アメリカ、ドイツ、日本、それぞれの大学に通ってわかった大学制度と学生生活の違い

留学するならどこ?同じ大学生でもこんなに違う!

留学をしようと考えた時に、最初にアメリカをメージする学生は多いのではないでしょうか。また、ドイツなどのヨーロッパへ留学経験ある人は、それがいわゆる“海外”の形と捉えてしまっている人もいるでしょう。日本、アメリカ、ドイツのそれぞれの大学に通い、現地学生と同じ授業を受けてきてはっきりと見えた、3カ国の大学システム、学生生活の違いを説明します。

学費と奨学金事情

アメリカの大学は学費が高いことで有名ですが、公立で年間300万円、私立は年間500万円程もかかります。そのため多くの学生が返済不要の奨学金を使って良い成績を保ちながら大学に通います。十分な奨学金を得ることができない学生は、高校卒業後働いてお金を貯めてから入学する人や、コミュニティーカレッジという、学費が少し安い小規模のスクールに通い、その後学位を取るため4年制大学に編入する人もいます。また、日本でいう奨学金は学生ローンのことで、日本では多くの学生が利用していますが、アメリカでは成績優秀者のための返済不要の奨学金と、学生ローンを二重で利用する生徒も多いようです。

一方、日本の学費は公立で年間50万円、私立は年間100万円程度。しかし、ドイツならば公立大学の学費はなんと無料です。これはドイツの大学に留学に来る外国人学生も一緒です。私立でも年間30万円から50万円ほど。また両親の年間所得にもよりますが、大学生は政府から毎月約5万円の補助金を受けられ、就職後は半額以下の返済で済むそうです。そのためドイツの学生は、一度勉強を始めても自分に合わないと気づけば、途中で学校や分野を変更しまた新しく1年生からスタートする人も多くいます。

課題や期末テスト

アメリカの学生は日頃から多くの課題に追われ、テスト期間も変わらず熱心に勉強します。アメリカの期末試験の特徴はテスト期間が短いことで、約1週間で全ての科目の試験が行われ、それも授業期間が終わった直後から始まります。ドイツの大学では日本と同じように宿題はほとんど出ませんが、アメリカと同様、定期的にプレゼンテーションなどのプロジェクトがあります。またそれ以外での学期中はそんなに勉強しない代わりに、テスト勉強のための期間が1ヶ月ほどあります。1分野のために1週間丸々勉強することができ、授業期間が終わった後、一度ホリデーを挟んでからテスト期間なんてこともあります。ドイツの学生はその期間にとにかく勉強をするようです。授業によっては、ほとんど出席しなくても、テスト対策のみしておけばパスできる、という感じは日本の大学に似ている気がします。

学生のフリータイムの過ごし方

放課後や週末

日本人学生は放課後や週末のほとんどをアルバイトで過ごす人が多いでしょう。アメリカの学生は授業が終わればまず勉強です。校内の図書館は24時間開いている大学がほとんどで、大学のレベルが上がるほど皆日々の課題に追われています。また放課後や授業の合間に校内の図書館や事務などでアルバイトをする学生も多いです。それでもやはり金曜の夜にはしっかり皆クラブやバーに出かけます。一方ドイツではアルバイトをしている学生も半々くらいで、多くの学生がのんびり家で映画を見たり、友達と飲みに行ったり、平日なのにクラブに行ったりすることも多いです。

夏休み、冬休み、長期休暇

アメリカの学生はボランティア、インターンシップなどの、学生の間にできるだけ履歴書を輝かすための活動に専念する学生が多いです。日本人はアルバイトでひたすらお金をため、海外旅行にいく学生も多いでしょう。ドイツの学生は、アルバイトはぼちぼちでヨーロッパ圏内での小さい旅行をしたり、実家に帰って家族や地元の友達とゆっくり過ごすというという人が多いようです。ドイツでは毎週日曜日、そして祝日のたびにお店が閉まるので、特にすることがないと言ってしまえばそうですが、家族との時間を大切にしようという文化的な背景が、ドイツ人学生の特に何もしない休日の過ごし方にも表れている気がします。

学生の年齢層、就活の違い

学生の年齢層

日本の新入生は浪人や留学経験者を除きほとんどが高校を卒業してすぐの18歳。アメリカでは日本にはない飛び級制度があり、また小学校を少し早くスタートした子達も含め、大学一年生で17歳未満の子も珍しくありません。一度働いてから大学に入学する人、卒業できずにまだ残っている人など、年齢は様々ですが、一般的には日本人大学生と近い年齢層と言えるでしょう。それに比べてドイツではほとんどの新入生がすでに20歳以上で、高校からまっすぐ入学して来る人たちは稀です。高校卒業後はまずは働きながら学ぶ養成学校に行く人がほとんどで、数年間アルバイトやインターン、または海外旅行などもしながらぶらぶらしている人も多くいます。すでに一定の職についていたけど、また新しいことを始めたいと、20代後半から一年生になることもドイツでは普通です。

就活

日本の就活は4年生になる頃に始まり、卒業時期にはすでに就職先が決まっています。“新卒”というものが自分をうるブランドでもあります。アメリカ、ドイツでは卒業してから、数週間から数ヶ月に渡る卒業旅行を思う存分楽しんでから仕事先を探します。働いた経験が何もない、新卒なんて言葉はむしろ就職に不利でしょう。卒業をしても、社会人インターンとして様々な企業で経験を積み、最終の就職先を選んだほうが“経験がある人”として評価されるため良い就職先を見つけやすくなります。また、アメリカでは就職の際に大学の成績がかなり関わって来るため、皆必死で良い成績を残す努力をします。大学卒業後まっすぐ大学院に行く人も多いです。ドイツ人学生は、大学費用が無料でやり直しがきくおかげか、就職や年齢に関してあまり焦っていない学生が多いように感じます。

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いかがだったでしょうか。アメリカの学生はとにかく勉学、インターンシップ、ボランティア活動に忙しいです。また周りのモチベーションが高いこともあり、とにかくエリート学生を目指す人はアメリカ留学が向いているでしょう。逆に、海外旅行を楽しんだり、学校生活以外での文化的なところ、英語以外の言語を学びたいという学生には、ドイツ留学をオススメします。たっぷりある時間の中で好きなように勉強と趣味の時間を管理でき、優雅な学生生活を送れることでしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

Haruna

Jobby初代立ち上げメンバー。学生時代の3年間をヨーロッパやアメリカで過ごす。趣味は格闘技、筋トレ、美味しいもの巡り。4人兄弟、飼ってた猫は4匹と犬1匹。主に海外、英会話、旅行、社会に関する情報を発信。