移民受け入れ国世界第2位のドイツ在住女子大生が日本の移民受け入れを強く推薦する理由

日本に移民は必要?不必要?

皆さんは日本での移民の受け入れについてどう思いますか?世界がグローバル化に進む中、次々と増える欧州でのテロや難民による犯罪の増加などにより、

未だ国内での移民受け入れに対してはマイナスなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。今回、世界でアメリカの次に多くの移民を受け入れ、国内で深刻になった難民問題が絶えないドイツでそれに直面する筆者が、日本の移民問題の現状と移民が増えることで社会に与えるメリットとデメリットについて考えてみました。

日本の移民問題の現状

少子化による国内での深刻な労働力不足問題から、日本では移民政策による少子化対策が注目されだしました。政府は2015年から毎年20万人ずつ移民を受け入れることで、2030年以降には合計特殊出生率が回復する見込みを発表し、現在の6倍ほどの数の外国人を毎年受け入れるのはリスクが高すぎると反対の声が上がりました。その後、安倍首相は移民対策に関して「移民は全く念頭にない」と否定しています。なぜでしょうか?

日本の移民問題はタブーとされています。ドイツの、多文化社会を築こうと多くの難民受け入れを促進したアンゲラ・メルケル首相は、その後ドイツ内で増加した犯罪や世界で絶えないテロから、その対策に失敗したと国民から非難されるようになりました。このような状況で、日本政府は移民促進などと、国民から支持されなくなってしまうような発言は簡単にはできないのです。

しかし、政府は“移民”としての受け入れは否定しつつも、農業や高度人材どちらの分野も含めた“外国人労働者”としての受け入れ促進を宣言しています。あくまで、誰でもいいのではなく、しっかりと労働力になる人材を海外から受け入れるという意見です。それにより外国人就労ビザ、永住権取得の規定をゆるくするというものです。それでも移民は移民だと、“非日本人”の受け入れに反対する声は止みません。しかし、これからの日本の未来を担う私たち若者が、国内にとどまり、海外から来る“非日本人”をいつまでも否定していていいのでしょうか?

移民受け入れのメリット

少子化対策

移民の受け入れは将来の大きな少子化対策につながります。移民による子供の出生率は高いというデータもあり、二世、三世となると今後、子供の数は一気に増えていきます。また、同じ少子化により労働力不足に悩むドイツでは、低賃金で多くの外国人労働者を受け入れることで国際競争力を落とさずにトップ経済を維持しています。

有能な若手人材の活用と経済の成長

日本では少子化により若手人材が減り、現在その労働者不足が企業の発展に支障をきたし出しています。そこで移民はこれからの日本の社会を支える担い手として活躍することができ、日本社会の発展に貢献できます。企業側としても外国人雇用の規制が緩くなることで、より優秀な人材を雇うことができます。また、これまで日本になかった移民がもたらす異文化によって広げられる新たな産業やサービスの導入により、新しいビジネスも生まれす。実際にアメリカのグーグルやヤフーは移民によって創立された会社でもあり、外国人を受け入れることは新しいビジネスの可能性を広げるのです。オーストラリアでは毎年25万人以上もの移民を受け入れており、それは現在の国の成長に大きく貢献していると言われています。

国際化、国際的人材の育成

日本に外国人が増えることで、日本人の意識もより国際的になっていき、日本国内でグローバルな人材が増えます。現在、国際性豊かで優秀な日本の若者こそ大学やインターンなどで海外に出ていき、そのまま国外に留まる傾向にあります。このままではそのような人材が全て国外に出て行ってしまうため、外国人受け入れにより国際化された日本に、日本の若者たちも留めることができます。

移民受け入れデメリットと対策、間違った根拠

犯罪が増える?治安の悪化?

教養のない移民が増えることで治安も悪くなり、犯罪が増える可能性が危険視されています。実際に、シリア難民問題によりイスラム教国家やアフリカなどからの難民を多く受け入れるヨーロッパでは、難民たちによる犯罪件数が上がっていることは事実で、テロの頻発も警視されています。しかし、日本では在日外国人の人数は年々増えているにもかかわらず、外国人犯罪件数は減少しているのです。つまり、移民=犯罪というのは間違いで、教養のある移民を選び、彼らが更に国と調和していけるよう日本語と日本文化を教える対策をしっかりとれば、他国が難民受け入れにより受けている同じ被害を日本も受けることはありません。さらに、現在ドイツ国内での“非ドイツ人”犯罪のほとんどは不法侵入してきた難民によるもので、国が正式に受け入れた難民でもないのです。

文化や人種の変化、日本が日本じゃなくなる?

現在日本人口の98%は純日本人だと言われています。そのため移民の大量移住により日本独特の文化や良さが壊されてしまうのではないかという不安の声が上がります。しかし、実際に日本に移り住むほとんどの外国人は日本の文化、言語に興味を持ち移住してきた人ばかりで、生け花、習字、柔道など日本人以上に日本の伝統的な活動に熱心に取り組む人がたくさんいます。また、移民の増加により国内の人種構成も数年で大幅に変わることが予想され、実際にアメリカではヒスパニック系移民の急増で2050年にはアメリカは非白人の国になると言われています。しかし、世界が1つになろうとしているこの時代に国の人種変化を問題とする必要はあるのでしょうか。

日本人失業者が増える?

移民が増えることで、仕事を移民に取られてしまい将来的に日本人の失業者が増えるという可能性が懸念されます。しかし、移民が増えて日本人の意識の国際化も高まる傾向にあるため、労働力が有り余るほどにまでなれば、外国に出て海外で働く日本人も増えて行くでしょう。国際性豊かになった日本で育った未来の若者は海外でもより受け入れられて行くと思われます。

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いかがでしたか?日本の少子化、若手人材不足、それに伴う移民対策への注目はみなさんが思っている以上に深刻になってきているのです。移民は今多くの先進国では社会を支えるとても重要な存在となっており、あのアメリカはそもそも移民が集まってできた国でもあります。そんな中、未だに続く日本の“移民”に対する偏見を、これから私たち若者が変えていきましょう。

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Haruna

Jobby初代立ち上げメンバー。学生時代の3年間をヨーロッパやアメリカで過ごす。趣味は格闘技、筋トレ、美味しいもの巡り。4人兄弟、飼ってた猫は4匹と犬1匹。主に海外、英会話、旅行、社会に関する情報を発信。