世間が騒ぐ。今年の就活は超売り手市場!あの有名大手企業にも内定することができるのか!?

今の超売り手市場なら有名大手企業に内定することができるのかを考える

 

近年、テレビやインターネットや雑誌等のメディアや、学校でもの就職活動においての売り手市場が騒がれています。

いまいち売り手市場ってよく分からないという方でも、この言葉に対して就職しやすい時代というイメージはあるのではないでしょうか?
就職先があるだけ有難いといった就職氷河期もあったのに、今ではバブル期と同等の求人倍率と言われ、大学生が複数の内定先から就職先を選ぶ時代が訪れています。

そんな時代と聞くと、
「あの誰もが知っている有名大手企業に入りたい」
「難関企業にも今なら簡単に内定をもらえるかもしれない」
と期待を抱いてしまいますよね!

今回は、本当にあの有名大手企業への内定が”ワンチャン”あるのかを考えていきたいと思います。
ぜひ大手志向の方は参考にしてください!

 

売り手市場ってどんな状況なの?

就職活動において、売り手は求職者である大学生を、買い手は求人元である企業を指します。
売り手市場とは売り手側が優位な状況のことを言います。就職活動における売り手市場とは学生優位の状況であり、就職したい大学生より、企業の採用枠の方が多い状況のことを指します。

2018年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.78倍です。大学生1人に対し、約2社の求人があるという数値です。学校入試で言うと定員割れ状態ですね。この数値は非常に高い数値です。
大卒求人倍率はリクルートワークス研究所が出している数値で、過去一番高いバブル期で1991年3月卒2.86倍、一番低い就職氷河期で2000年3月卒0.99倍です。

売り手市場、買い手市場を考えるときに指針となる大卒求人倍率ですが、例え1.0倍以上であったとしても、必ずしも全員が就職できるとは限りません。

高校受験や大学受験の時、定員割れしている学校には受験票に名前を書いただけで合格できる、なんてことがありましたよね。学校は学費をもらう立場なので、生徒数は多い方が良いのですが、企業の場合そうもいきません。雇った社員には毎月お給料を支払いますし、設備や備品、保険、教育費などを含め、人を雇用するには非常にコストがかかります。そのためコストに見合う活躍をしてもらわねばなりませんし、企業風土に馴染めずすぐに辞められても困るので、例え人材不足で多少困っていたとしても採用基準に満たない人材を採用するわけにはいかないのです。
また、内定保持の二極化(1部の大学生が多くの内定を獲得する傍ら、内定を1つももらえない大学生も多い状態)が大卒求人倍率影響を及ぼしています。

就職氷河期に比べたら非常に就職しやすい状況であることは間違いありませんが、大卒求人倍率や売り手市場というワードを鵜呑みにしてしまうのは少々危険です。

 

超売り手市場に隠された有名大手企業の超買い手市場

先程ご紹介した大卒求人倍率ですが、実は従業員規模別にも数値が出されており、2018年3月卒の大卒求人倍率1.78倍はあくまで求人を出す全ての企業の平均値です。

従業員規模別の大卒求人倍率を見ると、この様になります…。

従業員数が…
300人未満では6.45倍
5,000人以上では0.39倍

驚きじゃありませんか!?
大卒求人倍率1.78倍のフタを開けると、中小企業は6.45倍大企業は0.39倍とこんなに大きな差があるのです。

従業員数300人未満の中小企業をみると間違いなく超売り手市場ですね。
大学生1人に対して6.5社も採用枠があるわけです。
ちなみに2016年卒では3.59倍、2017年卒では4.16倍と、過去3年の数値を見ると競争率は年々低くなっています。一方、従業員数5,000人以上の大企業ではたったの0.39倍。
打って変わって超買い手市場であり、非常に狭き門です。こちらは2016年卒では0.7倍、2017年卒では0.59倍と、こちらの過去3年の数値から年々競争率が高まっていることがわかります。

