面接で志望動機はどう答えたらいい?誰でもできる作り方と伝え方を紹介

面接の質問で必ず聞かれる志望動機。対策が必要とわかっていても、簡単には答えを作れない人が多いのではないでしょうか。よくあるような抽象的な答えになりそうで困っている、という人もいると思います。

 

そこで今回は、面接で聞かれる志望動機にフォーカスした対策方法をご紹介します。誰でも簡単にできるコツをまとめたので、志望動機の作り方や正しい伝え方を知りたい22卒の学生さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 志望動機を聞かれる理由

企業が面接で志望動機を聞く理由はいくつかあります。まず、相手側にどのような意図があるのか理解しておきましょう。

 

1-1. 企業に合った人材かチェックするため

就活生の考えや目標が、企業の目指す方向性と合っているかは大事なポイント。どれだけ立派な志望動機を言えても、会社の社風やビジョンにマッチしていなかったら意味がありませんよね。

 

たとえば「御社のAというサービスがとてもよかったので、もっと世の中に広く展開したい」といっても、その企業がこれからは別の事業に注力していきたいと思っていたら、面接官には響かないでしょう。

 

面接官は志望動機を聞くことで、企業の目指す方向性や、社内の雰囲気に合っている人材かどうかを見極めているのです。

 

1-2. 入社意欲をはかるため

志望動機は、入社意欲をはかる大きな指標になります。たとえば、食品メーカーの面接で「健康にいい食品を作りたい」という人と「御社が力を入れている離乳食の発展に貢献したい」という人では、だいぶ印象が変わります。

 

面接官としても、できるだけ意欲が高い人に内定を出したいと思っているでしょう。入社意欲を上手にアピールすれば、それだけいい印象を与えられるということですね。

 

1-3. 人柄や能力を見るため

志望動機の内容はもちろん重要ですが、どんな性格で能力はどのくらいなのか、といった点も見られています。要点がまとまらない話し方や、不愛想な態度は面接でマイナス評価につながりかねません。きちんと内容を考えるだけでなく、その伝え方も一つの評価基準になっているのです。

 

2. 志望動機の作り方

ここからは、どのように志望動機を作っていくかを解説します。ポイントは。企業の強みと自分の目標を結び付けて、その根拠として自分の体験を伝えること。順番に見ていきましょう。

 

2-1. 企業の強みを見つける

志望動機で大切なのは「なぜその会社を選んだのか」です。他の会社でなく、そこでないといけない理由を具体的に言えなければ「うちじゃなくてもいいよね」と思われてしまいます。

 

そう思われないためには、企業独自の強みを見つけることです。強みというと、業界の中でのポジションなどが挙げられますが、そこまで難しく考えず、社風、社員の人柄、サービス、仕事内容などでも問題ありません。

 

簡単なのは、OB訪問をして直接働いている人の話を聞くことです。先輩が感じているやりがいや社風、競合他社と比べた強みなど、実際に働いている人にしかわからないことを盛り込むことで、動機にオリジナリティを出すことができます。

 

2-2. 過去の体験とつなげる

企業の強みがわかったら、自分の過去の体験とつなげるのがポイントです。たとえば、学生時代に頑張ったアルバイトの経験や、幼少期に苦労したことなど。

 

たとえば「地方に住んでいて不便だったアクセスが、御社のインフラ事業のおかげで便利になって町が栄えた。私もそのような事業に携わって同じような思いをしていた人を感動させたい。」といった流れです。その体験をしたから、企業に入りたい、という根拠として提示しましょう。

 

3. 志望動機の伝え方

情報がそろったら、相手にうまく伝えられるよう文章を組み立てていきます。面接では、論理的に説明する「結論ファースト」方式を使うのが望ましいといわれています。

 

そのため、結論→理由・根拠→まとめという流れで話すといいでしょう。具体的には以下の通りです。

①~をやりたいので御社を志望しています。(問いに対する結論)

②なぜなら、~という経験をして~だと思ったからです。(理由・根拠/自分の体験)

③御社は~なので、目標が達成できると思い応募させていただきました。(まとめ/企業の強みとつなげる)

 

このような順番で話すと、聞かれた内容についてわかりやすい回答ができます。志望動機以外の質問にも応用できるので、ぜひ覚えておいてくださいね。

 

4. 職種別志望動機の回答例

 

上記の流れで作った、職種別の回答例を見てみましょう。自分の志望動機も一緒に作成してみてください。

 

4-1. 営業職の例

「私は、日本の先進的なインフラ基盤を後進国に広めたいと考えています。なぜなら、大学2年の夏休みにカンボジアに行った際に、電気が止まってしまい不自由な思いをするなど、日本では当たり前のことがそうではないと実感したからです。

 

御社は、東南アジアでのインフラ事業をいち早く立ち上げて、業界シェアが順調に伸びています。私もその一員になって、ゆくゆくはカンボジアで日本のインフラを広めて、現地の人々の快適な暮らしの基盤を作りたいと思い、御社を志望しました。」

 

4-2. 技術職の例

「私は、御社で技術者として、人々の健康を守るIoTサービスの研究に携わりたいと考えています。もともと小さいころから体が弱く、常日頃体調のチェックが欠かせず苦労していました。

しかし、御社のウェアラブルデバイスがリリースされてから、体温や心拍数を常に把握できるようになり、体調の管理が非常にしやすくなりました。現在は大学のゼミで〇〇の研究を行っているので、御社で扱っている××事業にも役立てたいと思い、選考に応募いたしました。」

 

4-3. 企画職の例

「私は育児をしている母親世代の役に立つサービスを開発したいという夢があります。私の母はいわゆるシングルマザーで、働きながら私や兄弟を養い、自分の時間が全くない状態でした。

御社はシングルマザーや育児中の母親に対して、〇〇や××といったヒット商品をたくさん展開しています。先日OB訪問で企画職のAさんにお会いした際も、育児ママの悩みやニーズをさまざまな手法で拾い上げて、解決策を形にしていることに魅力を感じました。

御社のような環境であれば自分の夢をかなえられると確信し、応募するに至りました。」

 

まとめ:必要な要素を組み合わせて、自分だけの志望動機を作ろう

22卒の学生さん向けに、面接で聞かれる志望動機の対策方法を解説しました。まっさらな状態で内容を考えるのは大変かもしれませんが、企業の強みを見つけて、自分の体験と重ね合わせればそこまで難しくはないはず。強みを見つけにくかったら、OB訪問をしてみるといいですよ。

 

組み合わせた情報を上手くまとめるには、結論ファーストの話し方を使うことが重要です。相手にわかりやすく伝えられれば、面接官が持つ印象はぐっとよくなります。

重要な選考基準となる志望動機の内容をしっかり準備して、面接を突破しましょう!