「Web系やIT業界はコロナ禍でも需要が高そう。就活でも狙っておいた方がいいのだろうか。」こんな風に思っている就活生の人もいるのではないでしょうか?
たしかに、リモートワークが進んでITやWeb業界はあまり影響を受けていないように見えますよね。そこで今回は、アフターコロナのWeb、IT業界の状況と、就活で見ておきたいポイント、働き方の変化などをご紹介したいと思います。
就活でIT、Web業界を検討している人や、広く情報収集をしたい人は読んでみてください。
目次
1. アフターコロナのIT、Web業界の状況
まずはコロナ後のIT、Web業界の状況について知っておきましょう。主なポイントは3つあります。
1-1. IT、Web業界の志望者は増加傾向
コロナの影響を受ける前ももともと伸びていたIT、Web業界ですが、自粛期間を経て就職を希望している人が急増しています。
その主な理由としては、やはりリモートワークへの移行が原因です。もともとIT、Web系の会社はテレワークできる環境を整えているところが多く、自粛モードに入ってもそこまで支障なくビジネスを続けられました。
そのため、対面で働いている業種のように仕事を失う人も少なく、安定して働けるイメージがあるのです。
さらに、IT系の企業でスキルアップすれば、経済状況が悪くても働くうえで有利になるのでは、と思っている人も多いようです。たとえばエンジニアはその最たる例です。どの企業でもIT化を進めている時代なので、たしかに今後エンジニアのニーズが減るのは考えにくいでしょう。
1-2. コロナ禍でIT化が加速
次に覚えておきたいのは、コロナ禍でIT化が加速している点。自粛期間に入って、各企業ではテレワークを推奨されるようになりましたよね。
しかし、それまでテレワークが可能な環境を整えていなかった企業は予想以上に多く、テレワークツールの導入需要が急増しました。
たとえば、外にいても会社のイントラに安全にアクセスできるようにするVPN、家に持ち帰るためのノートパソコン、オンラインで会議するためのツールなど、用意するものはたくさんあります。
この他にも、飲食や小売業界で進んでいるキャッシュレス化、行政の給付申請システムのオンライン化など、多方面でIT化のニーズが高まり、ITやWeb業界の必要性が明らかになりました。
1-3. 廃業したIT企業も存在
とはいえ、ITやWeb系の企業が絶対安定というわけではありません。チャットプラスが行った調査によると、コロナウイルスのせいで廃業した、職を失ったと答えた人の数は、IT・通信が一番多かったのです。
メイン事業が打撃を受けてしまった小規模な会社などは、売り上げを大きく落としてしまったところもあるようでした。
参考:【IT業界、実は廃業も多かった】新型コロナウイルスで倒産・廃業している業界と、使われた補助金を徹底調査!プラスの影響を受けているIT業界は、実は廃業も多かった!? JIJI.COM
2. IT、Web系の新卒採用はどうなる?
では、今後の就活においてWeb、IT業界の新卒採用はどうなるのか、今後の流れを見てみましょう。ポイントは2つあります。
2-1. Web、ITは勢いもあり働きやすい
世界的に見ても、時価総額ランキングに入っている企業のほとんどはWeb、IT系です。たとえばAmazon、マイクロソフト、グーグルなどはみなさんもよく知っていると思います。コロナウイルスの影響もあり、この流れは大きくは変わらないでしょう。
また、日本のWeb、IT企業ではテレワークの仕組みを確立しているところが多いので、オンラインで業務が進められてコロナ禍でも働きやすいと予想できます。
たとえば楽天では、緊急事態宣言が発令された際は、すべての社員は基本的に在宅ワーク、対面のミーティングは行わずオンラインに移行など、早急に働き方を変える方針を出しました。
参考:「緊急事態宣言」に伴う楽天グループの対応について 楽天株式会社
2-2. 選考のハードルが高まる可能性も
コロナウイルスの流れもあり、Web、IT系企業の人気はますます高まっています。新卒採用でも、他の業界の志望者がIT系に希望を変えたりして、選考のハードルが高まることが考えられるでしょう。
そうなるとWeb、IT業界を目指す人は、業界研究やSPI・面接対策を入念に行うだけでは不十分です。さらに早期にインターンシップに申し込んだり、OB訪問を人一倍やったりするなど、他の就活生と差別化を図ることが必要になってきます。
3. Web、IT業界で活躍するためには
ここからは、Web、IT業界に入って活躍するために必要なことを見ていきましょう。就活の対策に役立ててみてくださいね。
3-1. オンラインツールに慣れておく
Web、IT業界はオンラインツールをどの業界よりも早く使用して、他の分野をけん引していく役割があります。メールやワード、エクセルはもちろん、SlackやChatworkなどのチャットツール、ZoomやSkypeなどの会議ツールにも慣れておくといいですよ。
3-2. ITの最新動向を把握する
Web、IT業界は変化が激しい分野です。毎朝ビジネス関連のニュースを見て、新しい情報を常に頭に入れておきましょう。一般的によくおすすめされているのは日経新聞です。漏れなく時事やビジネスに関連する記事が載っていて、スマホでも購読できるのでたくさんの会社員に愛用されています。
3-3. スキルを身に付けておくと有利
今後の社会のIT化に伴い、スキルを持った人材は不足すると言われています。そのため、就活時にIT関連のスキルを身に付けておくことは、今後のキャリアに有利に働きます。
たとえばエンジニアを目指すならコーディングの勉強をする、コンテンツ制作をやりたいなら動画編集をやってみる、など。インターネットや本、オンラインスクールなど、そういった内容を学べるところはたくさんありますよね。
早い段階でスキルを身に付けておけば、就活でも大きなアピール材料になりますよ。
まとめ:Web、IT関連は、引き続き需要が高まる期待の業界
アフターコロナのWeb、IT業界の状況や、就活するうえで見ておきたいポイントについて解説しました。テレワークできる環境が整っていて、オンラインでも働けるWeb、IT業界は、今後さらにニーズが高まることが予想されます。
ただ、コロナ禍ではすべての企業が成功しているわけではありません。企業の売上高や事業の成績を見て、今後も伸びていくかどうかをよく見極めることがポイントです。
そして、就活の選考のハードルは上がり、高度なスキルを持っていることなどアピール材料が必要になるでしょう。その業種で必要となるスキルを調べて、他の就活生より早く身に付けておくと有利になりますよ。Web、IT業界を志望している人は、早い段階から準備を進めてくださいね。