面白いことに、企業の採用活動が活発になり売り手市場になればなるほど大学生の大手志向も強まり、大企業の大卒求人倍率はどんどん高くなっていくのです

世間では売り手市場だ、企業は採用難だ、と情報が飛び交っていますが、大多数の大学生が入社したいと思う様な有名大手企業に関していうと、いつの時代も買い手市場というわけですこの事実が、売り手市場という言葉に隠れてしまい見え辛くなっているのは非常に危険です。
「特別努力をしなくても簡単に内定がもらえるかも…」という様な”ワンチャン”は訪れることはないでしょう

参考:リクルートワークス研究所 SURVEYS大卒求人倍率調査

 

あの有名大手企業に内定するには

有名な企業は山ほどありますが、どんな企業が人気なのでしょうか?
マイナビが毎年集計している、大学生就職企業人気ランキングというものがあります。その年度の大学生の人気が高かった順にランクインしており、下記は2018年卒のランキングです。

〈文系総合ランキング〉
第1位 全日本空輸(ANA)
第2位 JTBグループ
第3位 日本航空(JAL)
第4位 三菱東京UFJ銀行
第5位 東京海上日動火災保険

〈理系総合ランキング〉
第1位 ソニー
第2位 味の素
第3位 資生堂
第4位 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)
第5位 サントリーグループ

5位以下も名だたる大企業がランクインしていますが、共通して言えることはほとんどの企業がB to Cのサービスをやっおり私たちの身近な企業で、広告を大量に出している企業ということ。

それがどういう事かと言うと、自分の目に触れる機会の多い有名な企業を安易に選んでしまっている大学生が多いとも言えるということです。仮に、大学生就職企業人気ランキングにランクインしている企業と規模もシェアも売り上げも劣らない優良企業があったとしても、その企業には見向きもしない大学生が大勢いる、その企業を知らずに就活を終えてしまう大学生が大勢います。

上記の様な有名大手企業には毎年何万人ものエントリーがあるため、書類選考の段階で学歴フィルターをかけている企業も少なからずあるでしょう。その場合、学歴に自信のない方は諦めるしかありませんが、学歴よりも他の点を重視する企業ももちろんあります。
学歴でふるい落とされなかったら、ラッキーです!

入念に準備をすれば、あの有名大手企業への内定も夢ではありません。

周りから羨まれるような有名大手企業へ内定されるような大学生は、生半可な努力では内定を勝ち取れないことを知っています。それこそ舐めるように業界・企業・事業を調べ、自分の特徴を把握した上で、自分の有益性を企業にアピールする術を選考が始まる前に準備しています。筆記試験やテストセンターの対策はもちろん、あらゆるツテを使って希望する企業の人事関係の社員から話を聞いたり、書類を添削してもらったりするなど、インターネット上の情報、OBOG訪問、大学の就職課など一般的な手段だけを取っていては一歩抜きんでることはできません。

楽に有名大手企業から内定を獲得することは不可能です。逆に楽に内定を取ろうと、薄っぺらな志望動機しか用意してこない大学生も多いですから、しっかり準備したことをアピールできればキラリと光るわけです。

大卒求人倍率0.39倍を掻い潜るのは容易なことではありません。
それでも目指したい憧れの企業があるのなら、これでもかと言うほど準備に時間をかけ、内定目指して努力してみる価値はあるでしょう。

参考:マイナビ2018 日本経済新聞特集 就職企業人気ランキン

 

さいごに

売り手市場とはいえ、自分が希望する企業に内定が必ず貰えるとは限りません。しかし志望度の高い企業へは内定できずとも、就職が全くできない環境でないことは恵まれている時代と言えます。だからこそ就職活動の初期段階で志望度の高い大手企業にじっくり時間をかけチャレンジすることもできます。

そして就活では、自分の最も行きたい企業に行くことが重要です。しかし、大手企業をはじめとする人気企業の倍率は非常に高いので、大手企業であることを判断軸にせず、視野を広く持って就職活動を行うことも1つの手かもしれません。




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