全部教えます!大手企業とベンチャー企業、結局どっちが良いの?

大手企業とベンチャー企業、結局どっちが良いの?

1.東証一部上場企業→設立10年満たないベンチャーへ転職

大学卒業後、縁あって東証一部上場企業「俗に言う大手企業」に入社しました。しかも、入社した会社は「銀行」という大手の中でも特に「ガチガチ」の会社に身を置きました。

そんな私は、その後設立10年満たないベンチャー企業に転職する事になるのですが、大きい会社と小さい会社の両方を経験している私だからこそ感じる
・働き方の違い
・得する人、損する人
・やりがいの違い

などをアウトプットさせて頂くことで、この先就職活動を控えている大学生の皆さんの参考になれば嬉しいです。

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2.もしも、大手銀行に入社する事になったら…

こんな事が起きます。

・自分は言っていないのに、今まで深い関わりの無かった親戚まで 「銀行に入社するんだって~?」って何故か知っている。(※私の場合は、親が言いふらしてました笑)
・周りからやたらと「安定を選んだ」というレッテルを貼られました。
・会社名よりも第一に「銀行員」というだけで安心されました。
・稼ぐ前からお金を持っているイメージを持たれました。

銀行に限らず、「大手」と言われる会社に入社する事になった人であれば、似たような経験はされた事があるのではないでしょうか。

私の場合、変わり者とは言われますが、「大手志向」では全くなく、かと言って「ベンチャー志向」でもない、特に何も考えずに「良い会社」に入りたいと純粋に思っていただけなので、周りの変化、見られ方の変化に、ただただ戸惑いました。

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3.訳あって、ベンチャー企業に転職

銀行に入社して4年目を迎えるときに、私はベンチャー企業へ転職しました。

当時、社内営業成績は1位。社内で交際している女性もいました。(※「あ、コイツ女出来なかったから職変えたんだ」と思われないためにあえて書いておきます)実は、ベンチャー企業に転職しようと決意した背景は、今回書くテーマのメインになる部分なので、ここにはあえて書きません。背景は後ほど…

銀行を辞める決意も、ベンチャー企業に転職する事も、全て私一人で考えて決めました。家族にも、親友にも、交際相手にも、誰にも相談せずに決めました。

それだけ、ベンチャー企業で挑戦したい!という気持ちが強くなったという事です。

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4.最近の大手志望の学生を見ていて思う事。

大学生と共に仕事をしている会社であるからこそ、当然就職活動の相談などを受ける機会が多いです。中には、「大手企業で挑戦してみたいんです」「大手企業しか入社する気がないです」などといった学生もいます。

「なんで大手企業に行きたいの?」と、聞くと本人の就職に対する考え方を聞けるわけですが、「わかってないなぁ~」と思ってしまうくらい、比較的間違った情報や、先入観で企業を捉えているように感じます。

私の世代にもいましたが、いざ就職するとビックリする事が多いです。

・入社出来た事を、あんなに泣いて喜んでいた同僚が、たった6ヶ月で会社を辞めた
・「こんな仕事をやるため入社したんじゃない」と言い始める
・「内定が貰えない」事には危機感を感じる割には、 入社数カ月で退職するキャリアに対する危機感は薄い。
・退職はしないものの無気力になり、ただ会社にしがみつくだけの生活に陥る。
・仕事の話は全くしないが、会社名だけには誇りを持つ。

上記のような人たちに共通しているのは、「大手企業=安定企業」としか思っておらず、深堀せずに得する事を選んでいる。といった部分ではないでしょうか。そういった部分と、現代の「安定志向」な就活生は似ている部分が多いです。

まず、「大手とは何か」を明確に話せる人がいません。大手志向の大学生に、「キミの言う大手って何が定義なの?」と聞きます

・創業年数
・従業員規模
・市場を占めるシェア
・上場、非上場の区別

大手と呼びそうなヒントを与えても、返ってきた答えは

「聞かれて思ったんですけど、初めてそんな所に疑問を感じました」
「考えた事が無かったです」
「大手と言うよりは、安定しているというか、有名というか、、、」

一番衝撃だったのが、「親が知っている会社」っていう答えでした(笑)親が知っている会社が大手だなんて…

そういった話を聞いている中で、「きっと辞めてしまった銀行の時の元同僚も、同じような捉え方だったんだろうな」と思いました。

大手に対する自分なりの考え方があり、その上で大手に入りたい!と思っているのであれば、どんな考え方であろうと、私は問題ないと思っています。しかし、大手の定義もなく印象だけで安定を求めにいくのは、大切な人生の中で非常に勿体ない決断だなと感じます。

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5.大手に入って良かった事

周りが大手と言っていただけで、私自身は働いていた企業が大手だとは思っていません。むしろ、周りに話すときにイメージしやすいので、あえてこの言葉を使っている方が多いです。

大手もベンチャーも同じように誇りを持って仕事し、成果に対して評価された給与を貰っている事には変わりないですから。その中で、私自身のキャリアを「大手企業」からスタートさせて良かったと思える事は幾つかあります。

(1)給与、評価の意味を組織として理解させてくれた

初任給を貰った時にふと思った事があります。入社当時、毎日のように本部に1年目の同期が集められ、朝から定時まで金融業務に関する研修を受けさせてもらいました。来る日も来る日も勉強、また勉強。一歩外を出れば「銀行員」と呼ばれますが、実際1年間やっていたことの8割以上は勉強だったと思います。銀行員らしい事はほとんどせず、むしろ大学生の時よりも勉強していたと思います。

