今更聞けないTPP。大学生なら知ってて当然。TPP導入のメリットとデメリットをわかりやすく解説!

TPP導入で日本は大きく変わる?

数年前からかなり話題となっている日本のTPP加入について、皆さんはどれくらい知っていますでしょうか? アメリカの政権が変わり、これまで準備を整えてきたTPPもこのまま実現しないのでは?と最近再び注目されています。今更知らないとはいえない、TPP導入のメリットとデメリットについて、今回わかりやすくおさらいしたいと思います!

メリット① Cost (費用)

関税の免除

まずコストの削減として、関税の免除が挙げられます。海外からの輸入品が増えることによって国内の商品が売れなくなることを防ぐため、輸入品に税をかけ価格が高く設定されてきました。これまで食品にかけられてきた関税は、例えば、牛肉38.5%、砂糖328%、バター360%、麦252-256%、お米はなんと778%です。これらの関税がなくなることによって、私たち消費者にとってかなりの食費が軽減されます。

混合診療の導入

混合診療とは、健康保険の範囲内は健康保険で賄い、範囲外の分を患者自身が費用を自己負担することです。TPPの導入により混合診療が解禁されることで、これまで健康保険の範囲外で100%の自己負担をしていたものも、一部を保険で補いながら、最先端技術の治療を受けられるようになります。そのような患者が増えることにより、国全体の医療の発展にもつながります。

農業

日本のお米の生産量は、年々減少しています。少子高齢化、そして農業の後を継ぐ若者がいないことから、人手不足とともに多くの農場であった土地は耕作されないまま放置されている状況です。多くの費用をかけて日本の農業にこだわるのではなく、海外からの作物の輸入、または海外の大型耕作装置などの最新技術に頼って、日本の農業もさらに効率的に生産性を上げていくことが今や必要なのかもしれません。

メリット② Choice(選択)

自動車

現在日本で輸入している外国車には実は関税はかかっておらず、私たちは海外の車をほとんど同じ値段で買えています。しかし関税がかかっているのは日本から海外へ輸出する際。例えばアメリカでは乗用車に2.5%、トラックに20%の関税がかけられています。

そのためこの関税がなくなることで、海外からの日本自動車への需要は上がり、自動車産業が一気に栄えます。しかしメリットがあるのは海外の消費者だけではありません。日本とアメリカは車の最新技術、デザインなどに関する規制を自由化することに同意し、これより新技術や環境に良い車、デザインなど様々な消費者のニーズを満たす車の輸出入が可能になります。

お米

日本は現在、海外から輸入するお米に778%もの関税を課しています。これは実際の価格の7倍以上もの価格です。例えば、タイの平均的なお米が本来450円/10kgほどであるのに対し、日本で輸入して販売される価格は3500円です。カリフォルニアライスは本来約800円であるものが6,200円となってしまいます。これは日本のお米から消費者を逃さないよう課されている税ですが、これがなくなることで私たち消費者にとってはニーズに応じて選択肢が広がります。

オーガニック食品

日本でのオーガニック食品は価格が高く、消費量もアメリカや他の先進国と比べるとかなり低いといえます。それもそのはず、日本国内でオーガニックの農作物を行う農地は全体の約0.1%。他の国と比べ、オーガニック農家への助成金は決して多くはなく、オーガニックを行う農家にはかなりのリスクがあるのです。

また、日本のオーガニック食品を証明する有名なJASマークは、実はかなり検査が厳しく、証明されるために余計な費用がかかってしまうことも価格が上がる理由でもあります。基準は少し劣るかもしれませんが、海外のオーガニック食品をもっと輸入することで国内で入手できるオーガニック商品は増え、価格のせいでためらう必要は無くなります。

デメリット、反対の声

メリットに伴いもちろんデメリットもあります。まず、海外からの輸入食品を増やすことで国内の食糧自給率は格段に下がります。その後何かの問題で輸入が止まった場合、国内で食料不足に陥る可能性があります。また、日本の食品の輸入規制が引き下げられ、これまでは安全とされてこなかった食品が輸入される可能性も見込まれます。

混合診療に関しても、お金がある人だけが良い治療を受けられるというような医療格差が生じてしまうことも有り得るため、これまで禁止されてきたのです。しかし、すでに海外で暮らしたことがある人や留学経験がある人、これから海外で暮らしたいと思っている人たちにとっては、これらのことは海外で暮らしていく際に当たり前になるわけで、日本ではその制度を受け付けたくないというのはおかしな話でも有ります。また、TPPに対して批判的な意見を持つトランプ大統領の新任により、現在TPPの動きも停滞を見せているようです。

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いかがでしたか?数年に渡って話題となっているTPPですが、皆さんはしっかりとそのメリットを知っていましたでしょうか?日本国内でのグローバル化も進む中、TPPへの加入はそれを促進する大きな要素でもあるでしょう。賛成意見、反対意見とそれぞれあると思いますが、大きなメリットを生むためにデメリットは絶対に避けられないもの。メリットとデメリット、どちらがより大きいのか、そしてそのデメリットを見逃せるほどメリットは有益であるのか、改めて自分で考えてみる機会になればと思います。

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Haruna

Jobby初代立ち上げメンバー。学生時代の3年間をヨーロッパやアメリカで過ごす。趣味は格闘技、筋トレ、美味しいもの巡り。4人兄弟、飼ってた猫は4匹と犬1匹。主に海外、英会話、旅行、社会に関する情報を発信。