知っておきたい説明会の実態
就職サイト上や、企業の説明会に参加した際「説明会での選考は一切ない」と打ち出している企業があります。
果たして本当に選考はしていないのでしょうか。企業側の本音を交えて真実をご紹介します。
1.採用担当者も人間である。
結論からお伝えします。
間違いなく企業側は説明会でも就活生を選考しています!
当たり前のことですが、企業の採用担当者も人事部長も社長も皆さんと同じ人間です。いくら「説明会での選考は一切ない。」と言っても印象に残る学生は覚えているものです。良い印象を持った学生には、説明会の段階からチェックを入れています。悪い印象を持った学生も同様です。
そのため説明会だからと言って気を抜いてはいけません。
事実、説明会参加後に回収したアンケート用紙に学生の印象を記入している企業が数多くあります。後日行われる1次選考では、そのアンケート用紙が面接官の手元にある訳ですから、説明会の印象のまま選考をされます。
良い印象も悪い印象もそのまま引き継がれて1次選考が行われる訳です。
2.採用担当者の立場になって考える。
説明会参加の時に考えるべきことは、採用担当者の立場になって考えて行動することです。
採用担当者は、自社のことを就活生に知って貰うために事前に色々な準備をし、当日は一生懸命説明をしています。
そのなかで、聞いている就活生がこのような参加態度だったらあなたならどう思うでしょうか。
- 遅刻する
- 寝ている
- メモを一切取らない
- 無表情
- 無反応
- 質問が一切ない
当たり前ですが、少なくとも良い気持ちにはなりませんよね。
その時に参加している学生に対する印象は当然悪くなってしまいます。
3.説明会ほどアピールできる場所はない。
選考会で自分をアピールすることは当然のことです。グループ面接では、隣にいる学生がライバルとなります。
(表面上では)選考がないと言われている説明会では、ライバルも少ないので、これほど自分をアピールできる場所はないわけです。
トップセミナーや人事部長が参加している場合は本当にチャンスです。実際にトップセミナーで社長に気に入られて、そのまま内定を取った学生もいますよ。
4.具体的には何をすれば良いのか。
それでは、具体的に何をすれば良いかをお伝えしていきます。
◇ 当然、遅刻は厳禁です。
受付開始時間の5分前には必ず会場に到着しておいてください。早めに行く理由は、一番前に座り一番目立つ場所で自己をアピールするためです。
早すぎてもいけません。説明会準備をしている採用担当者を焦らせることになります。
◇ 一番前に座れても説明中に寝てしまうことは、当然ながら論外です。
逆に一番目立つ席に座っているのですから、寝てしまっては悪い印象になりマイナスです。
必ずノートを出して、細かくメモを取るようにしてください。相手のプレゼンに合わせて、相槌を打ったり、表情を緩めたりしてください。
とにかくプレゼン者の言葉に対して反応をするようにしてください。
◇ 質疑応答の時間がある場合には、必ず質問をしてください。
質問がないと採用担当者の気持ちとしては「興味を持ってもらえなかった」と思ってしまいます。最初に質問をするとよりアピールになります。
特にアナウンスがなければ、学校名と名前を伝えた上で質問をしてください。
ただし気をつけるべきポイントがあります。
説明会中に既に説明をしている内容について、質問をしないことです。
「この学生は話を聞いてないな」と思われてしまいますからね。
◇ 説明会終了後には、積極的に採用担当者に話しかけるようにしてください。
企業側は説明会が終了して安心している時なので、印象に残りやすいゴールデンタイムです。必ず採用担当者は、学生が全員退出するまでその会場に残っています。
より詳しく聞きたい内容を個別に質問をしに行ってみてください。当然、その時にメモを取ることを忘れないように。
仮に社長や役員、人事部長が残っている場合は大チャンスです。その方たちと話ができる機会は、その時を逃すと次は最終面接ということがほとんどでしょう。場合によっては、内定式ということもあったりします。ただ印象に残った学生は、間違いなく採用担当者に伝えています。
最後に
重要なことは「相手の立場に立つこと」「何をしたら喜ばれるのか」を考えることです。
少し気を遣えば、明日からでもできることばかりです。志望度の高い企業には、是非やってみてはいかがでしょうか。