「この資格を取得しなさい」
「この日までに社内検定を合格しなさい」

自分のために行う勉強にも関わらず、受験費用は会社負担ですし、勉強をしていて毎月給与が振り込まれる。まるで、「お金を貰いながら勉強をしている」と言っても過言ではありません。

初任給はベンチャー企業に就職した友人に比べて決して高くはありませんでしたが、その時に、「初任給」の意味がわかったような気がします。

給与とは、その人が課せられている責任の量と同じ。

会社から「キミたちは、技術も経験も何もないのだから、最低給与で勉強をして、来年以降に会社へ貢献できるように準備しなさい」と言われているものだと捉えたのです。

(2)下っ端を経験することで、社会人としての「空気」を読める人間になる

忙しそうに先輩が走り回る中で、私自身が率先して会社のために動けることが、ほとんどありませんでした。周りでは、お客様が預けた札束がガサガサと機械の中で動き、数字だらけで何を示した資料なのかがわからない紙が至る所に積まれていて、少しでも触ったらマズそうなものばかり…(笑)逆に大人しくしていた方が迷惑をかけずに済むような。

しかし、私以外は皆慌ただしく動き回っているのに、何も出来ない私だけが店内で浮き始める…この空間の中で出来る事と言えば、ゴミ捨て、挨拶、コピー…くらいでしょうか。ただひたすら「出来る事」だけを1日頑張っていました。

まるで「お前は仕事が出来ない戦力外からスタートしろ」と言われているように。

これが大手特有の「教育環境」だとするならば、理にかなった素晴らしい教育システムだなと、ベンチャーに転職してから思い知る事になりました。

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6.ベンチャーに転職した時の衝撃

入社3年目で社内営業成績1位を獲得し、全力で駆け抜けてきた3年間だったからこそ、正直自信はみなぎっていました。しかし、従業員数も関連会社の数も多い会社になると、たとえ個人の成績が1位になろうが、たった1人を評価する仕組みはありません。当時、金融業界全体が落ち込んでいた時期で、10年、20年かけて業界、会社を立て直そうといする時代だったので、目標達成しようが、成績1位になろうが、肌で感じるほどの恩恵は受けませんでした。

成果が出る人は、「もっと評価してくれる会社に行きたい」と次々と外の世界に流出し、残された営業1位は辞めていった人たちの分まで責任を負いながら、「いつもの生活」を繰り返します。

また、1位になった環境が大手企業だと「それが本当に評価すべきことなのか」を対外評価されにくいという点もありました。

キミが凄いのか、キミに売らせる事が出来た会社が凄いのか」この評価点の無い中での価値づくりに嫌気がさした時に、ベンチャーへの転職を意識しました。

自分の能力を、何も無いところから試してみたい。国内選手が、メジャーリーグに挑戦するような気持ちだった事を今でも覚えています。

(1)生産性を意識する

ベンチャー企業に入社して最初に驚いたのが、入社一年目の新卒新人が「生産性」という言葉を意識していた事です。前述通り、私自身は一年間自分の為だけに研修に明け暮れていた期間に、「今日は生産性低かった」「もっと効率の高い動きをしなきゃダメだ」「もっと主体的に動かなければ」「給料の3倍は毎月生産性が無ければ」などと、当たり前のように1年目の新人が話していたのを見て、自分が銀行員時代に得ていた手ごたえを疑ってしまうくらい衝撃でした。

(2)社長、上司に対して一年目から意見を言える環境

私は、銀行員時代、トップである頭取にあった事は2回くらいしかありませんが、ベンチャーに転職すると、ほぼ毎日社長と話せました。

・これからの会社について
・今抱えている会社の課題
・何を評価し、何を評価しないのか

成績が良く、会社に貢献できていれば社長自ら声をかけてくれ、食事に連れて行ってくれることも。直接、社長の成功話を聞け、自分が達成したいビジョンに対して、最短且つ最適な方法を一緒に考えてくれたりしました。

社長って、こんなに近いのかよ…!

と衝撃を受けた事を、今でも忘れません。

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7.両極端の環境を経験して思う事

これまでの経験を活かして、今私はアッドラストという会社で、これから社会に出る大学生と共に仕事をしているのですが、各メンバーに常に言っている事があります。

不確実な情報に惑わされたくなく、やりたい事を仕事にしたいなら、

「どこの会社に入ったか」「どの業界に入ったか」の前に、自分自身の実力を伸ばす事に没頭しなさい。

結局、大手からベンチャーに転職しようが、ベンチャーから大手に転職しようが、同じ仕事、同じ時間、同じ給与である事は変わりありませんでした。大手にも、ベンチャーにも周りが求めるような「安定」「保証」など存在しませんでした。どちらにも良い所、悪いところが存在し、共に働く人も、良い人も、良くない人もいました。

結局大切なことは、「自分らしく」いられるかどうか。

言いたい事を言える自分
仕事も遊びにも本気になれる自分
夢を叶える事の出来る自分

「大手に入ったら可能になる」訳ではありません。

年収1000万円は、1年間働く事で貰える給与であり、半年間で辞めてしまったら、年収500万円と変わらないのと同じように。社会に与えるものはあっても、無意識に与えてもらえるものなどありません。

ですので、自分自身の軸をしっかり持って、何が得で何が損なのかも、自分自身の責任によって選んでいかなければいけないのだと思います。

アッドラストの全メンバーはそうであって欲しい。自分自身の人生に1%も後悔がないように。自分自身が、一番の味方であり続けられるように

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