そもそも「ベンチャー」ってなに?
そもそも「ベンチャー企業]の定義って何でしょうか?出来て5年以内?従業員数の少ない会社?それとも平均年齢?チャレンジングな環境?私服通勤?実力主義?…etc
何か曖昧でかつ、人によって定義がバラバラ…。なのに就活になると「大手かベンチャーか」と悩んだりする。
例えば、DeNAさんやCyberAgentさんは「ベンチャー」なのでしょうか?筆者はなんとなく違う気がしますが、就活生の多くは「ベンチャー」だと捉えている模様。
上記のようなところが、「ベンチャー」の曖昧さを如実に表していますよね。
「ベンチャーの曖昧さ」がもたらすこと
前述のように、「ベンチャー」の定義はめちゃくちゃ曖昧で、人によって解釈が大きく異なるのです。そしてこの状況、場合によってはマイナスな側面が見え隠れします。
簡単に言えば、「ベンチャーだから成長できる」と短絡的に考える学生とイケてないところを「ベンチャーだから」で済ます会社の2つを産んでしまっていますよね。
そこを少し考えて見ます。
「ベンチャー」で成長する人とは。
まずは学生の側面の話。まあ筆者も含め多くの人が通るのが「ベンチャーだから成長できる」という謎理論。言わんとすることは分かります。
筆者の思う「ベンチャー」での成長理論は「ベンチャーは打席が多い」に尽きますね。
野球が好きなので打席って言いましたが、要はチャンスが多く回ってきます。ここをしっかりこなしていけば、当然「成長」に繋がると思います。「打席=チャンスがよく回ってくる」ということは、チャンスとチャンスの間隔が短いのです。つまり、やったことを反省する時間が短いんですよね。
だから消化不良で次のチャンスに臨んでしまったり、1個1個のタスクを自分の中で落としこんでいないと成長できない(or成長が遅くなる)のだと考えられます。
よく聞かれることですが、「どういう人がベンチャーに向いていますか?」の答えの1つがここにあると思っていて、反省や振り返りが高速で出来て成功も失敗も切り替えがすばやく出来る人ではないかと考えます。
ここで大事なのは「失敗の切り替え」だけじゃなく、「成功の切り替え」ですね。人ってどうしても成功体験は気持ちがよく、できるだけ浸っていたい、と思いがちですからね。
失敗だけでなく成功したときも気分を切り替えられるような人というのは必須条件です。
「ベンチャーだから」で人事は逃げちゃダメ。
少し人事側に対する思いも書いておこうと思います。
同じ「ベンチャー」でも福利厚生が充実している会社もあれば、「まずは会社の売上を作ること」を優先して、福利厚生を後回しにしている会社もあります。
それは別にどっちも正解だと思います。
例えばある会社の人事さんは、福利厚生についての学生の質問に対して「うちはベンチャーなので充実していません」と答えていました。
一方である会社の人事さんは「そう!まだまだ全然足りてないんだけど、やっと売上安定してきたからここから一緒に作っていきたいね」という主旨のことを答えていました。
どっちが魅力的かは、圧倒的に後者ですよね。
「ベンチャー」で働いて思うこと
本当に引くほどのペースでチャンスが回ってきます。むしろ、「ちょ、待てよ」ってなるレベルです。
その中にはドデカいチャンスもあれば小さいチャンスもありますが、いかに素早く対応し、成長につなげていくか、そこはいい意味でも悪い意味でも「本人次第」です。そして課題は山積みです。大手だろうと「ベンチャー」だろうと課題はあるでしょうが、「ベンチャー」の場合は「自分の手の届く範囲」に課題が多いのではないでしょうか。
だからこそ、「自分で変えていく」ことも出来るし、逆に「手が届くのになかなかかえるの難しい、もどかしい」みたいなこともあります。それでも、「こういう方がいいんじゃないか」と自分で主体性持って考えられるのは大きなメリットです。
最後に
筆者は「ベンチャー」最高!なんて思っていないし、人によって合う合わないがあると思っています。ですので、面接に来た子で大手行くべきだと思えば素直に言ってしまいます。
伝えたいこととして、「ベンチャー」だから「成長できる」わけじゃないよということでした。
【参考】 「ベンチャー」だから「成長できる」わけじゃない。