【日本三名泉・三古湯】休みの日は温泉地で体の疲れを癒そう!

新学期が始まり、月末にはゴールデンウイークがやってきます。

小旅行をしようと考えている人は「温泉に行きたい!」と思うこともあるのではないでしょうか。

日本にはたくさんの温泉の名所がありますが、その中でも特におすすめなのは「三名泉・三古湯」と呼ばれるところです。

三名泉・三古湯は国内の温泉の中でも効能が高いといわれていたり、歴史が深かったりする日本を代表する場所でもあります。

今回はそんな三名泉・三古湯フォーカスして、どのような温泉があり、特徴は何なのかを紹介していきます。

週末やゴールデンウイークに温泉旅行を楽しみたい人はぜひ参考にしてください。

1.  三名泉

三名泉とは室町時代から江戸時代にかけて詩集などで取り上げられた、日本の中でも特に評判が高い温泉地のことです。徳川家康のもとで儒学者として働いていた林羅山が「三名泉」と名付けたことがきっかけといわれています。具体的には有馬温泉、草津温泉、下呂温泉の3つです。それぞれの特徴を見ていきましょう。

・有馬温泉

有馬温泉は兵庫県の神戸市にある温泉で、戦国武将として有名な豊臣秀吉も足しげく通っていたといわれています。特徴としては「金泉」「銀泉」と呼ばれる2種類のお湯があること。金泉は茶褐色のお湯で、鉄を豊富に含んだ強塩泉です。保温・保湿に効果があるので冷え性の改善にも効果があります。

銀泉は「若返りの湯」といわれる透明のお湯で、さらっとした触感が特徴的です。有馬温泉には銀泉を使った大浴場や水風呂、蒸し風呂などがあり、さまざまな形で独特の温泉を楽しめますよ。この他にも体がじんわりと温まる炭酸泉や岩盤浴もあり、デトックスするのにぴったりです。

・草津温泉

草津温泉は群馬県草津市にある、日本一の湯量を誇る温泉です。お湯の温度を下げるために行われる「湯あみ」が名物で、関東にある屈指の観光名所としても高い人気があります。温度は50度から90度ほどの超高温であり、強酸性のため時間が経つと湯気でお金などが緑色になってしまうほどの効果の高さです。

皮膚の殺菌などにも効果があり、筋肉痛や疲労回復などさまざまな病気の快復に効くといわれています。おまんじゅうや蕎麦屋など、温泉地ならではのグルメも豊富なので、関東地方に住んでいる人は短期旅行の目的地として向かうのもおすすめです。

・下呂温泉

下呂温泉は岐阜県下呂市にある温泉で、さっぱりした無色透明のアルカリ単純泉です。刺激や臭いがほとんどないので、温泉にあまり慣れていない人でもゆっくりと浸かることができます。さらさらした触感で、美肌作りにも効果的といわれています。

周辺の病院では温泉を活用したリハビリサービスを提供しているほど、地元の人に愛され、人々の疲れや傷を癒してきた温泉でもあります。水着で入れる無料の公衆浴場や、サウナ付きの温泉施設などもあるので1日リラックスして過ごせるでしょう。

2. 三古湯

三古湯は、日本書紀などの日本古来の資料に記されている非常に歴史が深い温泉で、その効能の高さも特徴的です。三古湯の温泉は諸説ありますが、一般的には有馬温泉、白浜温泉、道後温泉の3つが当てはまるとされています。それぞれの魅力について紹介します。

有馬温泉

有馬温泉は三名泉と三古湯のどちらにも入っている唯一の温泉です。金泉は塩分濃度が高く、その濃度は海水をはるかに上回るそうです。殺菌力が強いので、お湯から出てそのまま上がると皮膚がヒリヒリしてしまいます。一度かけ湯をして、しっかり成分を洗い流してから上がるのがポイントです。

銀泉は金泉より刺激が少なく、さらさらとした肌触りなので、両方にバランスよくつかることでどちらの効能も受けることができるでしょう。

白浜温泉

白浜温泉は和歌山県の南西にある、海沿いのリゾート地にある温泉です。泉質は塩気が強い塩化物泉や、硫黄が含まれる硫黄泉、炭酸水素塩泉などがあります。塩化物泉は保温効果が高く、硫黄泉は解毒作用や皮膚病に効くといわれています。

白浜温泉だけでも温泉は25か所あるので、自分たちの好きなところに入ってゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。海沿いの温泉なら景色も絶景できっと癒されることでしょう。

道後温泉

道後温泉は愛媛県松山市にある「日本最古の湯」と言われる温泉です。日本書紀にその効果が記されており、シラサギや昔の神様、聖徳太子などが体の傷や疲れを癒したといわれています。道後温泉は「美人の湯」ともいわれており、なめらかな泉質が湯治だけでなく美容にも効くと評判です。

また源泉かけ流しのお湯を楽しめる「道後温泉本館」は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のテーマにもなったとされています。建物の外観も立派であり、周囲の街並みも風情があるので観光も楽しめますよ。周囲の宿でも道後温泉の源泉は引かれているので、宿泊した日の夜にも温泉に入って体を温めることが可能です。

まとめ:日本三名泉・三古湯で体の疲れを癒そう

日本三名泉・三古湯といわれる温泉の特徴や効能について紹介しました。いずれの温泉もそれぞれの特徴があり、刺激が強く殺菌力が高いお湯、さらさらでマイルドな肌にやさしいお湯などメリットはさまざまです。

また土地ならではのグルメや観光スポットも違うので、行きやすいところや周囲の観光名所なども見ていきたいところを選んでみてください。また、温泉ではコロナウイルスの感染を防ぐために「密」を控えるようにしましょう。

浴場ではなるべく会話を控える、距離を保つ、といったことを心がければ、ウイルス感染の対策をしながら温泉を満喫できます。新しい生活様式のルールを守りながら、温泉地で充実した時間を過ごしてくださいね。