【時事問題】3分でわかる!てるみくらぶ破産問題!

てるみくらぶ破産問題とは?

みなさんはてるみくらぶの破産問題についてどう考えていますか?旅行に行った人や申し込んだ人は大変だなとか、それくらいの印象ぐらいであくまで他人事、そう思ってしまうと思います。しかし、当然私たちも旅行代理店は利用をしますし、内定者の内定取り消しといった私たち大学生でも明日は我が身かもしれない問題もあります。そしてこれらの問題は事前に察知できた問題です。だからこそ、てるみくらぶ問題について良く理解してもらいたいと思い、わかりやすくまとめてみました。

てるみくらぶ問題とは

では、てるみくらぶとはどんな会社なのか、何故破産してしまったのか、そういった部分についてお伝えしようと思います。まず、てるみくらぶとは1998年に設立され、ハワイを中心に、グアムやサイパン、韓国、台湾などの、一般個人向けの格安海外パッケージツアー販売で急成長した旅行代理店です。平成28年9月期に約196億円という過去最高の売上を記録していて、売上好調を匂わせておきながらも3月27日に突然破産手続きを開始しました。その結果、海外旅行の最中に、ホテルや帰りの飛行機が予約できていなかったり、支払った旅行代金が返ってこない、58名の就活生の内定が取り消されるといった問題が発生しました。

なぜ破産したのか

そもそも最近では、旅行代理店を使わずに、自分たちで航空券やホテルの予約を済ませる個人旅行者が増えているため、旅行代理店業界の取引額は年々減少しています。そんな中、てるみくらぶは航空会社の余った席を安価で仕入れ、それを格安のパッケージに含ませて販売するビジネスモデルで売上を伸ばしてきました。しかし、飛行機の小型化が進んだことで格安な座席確保が難しくなったり、新しくシニア層の顧客を増やそうと読売新聞での広告を強化したことが空回りし、経営状況が悪化しました。その結果、手元に動かせる資金が無くなり、現金一括払いのパッケージ販売を始めました。それでもお金が足りなくなると、先払いされたお金をそれより前に予約していた旅行客の予約代として使う自転車操業が始まったのです。イメージ的にはクレジットカードの料金を払うために別のクレジットカードを切るようなことを企業がやっていたのです。それではいつかお金が回らなくなるのは明白であり、その結果として経営破産してしまいました。

破産の影響

では破産がどのような影響を与えたのか詳しく見ていこうと思います。

1,弁済されない保証金

現在でも、旅行を予約していた利用客の多くがてるみくらぶに返金を求める訴訟を続けています。破産してしまったらお金って帰ってこないのではないか、そんなイメージはあるかもしれませんが、一般的に保証金の弁済率は平均すると50%前後であり、たとえ破産してしまったとしてもある程度の金額は返ってくることが多いです。しかし今回のてるみくらぶの弁済率は現状わずか1%、ほぼ返金されないというのが現状です。「外国にいる人は帰りの飛行機を自分で用意してね、これから旅行に行く人も飛行機の予約状況も自分で確認してみてね、もしかしたら予約できてるかもしれないよ、でもホテルは取れてないかも」というような投げやりの破産手続きが問題視され、ここまで大きなニュースとして世間を騒がせることとなってしまったのでした。

2,突然の内定取り消し

てるみくらぶの破産のもう一つの大きな問題が58人の内定者の一斉内定取り消しです。しかも3月27日という当然就活を終え、これから働くぞという時期にです。しかし、これに対して多くの企業から採用したいという声が掛かりました。予想では20社前後と思われていた旅行会社の合同説明会に、50社以上が集まり急遽募集を締め切ることになりました。ここからわかる問題というのが旅行業界での人材不足ということになります。まさに就活の売り手市場ということを象徴していて、これから就活をする大学生からすれば悪い話ではないのかもしれません。

3,粉飾決算による懸念

てるみくらぶは3年ほど前から粉飾決算をしていて、売上を盛ったりと経営状況をごまかしていた疑いが掛かっています。上場していない企業だと、決算報告をする義務はあってもしないという企業は非常に多いです。てるみくらぶも公開しておらず、そのため3年間に渡る粉飾決算を見破ることができなかったとされています。こうした問題が露呈した今、国は非上場企業の企業経営に対する監視の強化が必要なのではないかとされています。

こうしてみると、一括現金払いパッケージのゴリ押しであったり、正社員が150人ほどなのに60人近い新入社員を採用するなど、わかる人が見ればこの会社は経営が危ないということを察知できたかもしれません。旅行代理店業界全体でも依然として価格競争は続いており、てるみくらぶの二の舞を防ぐためにも価格以外の武器として新しいビジネスモデルを考えることが必要なのではないでしょうか。

参考:

朝日新聞デジタル

「てるみくらぶ破産、渡航中止を呼びかけ 9万人に影響も」

2017年3月27日13時24分

http://www.asahi.com/articles/ASK3W43WWK3WULFA00K.html?iref=pc_extlink

 

朝日新聞デジタル

「てるみくらぶ内定者に企業殺到 58人に200社超」

森田岳穂

2017年4月7日07時28分

http://www.asahi.com/articles/ASK465R4TK46ULFA028.html

 

一般社団法人 日本旅行協会HP

https://www.jata-net.or.jp/

 

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ならっち

ならっち

上京3年目の高学歴ライター。 ひとり暮らしのハウツーから時事問題まで幅広く情報を発信。