも一つの手です。
また、当日訪問する先輩の電話番号をあらかじめ聞いておくと安心です。これは、待ち合わせ場所で相手が見つからない時など、すぐ連絡が取れるようにしておくためです。
・当日やりたいこと
当日注意したいのは、絶対に遅刻しないこと。社会人になったら、時間を守るのは最低限のマナーです。電車の遅延や、道に迷ってしまうことも考慮して、余裕をもって到着しておきましょう。
また、1番気を付けたいのは、先輩と話す際に1問1答にならないようにすることです。先輩の答えに対して深堀をしていくことで、より濃い情報が得られますし、コミュニケーションが円滑に進みますよ。
そして、OB訪問が終わったら、その日のうちにお礼のメールを送りましょう。先輩方は、仕事の合間を縫って時間を取ってくれています。そのことに対する感謝と、訪問をして得られたものや自分の感想を添えるとベターです。
まとめ: OB訪問をやって損はない、むしろ就活が有利になる
OB訪問について詳しく知りたい22卒の就活生向けに、やったほうがいい理由と、気を付けたいポイントなどについてご紹介しました。
実のところ、OB訪問は就活に必須ではありません。やらなくても内定をもらうことは可能です。しかし、先輩に直接聞かないとわからない情報を得ることで、その後の就活の進めやすさが変わってくることは間違いないでしょう。
他の就活生が知らないことを得られるという意味でも、やっておいて損はないOB訪問。時間があるうちにたくさんの先輩に会って、就活を有利に進めてくださいね。