ハワイで人気の「SUP」って?海辺での危険に備えたサバイバル術まで


アウトドア好きなみなさん!近年ハワイで大流行中の「SUP(サップ)」って知ってますか?SUPとは、スタンドアップパドルボーディングの略。近年は日本でも大流行中で、流行に敏感な子たちはもう体験済み!海に行くと必ずと言っていいほど、SUPを楽しんでいる人たちを目にします。ではこのSUP、いったいどんなものなのでしょうか。

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SUPとは


SUPとはハワイ発祥のマリンスポーツ。サーフィンとカヌーをミックスしたもので、実は誕生したのは1960年代。新しいスポーツではなく、人気が復活したスポーツなのです。サーフボードのような専用のボードの上に立ちパドルで漕いで水上を進み、フィールドを選ばず海や川、湖などの上を散歩できちゃうんです!

一見難しそうに見えますが、実はすごく簡単!SUPのボードは一般的なサーフボードに比べてサイズも大きく、浮力も高いのが特徴。初心者でも海の上でボードに立つことはそれほど難しくありません。上級者は波に乗ることもありますが、静かな海の上でのんびりパドルを漕ぐだけでも十分に楽しめます!

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SUPヨガ


年々人気を増しているSUPですが、中でも目立つのが女性。その理由はフィットネス効果にありました!ボードの上でヨガをするという「SUPヨガ」。不安定な海の上でバランスをとるというこのヨガは、スポーツ選手がシーズンオフのトレーニングに取り入れることもあるくらい、体幹を鍛えるのに効果的です。

SUPヨガ

出典:http://imgarcade.com/


今年の夏は是非SUPに挑戦してみてくださいね!



そして夏になると今回紹介したSUPなどのマリンスポーツ、海水浴、川遊びなど、海や川で遊ぶ機会が増えると思いますが、そこには当然危険も潜んでいます。毎年夏になると必ずニュースで耳にする水難事故。もしもの時のために、夏のアウトドアで起こりうる水難事故の対応方法を学んでおきましょう。

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水難事故のサバイバル術

・自身が水難事故にあった場合


溺れてしまったり水中に落ちてしまった場合、自分の力で助かろうともがくのではなく、助けが来るまで浮いた状態で待つ方が、命が助かる可能性が高くなります。

水の事故のうち7割〜8割の人は衣服を身につけた状態で溺れています。その場合、衣服の重さで泳ぐことはまず不可能なんだとか。しかしパニック状態になり無理に泳ごうと手足を動かし続けた結果、体力の消耗や体温の低下により、多くの人が命を失ってしまうのだそうです。

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しかし、人間の体は水に浮くようになっています。自力で助かろうと無理に泳いだりせず、体を仰向けにして呼吸を確保し、浮いた状態を維持して救助を待つことで、命が助かる可能性が高くなるのです。
2011年の東日本大震災で津波に押し流された人々がこの方法で助かったケースがあり、最近ではこのことを、フィリピンやタイなどアジア諸国の津波の被害が多い地域でも、「UITEMATE(浮いて待て)」という合言葉で表現するそうです。



・遭難者の救助法


よくドラマなどで、溺れた人を見つけた人がさっと上着を脱いで飛び込む…なんていうシーンを目にしますよね。しかしこれは、二重遭難・二次災害のリスクが高まるため、実際には1番やってはいけない救助方なのです。

救助の際は、救助者自身の安全を最優先することが何よりも大切です。陸の上から救助できれば、それが最善の方法です。まずは周囲に浮くものはないか探しましょう。ライフジャケットや浮き輪があれば理想的ですが、ペットボトルやビニール袋でも十分です。

救助

しかし、水に飛び込まなければ救助ができない状況も当然あります。“最後の手段”として泳いで救助に向かう場合には、
1、必ず救命用具(浮くもの)を持っていく
2、衣服は脱ぐ
3、救助活動は距離を保ったまま行う(パニック状態の遭難者と一緒に溺れてしまうのを防ぐため)
この3点を必ず守りましょう。


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楽しく優雅なSUPでも、遭難する可能性はゼロではありません。夏のアウトドアは必要不可欠ですよね。水難事故に十分注意して、思いっきり夏を満喫しましょう!