営業と営業事務の違いは?両方体験した筆者が大変さや給与面の違いを解説

現在就活をしている人や就活に向けて準備をしている人は「営業と営業事務って何が違うの?仕事の大変さや給与面がどうなのか知りたい。」と思うこともあると思います。

そこで今回は、営業と営業事務の違いを仕事内容や給与面などから解説していきます。

筆者は営業と営業事務のどちらも経験しているので、体験をもとにそれぞれの仕事が向いている人についても紹介しています。

営業や営業事務が自分に合った仕事かどうか確かめたい人はぜひ参考にしてください。

営業と営業事務の仕事内容とは

営業と営業事務は似たような業種に思えるかもしれませんが、仕事の内容はまったく違います。ざっくり紹介すると、仕事内容は以下のようなイメージです。

  • 営業:自社の商品をクライアントに売る仕事
  • 営業事務:営業に関わる事務作業を請け負う仕事

営業はクライアントと電話やメール、対面などでやり取りをして商品を売るのがミッションです。対して営業事務は、商品を売るために必要な見積書の作成や、売れた後の発注処理、請求書発行などを行うことがメインになります。

仕事の大変さの違い

営業と営業事務は仕事内容が違うので、大変さもそれぞれ異なります。しかしどちらも経験した筆者の意見としては「圧倒的に営業の方が大変」です。仕事内容から見るやりがいや大変な点を見てみましょう。

営業のやりがいと大変なところ

営業の仕事では目標数字が割り振られているので、ゴールがわかりやすく仕事を進めやすいのがメリットです。またクライアントと直接やり取りできるので、サービスを褒めてもらえたり、仕事の丁寧さを評価してもらえたりすることでやりがいも感じられます。

しかし、一方で数字があるということは達成できないと大変なプレッシャーを感じることになります。クレーム処理などイレギュラーな対応もしなければいけないので、ストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。

営業事務のやりがいと大変なところ

営業事務の仕事は、基本的に見積作成などの事務処理なのでルーティンワークが中心です。営業のように予期しないクレーム処理の対応などもないので、比較的精神的にも安定して働けます。営業のサポート的な役割が大きいので、人の役に立つことが好きな人であればその分やりがいも感じられるでしょう。

ただ、詳しくは後述しますが給料は営業に比べると低くなりますし、同じ業務が続くのでやりがいを感じにくい傾向にあります。また営業が横柄な態度である場合ストレスを感じてしまい、仕事が苦痛になる可能性もあるでしょう。

待遇面の違い

営業と営業事務の待遇面を比較すると、数字でみると営業の方が給料は高いです。Dodaの平均年収ランキング調査を見てみると、営業の平均年収は442万円であるのに対して営業事務は330万円と100万円近くの差が出ています。

理由の一つとして、営業は「インセンティブ制度」を導入している会社が多いことが挙げられます。インセンティブ制度とは、売上目標の数字に対して達成率が高ければ、その分固定給やボーナスにプラスアルファの金額が上乗せされる制度です。

実際に筆者も営業をやっていたときに高い達成率を出して、ボーナスの金額を通常の3倍近くもらったことがあります。固定給も営業の方が高く、営業事務と比較すると3~4万円の差がありました。

ただ、待遇面では営業の方が優位ですが、仕事の内容や精神面ではそれだけプレッシャーが高いことは覚悟しておいたほうがいいでしょう。

営業が向いている人

営業が向いている人はバリバリ働きたい人、人と話すことや交渉が得意な人、体力がある人の3つです。それぞれ向いている理由と併せて解説していきます。

バリバリ働きたい人

営業は売上数字をあげればそれだけ評価される職種なので「バリバリ働いて稼ぎたい!」と思っている人には最適です。上昇志向が強い人は向いているでしょう。頑張った分だけ数字に表れて、評価や給料にもつながる仕事なので、ゴールに向かって頑張れる人はやりがいを感じられるはずです。

人と話すことや交渉が得意な人

人と話すことや営業が得意な人は営業職に向いています。営業はクライアントと話してなんぼなので、人と対面してコミュニケーションを取るのが苦でない人にはぴったりです。また価格交渉は避けて通れないイベントなので、お金の話や交渉事が得意な商人タイプの人にもおすすめします。

体力がある人

営業は1日に何人ものクライアントと話すことがあり、予想外のクレーム処理対応などもあります。時期によってはとても忙しくなるので、体力がある人なら膨大な仕事量をこなせるでしょう。1日動き回っても疲れないほどの体力があれば、営業の仕事も難なくこなせると予想できます。

営業事務が向いている人

次に営業事務が向いている人を紹介します。具体的には、ワークライフバランスを重視したい人、もくもくと作業するのが得意な人、縁の下の力持ち的な役割が好きな人の3つです。

ワークライフバランスを重視したい人

営業事務が向いているのは、ワークライフバランスを重視したい人です。仕事の時間を最低限にして、プライベートの時間を大切にしたいのなら、営業事務が働きやすいでしょう。給与面は劣りますが、営業と比べると仕事の責任もそこまで重くないので、ワークライフバランスを大切にできます。

もくもくと作業するのが得意な人

もくもくと作業するのが得意な人も、営業事務はおすすめです。あまり人と話さずに一つのことをたんたんと行うことが多いので、同じ作業をやっていて苦にならなければ、営業事務として活躍しやすいでしょう。

縁の下の力持ちになれる人

他の人を支える「縁の下の力持ち」の役割が好きな人も、営業事務に向いています。営業部門では「営業は花形」といわれ、その裏方にいるのが営業事務です。会社として見たときに目立つ立場ではありませんが、営業を支えるのには営業事務の仕事が欠かせません。そうしたサポート役が得意な人なら営業事務はぴったりでしょう。

まとめ:営業と営業事務、どちらが自分に合っているかよく考えよう

営業と営業事務の違いや給与面の比較、向いている人などを解説しました。それぞれにいい面と悪い面があるので、ひとえにどちらがおすすめということはできません。

ただ確実に向いている人、向いていない人の傾向はあるので、自分がどちらのタイプに当てはまるか、よく考えてみてください。バリバリ働いて稼ぎたいなら営業、プライベートを重視してルーティンワークをこなすのが得意なら営業事務がおすすめです。

どちらもやりがいを感じられる仕事ですので、自分の性格と照らし合わせてみて向き・不向きを確かめてくださいね。