【大学生必見】就活前に知りたい、学生は知らない就活ビジネスの裏側

就活ビジネスの裏側を知ると就活の仕方が変わる

みなさんは就活ナビサイトを含む、あらゆる就活ビジネスがどの様にして成り立っているかを知っていますか?
無料で自分が求めている就活情報を提供してくれる便利なサービスばかりですが、ナビサイトを運営している企業もボランティアをしているわけではありません。

ナビサイトも人材紹介も合同説明会もマッチングイベントも、ほとんどの場合がビジネスであることを忘れてはいけません。

情報が溢れる現代、就活でも情報の取捨選択が重要です。
本当は自分に合っていない就活情報を合っていると思い込んでしまい、思いがけない方向に進んでしまって後悔したくないですよね?

就活ビジネスの仕組みを知って、後悔しない就活をしましょう!

 

事実① 学生が無料な分、企業は高額な採用費用を支払っている

就活を意識する時期になると、まずはナビサイトに登録をしますよね。適性検査を受けることができたり、就活に役立つ情報が手に入ったり、興味関心や検索結果を基に自分に合った業界や企業を紹介してくれたりします。人材紹介サービスを使えば、自分の話を詳しく聞いてくれて、よりマッチング度の高い企業を紹介してくれるし、合同説明会に行けば、回りきれないくらいの企業が一斉に話をしてくれて、1社1社訪問して情報収集する手間が省けます。また最近のマッチングイベントでは、お酒を飲んだり焼肉を食べたりしながら就活を行うことができるものまであります。

ほとんど全て、無料ですよね。
もう1度言いますが、ナビサイト運営会社も、紹介会社も、イベント運営会社もボランティアをしているわけではありません。

これらは就活ビジネスです。
ビジネスである以上、企業は儲けを出すことができるから行っているのです。

 

そしてこの場合、お客様は大学生ではなく、大学生を採用したい企業となります。そして、人材不足が大きな問題となっている今、大学生を採用したい企業は1人でも多くの大学生を採用しようと、安くても平均数十万円~数百万円単位の金額を支払っています。ナビサイト、人材紹介、合同説明会、マッチングイベントなどの全ての採用ツールを使い、採用に使う予算が1000万円を超える企業もザラにあります。

 

事実② 金額によって大学生への露出度が露骨に違う

事実①では〈就活ビジネスの商品〉を〈大学生を採用したい企業〉が購入しているのだと説明しました。

企業は、自社が採用したい人数を採用することを目的に、これらの商品を購入しています。それなのにナビサイトにエントリーが全然入ってこなかったり、合同説明会に行ったのに大学生が全然いなかったりしたら、支払った金額と商品価値が釣り合いませんよね。言い方は非常に悪いのですが、誤解を恐れずに言うならば、就活ビジネスにとって大学生は商品の一部ということになります。

そのため、集まる大学生の人数によって商品の価格が変わります。支払う金額によって大学生への露出度が大幅に変わってくるというわけです。

 

例えばナビサイトで企業を検索した時、何百社とある企業の並び順はどの様に決まっていると思いますか?
有名大手企業が上位に表示されることが多いことから、優良企業順かと思いがちですが、ここだけの話、「上の方に表示する」という商品を購入した企業から順に表示されていることが多いのです。上の方に表示されるほど、みなさんの目に触れる機会が多くなる→エントリーしてくれる人数が増えますからね。

人材紹介の場合、紹介会社が紹介した大学生が1名入社すると、大学生を採用したい企業は紹介会社に成果報酬として何十万円を支払う、というスタイルが普通です。会社によっては、この1名当たりの価格が異なることがあります。A社に入社したら30万円、B社に入社したら90万円の場合、紹介会社はどちらの企業に紹介したいと思いますか?
紹介会社にとってより利益になるのはB社の方なので、B社に多くの学生を紹介したいと思いますよね。

事実③ 自分に合う企業は自分で見極めるしかない

事実②の話だけだと、大学生をお金のために利用する悪い大人の話に聞こえてしまいそうですが、そんなことはありません。ほとんどの企業は、みなさんが自分に合った企業に就職し活躍してくれることを願ってビジネスをしています。
上記は一例でしかないので、全ての就活サービスが当てはまるわけではありませんが、多くの場合ビジネスである以上企業同士の思惑があるということは頭に入れておいてください。

したがって、みなさんの適性に全く合っていない企業を紹介することはありませんが、合っていると思う企業の中で紹介する優先順位というものは確実にあると思った方が良いでしょう。

では大学の就職課の話なら全幅の信頼を置けるのか、というと必ずしもそうではありません。就職課は企業からお金をもらうことはないので利害関係はありませんが、多くの就職課は大学の就職率を背負っています。1人でも多くの大学生に、そしてできるなら知名度のある企業に、就職してもらいたいと思っています。本人の志望度や適性より、知名度の高い企業や、確実に内定を取れそうな企業を勧めることもあるかもしれません。

 

つまるところ、自分に合う企業は自分で見極めるしかないということです。

就職という人生においての一大イベント。自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分が信頼できる情報を取捨選択し、自分で判断することが就活で後悔しない1番のポイントです。

 

ただ、就活サービスも就職課も、社会で働いたことのない大学生より就活や企業の知識を正しく持っている、就活のプロであることは間違いありません。就活のプロからは志望業界や志望企業の知らない一面や、効果的なアピールの仕方を教えてもらうことができ、それはみなさんの就活に大いに役立ちます。

就活サービスや就職課の情報は、あくまで1つの判断材料として捉え、決して話を全て鵜呑みにはせず、上手に付き合っていくと良いでしょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回の話は社会人になると当たり前のことですが、大学生のうちには見えにくいものです。
適性検査の結果や周りの意見で、自分にはこの仕事が合っているのだ、この仕事は合っていないんだと決めつけて就活をしている人を見ると、他の可能性に気付けず勿体ないなあと思ってしまいます。

目の前の情報に踊らされないように、たまには違った角度で考えてみることでより良い情報に出会うことができますよ。

自分で「これだ!」と思える企業を見つけられるように、様々な手段を使って情報収集をしてくださいね。