暇な大学生に伝えたい!暇な今こそ、日本文化であるアニメを見る時ではないでしょうか?

最近いつアニメを見ましたか?

日本のアニメは世界から高く評価されているという話は、大学生であれば耳にしたことがあるでしょう。しかし幼い頃はアニメをよく見ていたのにも拘らず、大学生になるとあまり見なくなったという人も少なくないと思います。さらに「アニメ好きはオタク」といったイメージから、アニメが敬遠されている風潮を感じるのは筆者だけでしょうか。

ただそれは非常にもったいないことであると筆者は伝えたいです。

世界も認める、日本が誇る優れたエンターテイメントであるアニメ。ぜひこのアニメを楽しんでもらうために、アニメ離れが進んでいる大学生にオススメのアニメを紹介します。

筆者のオススメは「小説原作付きアニメ」

引用元:http://www.monogatari-series.com/sp/

アニメをオススメするといってもアニメには多くの種類が存在しているため、大学生にはどんなアニメが良いのでしょうか。既に大人である大学生には、大人の楽しみ方があります。

では、どのような作品を選ぶべきでしょうか?
例えば、どんな創作物にも「ジャンル」があります。最近ではファンタジーが人気ですが、一昔前はSFが人気で、学園物などは今でも根強い人気を持っています。このように、アニメだけではなくあらゆる物語のある創作物である映画、小説、漫画などと同様にジャンルでアニメを分類することが出来ます。

しかし分類法は当然ジャンルだけではありません。作者(原作者)で選ぶということも大いにあり得ることでしょう。映画であれば監督、小説や漫画であれば作者です。アニメには「監督」がいて、原作小説付きのアニメであれば「原作者」がいます。
そんな中でも筆者がオススメするのは「原作者付き」のアニメです。特に映像コンテンツではない原作の小説から映像化されたアニメーションをオススメします。

加えて大学生の皆さんには、原作者付きアニメを原作からではなくあえてアニメから観るという楽しみ方が出来る作品を提案します。なぜオススメするのかは、これからお伝えしていきます。

西尾維新氏の原作アニメ「物語シリーズ」を知っていますか?

引用元:http://www.monogatari-series.com/sp/

今回オススメしたいのは、アニメ制作会社「シャフト」が制作し新房昭之氏が監督を務めた西尾維新氏が原作の「物語シリーズ」です。まずアニメに詳しい大学生にとっては今更ですが、新房昭之監督とアニメ制作会社の「シャフト」は現在日本アニメ界でもトップクラスに注目されている存在です。

西尾維新氏とは?

次に、原作者の西尾維新氏についてです。「出版不況」という言葉は就職活動を控えている大学生であれば耳にしたことはあるのではないでしょうか。その中でも言われているのが、作家買いされる小説が減ってきたということです。分かりやすく言うと「あなたは、この作家の小説だから買うという小説家はいますか?」ということです。お気に入りの小説家がいる人もいますが、いるという人は少ないでしょう。

西尾維新氏はその数少ない作家買いされる作家の1人であり、多作でありながら多くの作品が映像化されています。以前から、アニメ化される小説はライトノベルが中心となっていますが、西尾維新氏はいわゆるライトノベル作家ではありません。ミステリー出身でジャンル分けの難しいエンタメ小説家といったところでしょう。

「物語シリーズ」とは?

「物語シリーズ」は、ある事情から半分吸血鬼化した男子高校生主人公の周囲に次々と起きる「怪異」を原因とする事件を描いた人気シリーズになっています。

年代

作成されたテレビアニメ

2009年

「化物語」

2012年

「偽物語」、「猫物語(黒)」

2013年

2014年

<物語>シリーズ セカンドシーズン

「猫物語(白)」、「傾物語」、「花物語」、

「囮物語」、「鬼物語」、「憑物語」

2015年

「終物語」

2018年

「続・終物語」

この他に劇場版のアニメとして2016年、2017年に「傷物語Ⅰ~Ⅲ」が公開されています。

どうして大学生にオススメなのか?

なぜ、大学生に「物語シリーズ」のアニメーションを勧めるのかというと、物語のテーマが持つ面白さにあります。しかし、それよりも更に注目すべきは原作小説とアニメの相克だと筆者は感じます。

原作である「物語シリーズ」は決して映像化向きの作品ではありません。むしろ映像化を拒否しているかのような小説です。複雑な内面描写が続き、場面が全く動かないシーンが数多くあるため、絵の動きを見せることが最大の魅力であるアニメーションとは相性が非常に悪い作品であると言えるでしょう。

もしこれが西尾維新氏からアニメスタッフへの挑戦状だとすれば、なんとも凄まじい難題です。なぜならアニメ化は単発ではなく、シリーズ作品をほぼ網羅するものだからです。その難題に対しては、新房昭之監督とアニメ制作会社「シャフト」、そして声優陣がこの難題に対し見事な解答を叩きだしています。
このような点が、「物語シーズ」というアニメーションの他にはない最大の特長だと思う。

筆者がオススメする「物語シリーズ」の楽しみ方

引用元:http://www.monogatari-series.com/sp/

上記でも触れたように「物語シーズ」は他のアニメにはない魅力を持っています。だからこそ、まず大学生の皆さんには小説原作よりも先にアニメから見て欲しいのです。

西尾維新氏が見事なアニメーションを「メタ表現」として小説に入れていることから、小説を先に読むと逆にアニメのネタバレになるというひねくれた関係をもつアニメだからです。2018年に新作が放映される前に、このアニメを見ておくことを大学生の皆さんに強くオススメしておきます。当然エンタメとして一級品の「先を観たくなる」物語であることは間違いありません。

 また、アニメを見たからと言って必ずしも原作を読む必要はないでしょう。ただ、読めばさらに新しい楽しみが生まれることは確かです。これはアニメを見て原作を読むという普通とは逆方向の体験をすることでだけ得られるものでしょう。

だからこそ、まだ原作を読んでいない大学生は本当に幸せです。ぜひこの一風変わったアニメ「物語シリーズ」を見て楽しんでほしいと心から思います。

最後に

今回は、アニメ離れが進んでいる大学生へオススメのアニメを紹介してきました。
余談ですが、アニメにより映像化された魅力的キャラクターたちは、どのキャラクターも一筋縄ではいかない内面を持っています。物語を彩る女の子だってただ可愛いだけのキャラクターではないんですよ。

このように筆者の考えから様々なことをお伝えしてきましたが、少しでもアニメに興味を持って頂けましたでしょうか?少しでもアニメに興味を持つ学生が増えたら幸いです。