採用コンサルタントが勧める、早くに就活終了した人の後悔しない学生生活の送り方

採用コンサルタントお勧めの後悔しない学生生活の送り方

就職活動終了の時期が年々早まり、既に第一志望の企業から内定を獲得した人もいるのではないでしょうか。
大学4年生の早い段階で第一志望の企業から内定を得た就活生の中には、就職活動を続けるべきか否か、また就活後の学生生活の送り方に頭を悩ませる人も少なくないそうです。
今回は採用コンサルタントがお勧めする就職活動の引き際、そして後悔しない残りの学生生活の送り方をお伝えします!

就活を続ける?それとも遊んでOK?

第一志望の企業から内定をもらったけれど、まだ周りの友人は就職活動の真っただ中。
まだ採用活動を開始していない企業もあるかもしれないし、まだ出会っていないだけで今の第一志望の企業よりもっと自分に合う企業、自分に合う仕事があるんじゃないか…。
新しい企業に出会う可能性も残された時間も十分にある中で、就職活動を終える決断を下すのは勇気がいることかもしれません。
そのような悩みは、偏った業界・業種しか見ていない、厳選しすぎて数社しか選考に進んでいないなど、行動量が少ない就活生に多く見られます

まだ実際に社会で働いていない就活生が持つ業界や仕事に対するイメージは、実際のものと乖離している場合が多く見受けられます。
就職活動の期間内で得た少ない情報と自分が抱くイメージだけでチャレンジする範囲を狭めて就職先を決定しようとしているのですから、他の可能性を捨てきれないのは当然のこととも言えます。

・一度固定概念を手放して幅広く業界、業種、企業を目的別に一通り見てみる。
・その上で働きたい企業、仕事を熟考し取捨選択する。
このような手順を踏んでいれば、就職活動を終える時期がどんなに早くても悩むことや後悔することは無いでしょう。
またこうした行動によって入社後に感じる現実とイメージとのギャップも比較的少なく済んでいる就活生が多いようです。
就職活動の引き際に悩んでしまう最大の原因は時期の早さではなく行動量なのです。
見るべき企業は全て見た、十分に行動したと実感することができれば、希望する最後の企業の選考が終わった時に満足感を得られるはずです。
そのやりきった感が就職活動の最適な引き際です。
納得して就職活動終了の決断を下したなら、その時期が春でも夏でも残りの学生生活は自由に過ごしてOKです!

採用担当者満場一致、大学生活やりきって!

志望する企業から内定を得た途端、今度は入社前に専門知識や技術を身に着けておかなければならないのでは、と不安に駆られる就活生・意識の高い就活生もよく見受けます。
内定先の採用担当者にも大学生の間に行った方が良いことを熱心に質問する就活生も多いそうですが、採用担当者から内定者に伝えたいことは満場一致で、大学生活をやりきって!!ということに尽きます。
ある統計によると大学生活にやり残したこと・後悔がある人は7割を超えると言われており、その思いを社会人になってからも引きずってしまうのは問題です。
遊びでも学びでもやりたいことをやり尽くして学生生活に区切りをつけ、4月から新たな生活を気持ち良くスタートしてほしいと思います。

その他にも採用担当者からは必ず卒業してほしいという要望も根強くあります。
毎年、単位が足らず卒業できなくなったため内定を辞退するという悲報が流れます。
この時、就活生にとってはまた就活をしなくてはならない、企業にとしては採用人数が減るため新たなコストが生まれるというように両者にとって辛い結果をもたらすことになります。
そのような事態にならないために、単位の取得数などはしっかり確認をしておきましょう!

若手社員一押し、海外旅行!

大学を卒業したばかりの若手社員からは、海外旅行に行くべき!!という声がよく挙がります。
企業にもよりますが、社会人になってからは大学時代に比べ長期休暇が取り辛くなります。
有給休暇の付与は基本的には入社6ヵ月目以降、付与されたとしても仕事を覚える前の新入社員が1週間規模の休暇を取得するのは難しい雰囲気があります。(もちろん企業によります。)
旅費の融通は社会人になってからの方が利きますが、時間的融通は圧倒的に大学時代の方が利くので、卒業旅行などを兼ねて非日常を思い切り楽しむなら今がチャンスです。

ですが、ひとつだけ落とし穴があるのでご注意を。
企業によっては4月に付与されるところもありますが、基本的に給与は後払いのため、4月に働いた分が5月に支給されます
特に、末日締め末日払いの企業だと4月ひと月分の給与が5月末日に支給されることになり、約ふた月もの間、学生時代の貯金で生活を送らなければならない場合もあります。
学生生活最後だからと言って3月までに貯金を使い切ってしまうと4月からの新生活が金銭的に厳しくなるので、お金は計画的に使いましょう。

あると尚良し、資格取得!

業界にもよりますが、専門性の強い職業には通常の給与の他に資格手当が付与されることや、資格がないと始められない仕事もあります。
例えば建築関係や生命保険などの企業が挙げられます。
新卒採用の応募条件を資格・経験不問にしている企業の場合、入社後の研修期間で必要知識と技術を学ぶことが多く、入社前の資格取得を必須条件にしている企業は少数派です。
ですが、入社前に基礎知識を持っている、必要になる資格を持っていることは確実にプラスになります。
入社後にゼロから学ぶ機会があったとしても基礎知識という土台が違えばその分吸収できる量も変わってきます。
専門知識の勉強や資格取得にチャレンジできる余裕があると、入社後他の新卒社員との差をつけることができます。
また、不動産関係の企業などでは普通自動車免許を必須条件にしているところもあるため、そのような場合は取得しそびれることが無いように注意しましょう。

また、近年では内定者インターンシップなどの名称で入社前に職業経験を積める場を用意している企業も増えてきているので、そのような機会には積極的に参加することをお勧めします。

さいごに

「本当に遊んでいて大丈夫かな?」と不安を抱えながらだと残りの大学生活を気持ちよく楽しめませんよね。
就職活動を終えたら、これを参考に遊ぶ時は遊ぶ、入社後のために学ぶ時は学ぶ、とメリハリをつけ残りの学生生活を思う存分楽しんでください。
そして4月からの新たな生活に備え、のんびりとした生活を送っている人は早起きのリハビリも徐々に始めると良いかもしれません(笑)。
卒業までの数ヵ月間を有効に使って、後悔の無い学生生活を送ってくださいね!