留学を成功させるために!経験者が語る、実際に行かないとわからない「海外の学校の種類とその違い」

留学エージェントに頼む?その前に知っておくべきこと

近年は一昔前とは違って留学という選択肢が一般的になりつつあります。
筆者は在学中、2度留学を経験しました。筆者の父母世代では、「留学」は進路の選択肢に全くなく、説得する際はかなり反対されました。

最終的には承諾を得ることが出来ましたが、その後どの国に行くか、どの学校のどのコースにするのかなど一通り決めなければならなく、かなり苦労したのを覚えています。

筆者が留学をしてみて、学校によってかなり得られるものが異なると実感したので、今回は留学先の学校を決める際に知っておきたい知識やアドバイスを、筆者の経験をもとにお伝えします。

留学中に学びたいことって?

みなさんはそもそもなぜ留学したいと思ったのでしょうか。
英語スキルを向上させたい、異文化に触れたい、外国の友人をつくりたいなど理由は人によって様々でしょう。

いざ留学すると目的を忘れてしまいがちです。見失わないように自分を律することも大切ですが、何よりも自分の目標を達成できる学校、コースを選ぶことが大切です。
実際に予約した時点での変更はたいていの学校が受け付けていません。コースは現地でも変更出来るというところもありますが、学校自体を変える事は難しいので慎重に選ぶ必要があります。
ここを失敗してしまうと、留学自体が上手くいかなかったとなってしまう可能性もあるでしょう。
貴重な時間とコストをかけていく留学です。大学生であればきっと自分の力だけでは出来ないことでしょう。

まずは自分の目的をはっきりさせること、そしてそれにあった学校を見つけるために全力で下調べをしましょう。

学校の違い

初心者向けの「語学学校」

海外には多くの語学学校が存在します。
語学学校は、学校で語学を学びながら、実際に生活の中で使って実践的な語学力を養うことを目的としています。いくつかのコースに分かれていることが多く、基本的な日常会話を学ぶコースをはじめ、ビジネスレベルの語学を学ぶコース、現地での進学を目指すコースなど様々です。

通常はレベルごとにクラスが分かれており、全く話せない留学生もいれば、なぜ留学しに来たのかと疑問に思うほど語学が堪能な留学生もいます。
コースにもよりますが基本的には自由な時間が多く、留学生を集って遊んだりイベントを開催したりするアクティビティが設けられています。留学生同士の交流の機会を学校側から設けてくれるので、友人がつくりやすいというメリットがあります。

多国籍の友人を作って交流を深めたい・様々な文化に触れたいと思っている方にとっては充実した留学生活を送れることでしょう。

ただ日本人の留学生とばかり仲良くしてしまうと、留学しに来た目的を失ってしまうので、なるべく他国籍の留学生と話すことを心掛けましょう。

現地の高校にある「進学コース」

大学生なのに高校に通うの?と疑問を持つかもしれません。

現地の高校生も通う一般的な高校には、いわゆる進学コースという大学への進学を目指す授業があります。現地の高校生と混ざって勉強出来るため、本格的な語学に触れることが出来ます。また日本にいる際の大学における講義のように、語学を手段として歴史や数学などの他科目を勉強出来ます。

レベルは高くなりますし、入学の際にある程度の語学力が必要になることが多いので、事前の準備が必須です。けれども語学力の向上は保証されますので、日本に帰ってきても恥ずかしくないスキルは身につくはずです。

そしてなんと言っても高校は、他種の学校よりも授業料が安い傾向にあります。あまり費用をかけたくない本気で英語力を伸ばしたいと思っている方には穴場の学校です。

大学の「サマーコース」

これは短期の留学に限りますが、大学自体が夏季休暇に入り、本生徒が学校に来ない間、留学生向けに行うコースです。

大学によって開催するプログラムは様々です。しかし教授の講義が受けられるのは大学ならではでしょう。ベーシックな語学コースもありますが、内容もしっかりとした専門的な講義を含むコースをお勧めします。

こちらは高校と比べるとお値段は高くなるかもしれませんが、短期のため入学時の条件が厳しくなく、現地の大学生のように大学の施設が使えます。

語学力にはそこまで自信がないけれども、少しレベルの高い授業・現地の大学の授業を受けたいという方はぜひ長期休暇を使って挑戦してみてはいかがでしょうか。

1つの学校に絞らなくていい!

以上3種の学校とその中のコースを説明しましたが、なかには長期でないと受けられないコース、逆に短期のみのコースもあります。

短期であれば受けられるコースは限られてきますが、長期留学であれば何も1つに絞る必要はありません
自分の留学としての時間をどう使うかはあなた次第です。

留学生のなかでもよくあるプランは、
本気で英語力を培いたいと思っている方は、語学学校などにある「試験対策コース」を受けて海外では有名なTOEFLやIELTSという試験で良いスコアを取得します。そして条件が課されている高校や大学に入学し、自分が学びたい専門的なコースを選び、現地の学生と一緒に勉強出来るコースに入ります。
こんなプランを立てていた留学生に会うと、非常に良い実績を持っている印象があります。

また様々な文化に触れたいと思っている留学生のなかには、1つの場所に決めるのではなく移動して2、3ヵ国を回っている人もいます。
アジアの方で数か月滞在してからアメリカに留学している人や、ヨーロッパ内で移動する人など人によってプランは様々でしょう。ヨーロッパ内でしたらそこまで移動時間はかかりませんし、近隣の国と言ってもかなり文化の差があります。
最近では、留学中に国を変えても費用をかけずに移動出来る留学エージェントもありますので気になったら調べてみてくださいね。

最後に

今回挙げてきた学校とそのなかのコースは筆者がイギリスで留学した際に体験した学校になります。
他国では、また異なった形式の学校があったり今回紹介した学校がなかったりするかもしれません。迷っている方にはまず留学先の「国」を決めてから、その国にある学校を絞っていくことをお勧めします。
複数の留学エージェントに相談して知識を付けるのもありですよ。相談のみであれば無料のところがほとんどです。
学生という貴重な時間を使っての留学です。費用もかなりかかるでしょう。後悔の無いように前以て下準備をして自分の目標に合った留学プランを立てておきましょう。