就活でよく聞くSPIとは?基本情報や試験内容、種類をわかりやすく解説

就活をする時期になるとよく耳にする「SPI」という言葉。SPIがあるのは知っているけど、具体的にどういうものなのか、よくわかっていない人も多いのではないでしょうか。

 

自分が受けたい企業の選考にSPIが必須だったら、あらかじめどんな内容なのか、どうやって受験するのかを知っておいた方がいいですよね。

 

そこで本記事では、SPIについての基本的な情報や、知っておきたいことをご紹介します。内定を勝ち取るために、まずは本記事を読んで最初の難関であるSPIを攻略しましょう。

 

1. SPIとは?

SPIとは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが運営している適性検査のこと。正式名称は「SPI総合検査」といって、企業が就活生の知的能力や思考力、人となりを知るために実施しています。

 

1-1. 就活でSPIは必須?

 

就活においてSPIは必須ではありませんが、書類選考と同じ段階で受験が必要になるケースは多く見られます。この場合、企業が決めた基準に到達しないと自動的に不合格になるため、ある程度の対策が必要です。

 

特に、たくさんの就活生が応募する大企業では、基本的にSPI受験は必須と思っておいた方がいいでしょう。

 

1-2. 勉強しなくても大丈夫?

 

SPIの試験内容は英語、国語、数学のような問題が出ることを知っている人もいるでしょう。しかし、まったく勉強せずに受けるのはおすすめできません。

 

なぜなら、SPIは非常に問題数が多く、学校や受験のテストにはない問題が出るから。たとえば、ビジネスで使うような計算や、文の構造を見極める問題など。当てはまるものをすべて選ぶ、といった、正解数が決められていないものもあります。

 

そのため、きちんと対策しておかないと、基本的には落ちると思ったほうがいいですよ。22卒の学生さんだけでなく、まだ就活が本格始動していない23卒の皆さんも、早めに準備をしておくことをおすすめします。

 

「どうやって対策すればいいの?」と疑問に思っている人は、こちらの記事も見てみてくださいね。

 

2. SPIの試験内容と合格基準

ここからは、どんな問題が出るのか見ていきましょう。SPI試験の内容は、知的能力を測る基礎能力検査と、人となりを知るための性格検査の2種類があります。

 

2-1. 基礎能力検査

 

基礎能力検査には、言語分野と非言語分野の2ジャンルがあります。言語分野は国語、非言語分野は数学の問題と思っておくとわかりやすいですよ。

 

この2つだけのものもあれば、企業によっては英語検査、構造把握力検査の2つが追加されて4ジャンルになることも。

 

構造把握力検査では、例文と同じ構造の短文を選んだり、複数の短文を読んで同じ構造のものをグループにわけたりする力が問われます。

 

基礎能力検査の試験時間は、各ジャンル20分から30分程度。問題数はテストによって変わりますが、量が非常に多く時間切れになりやすいのが特徴です。

 

2-2. 性格検査

 

性格検査は、受検者の人となりを深く知るための試験です。試験時間は約30分で、200問程度の質問にはい・いいえの2択で解答します。

 

企業の求める人物像と、検査結果が近ければ理想的ではありますが、嘘をつくのはよくありません。ESや面接の内容と一貫性がないと不信感をもたれてしまうので、自分の考え方どおりに解答するのが原則です。

 

2-3. SPIの合格基準は?

 

SPIの合格基準は企業ごとに違うので、何点取っておけばいいという目安はありません。ただ、人気の大企業の選考では、8割程度の高い水準を設けています。

 

企業の合格水準に満たないと、土俵に上がることもできません。しっかりと対策して、高い点数を取っておくに越したことはないですね。

 

3.SPIの種類

ここからはSPIの種類について解説します。当日の持ち物についても、事前に確認して準備万端にしておきましょう。

 

3-1. SPIの種類

 

SPIの受験方法は以下の4つがあります。それぞれ特徴を紹介します。

 

・テストセンター

もっともメジャーなのが、リクルートが運営する会場に行って受験するテストセンター。パソコンや筆記用具は会場に用意されていて、企業も利用しやすいため実施回数も多いのが特徴です。

 

・Webライティング

自宅のパソコンで受験できるのがWebライティング。会場に行く必要がないので、移動時間を短縮して効率よく受けられます。インターネット環境があれば、自宅以外でも利用可能。

 

・インハウスCBT

会場やパソコンの用意を含めて、企業が実施するSPIをインハウスCBTといいます。受験日にテストとあわせて面接を行うことも。

 

・ペーパーテスティング

紙を使ってマークシート方式でSPIを受けられるペーパーテスティング。たくさんの就活生がくるセミナーや、説明会を行うときによく使われる方式です。

 

3-2. 受験当日の持ち物・服装

 

SPI受験当日は、学生証や運転免許証などの身分証明書を必ず持参しましょう。また、受験票も必須です。オンラインの受験票ではなく、コピーしたものを会場で提出します。どちらも忘れてしまうと受験できないので、気を付けてくださいね。

 

また筆記用具については現地にあるものを使うため、持っていく必要はありません。計算用のメモなども会場に用意されています。

 

試験当日は、SPI受験をするだけであれば私服でも大丈夫ですよ。もし同じ日に説明会や面接があれば、リクルートスーツを着ていきましょう。企業が運営しているSPIで服装に迷う場合は、念のためスーツを選んでおくと無難です。

 

まとめ:SPIは、就活における最初の難関。対策を怠らないで!

 

22卒、23卒でSPIについて知りたい人向けに、基本的な情報、試験内容や種類について紹介しました。企業が就活生の能力を測るために、SPIは重要な選考要素です。

 

就活生としても、SPIでいい結果を出せなければ、選考を進めるのは難しいといっても過言ではありません。なるべく早いうちに対策をしておくことをおすすめします。

 

対策方法については、コチラの記事でまとめているので参考にしてみてくださいね。

SPIは就活における最初の難関。うまく乗り越えて、第一志望の内定を勝ち取りに行きましょう!