留年は就活で不利なの?留年が就活・内定先に与える影響を解説

大学の後期授業もそろそろラストスパートになってきました。

そんな中、単位が十分に取れていない人や必須授業の単位を落としてしまった人は、“留年”を考える時期ではないでしょうか。

できるだけ留年は避けたい!と思う人がほとんどですが、いざ留年してしまった場合、就職活動にはどんな影響があるのでしょうか。今回は、留年が就活に与える影響についてご紹介します。

日本の大学は卒業するのが簡単!?

“入学するのが難しく、卒業するのが簡単”と言われる日本の大学。日本では留年が当たり前のようにありますが、アメリカなど多くの海外の大学では、留年という制度がそもそも存在しないところが多いです。そのため、1年生で取る必須科目を落としたら即退学、GPAが2.0以下だったら退学と言うように、厳しい措置が取られます。

一方の日本は、留年をし、再び同じ授業を受講できるチャンスがもらえるため、“日本の大学は卒業するのが簡単”と言われています。

そんな日本の大学で留年する理由は、経済・環境的な理由や、身体精神的な理由、留学など様々ありますが、中でも単位不足での留年は避けたいところですよね。このような単位が原因での留年が、就活にはどういった影響を与えるのでしょうか。

【1年~3年の場合】留年が就活に与える影響

まず、1年生~3年生(卒業が目前ではない)の場合の影響についてご紹介します。

留年が就活で必ず不利!というわけではない

結論から言うと、留年が必ずしも就活に悪影響を与えるということはありません。内定を出す会社側は、なぜ自社を志望したのか、学生はどんな人なのか、学生の間にどんなことを経験してきたのかなど、留年した理由よりももっと他のことを重視するはずです。そのため、就活の面接の際にも、面接官から「なぜ留年したの?」とは聞かれる可能性は低いと考えられます。

もちろん、留年した理由が聞かれた場合には、きちんと説明できるよう準備しておく必要がありますが、就活で大切なことはもっと他にあるということを頭に入れておきましょう。

留年した期間に何をしたかが大切

留年するということは、それだけ学生としての時間が増えるということです。留年した期間をだらだらと過ごしたり、ただ必要な単位を取るだけに時間を使ったりするのはもったいないです。

単位が取れずに留年してしまったとしても、その間に何か興味のあることを勉強して資格を取得したり、学生だからこそできるボランティア活動に参加したりするなど、自分は学生の期間にこれを頑張った、と言えるような経験を作るようにしましょう。

このようなプラスαの行動が、留年期間・学生期間の充実にもつながり、結果的に就活にも良い影響を与えることになります。

【4年の場合】留年が就活に与える影響

次は、卒業を目前に控えた4年生で留年してしまう場合についてです。実際に、卒論が期限内に提出できずに留年した人、最後に必修の単位を落として留年した人がいます。

このように卒業を目前にして留年が決まった場合、どのような影響があるのでしょうか。

まずは、救済措置があるかの確認を

単位を落とした!もう終わった…と落胆する前に、まず何か挽回する方法がないか・救済措置がないかを考えましょう。

授業や教授によっては、再試験や追加レポート課題などで挽回できる可能性もあります。担当の教授に直接会い、誠意をもって謝罪し、挽回のチャンスを与えてくれないかをお願いしてみましょう。

非常勤講師の場合や教授が忙しい場合には、直接会えないこともあります。その際はメールで連絡し、謝罪と救済措置のお願いをしてみましょう。

留年が確定したら、就職先への影響は避けられない

実際に卒業目前で留年が確定した場合、就職予定であった会社にはかなり迷惑をかけてしまいます。というのも、留年が決まるのは後期授業の成績処理を終えた2,3月なので、4月の入社のかなり直前です。

2,3月は新卒受け入れの準備をしているときなので、迷惑をかけてしまうことはどうしても避けられません。そのため、まずは誠心誠意をもって謝罪することが大切です。

内定先への連絡方法

内定先に留年したことを連絡する場合、まずは電話で留年したことを伝え、誠心誠意謝罪しましょう。

その際、メールで伝えるのは絶対にNGです。内定先が忙しそうだから、直接だと言いにくいからなどの理由があったとしても、内定先である会社側の今後の対応が変わることなので、決まり次第すぐに電話で伝える必要があります。

電話で伝えた後は、直接会社を訪問して再度、頭を下げて謝罪しましょう。そこでは、内定をどうするか等、会社側の対応を話す必要があります。留年した場合、大学を卒業することを前提として採用を決めているところがほとんどのため、基本は内定取り消しです。

しかし、場合によっては

・卒業まで入社を待ってくれる

・大学に通いながらの入社を認める

・翌年での採用を考え直してくれる

などの措置をとっていただける場合もあります。

どうしてもここに就職したい、この会社に貢献したいという気持ちがあるのなら、その熱い思いを直接相手に伝えましょう。

留年で人生終わるわけではない!

実際に、留年が決まって内定が取り消しになり、就活が振り出しに戻ってしまったとしても、ここで人生が終わるわけではありません。自分を責めてしまうときもあると思いますが、切り替えることが大切です。

留年するということは、その分“時間”が増えるということです。その時間を無駄にすることなく、やりたいことをやって様々な経験を積みましょう。

そして4年生で内定取り消しになった人は、まず内定をもらっていた会社に迷惑をかけてしまったことを事実としてしっかりと受け止めましょう。ですが、いつまでも過去に引っ張られることなく、もう1度就活することを前向きに捉えることも大切です。この会社以外にもっと自分に合った会社が見つかるかもしれません。十分反省をしたら、しっかり切り替えて、次どうするかを考えましょう。

まとめ

今回は、留年が与える“就活”への影響についてご紹介しました。まず大前提として、後悔する前に大学生としてやるべき勉学にきちんと励み、単位を取得することが大切です。

しかし、いざ留年が決まってしまった時、まずは反省し、それを糧に勉学に励むのはもちろんですが、せっかくの学生の時間・留年の期間を無駄にしないよう過ごしてください。留年期間に大事なのは、その間の過ごし方です!