いま流行りのブラックインターンとは?
2年前に就活期間が後ろ倒しされて以来、インターンシップの重要性は格段に高まりました。とりあえずインターンに行っておかないと!と焦っている学生も多いのではないでしょうか?
しかし、とりあえずと思って安易に会社を選択すると大変な目にあう場合もあります。夏のインターンからが事実上の競争期間という就活の長期化が進む近年、それを逆手に取っているのが「ブラックインターンシップ」です。
今回は、筆者が実際に経験した過酷なインターンや割りに合わなかったと感じたインターンを紹介していきたいと思います。
(※これから紹介するインターンは全て無給のものです)
労働時間が長すぎる
これはまさにブラックって感じですよね。
筆者が経験したのは、10:00〜23:00(昼休憩1時間)×週6日×2週間というインターンシップでした。友達と二人で参加したのですが、彼女は終バスを逃していつもタクシーで帰っていました。もちろん交通費も出ません。
社員の方々は23時以降も残っているようでしたし、日曜日も出勤しているようでしたので、一応、インターン生だからと緩くはしているようでしたが…
最初は2週間なんてすぐだと思っていましたが、かなりキツかったです。社員の方達が優しかったので、たくさんのことを学ばせてもらいましたが、正直、その会社に就職しても長くはもたないなという感じでした。社員の方々も、転職を見据えて、修行のような感覚で入社を決めたと話していました。確かに、これを乗り越えればなんでもできそうな気もしますよね(笑)
社内の雰囲気が悪い
仕事が過酷だと、どうしても不満の気持ちも出てきてしまいますし、職場の雰囲気も悪くなります。また、社員間の中は良いのですが、社長もしくは上司の前とそれ以外でガラッと空気が変わってしまう会社もあります。
どんなに時間が長くても、作業が大変でも、楽しんで取り組める雰囲気があれば続けられるものです。朝起きて「行きたくないな〜」と思ってしまう要因は、実はこういったところにあるのかもしれません。
筆者の経験したインターンでは、社長と頻繁に会うような小規模な会社だったので、社長のいるときは静かで緊張感が漂っていますが、いなくなった瞬間に社長の悪口ばかりという感じでした。これはインターン生から見ても気持ちの良いものではありません。愚痴を言いたくなる気持ちも十分わかりますが、せめてインターン生のいるときぐらいは我慢してもらいたいものです。
社員のやる気がない
最後にちょっと変わったパターンを紹介したいと思います。これは、人によってはブラックではないかもしれませんが、筆者にとっては好ましくない会社でした。
とある会社の1dayインターンシップに参加したとき、社員さんたちに入社した理由をきいたところ、「楽そうだったから」「緩かったから」といった回答ばかりが返ってきたことがありました。特に驚いたのが、学生から尋ねられた製品についての質問に答えられず、「そんなこと知らなくても面接通るから大丈夫だよ(笑)」と言われたときでした。
ホワイトであることを強調したかったのかもしれませんが、ここまでくると逆に怪しいですよね。筆者はもう少し向上心のある人たちと仕事がしたいと思っているので、この会社にはエントリーしませんでした。企業選びでは、労働条件だけでなく、人も注目すべきポイントになってきますよね。
〜ブラックインターンを避けるには?〜
これらのブラックインターンには、募集する際の言葉に特徴があります。インターン選びで注意すべき言葉は、ズバリ!「急成長」「即戦力」です。もちろん、だれでも成長したいですし、戦力になりたくてインターンに参加します。だからこそ、ブラック企業はこれらの言葉を多用する傾向にあります。
筆者は建築業界志望なので、これらのことは結構当たり前に行われています。法律等でなんとかしてもらいたいものです(笑)もちろん、ためになるインターンはたくさんありますし、インターンから採用されて3年生のうちに就職先が決まってしまったツワモノも筆者の周りにはいます。しかし、インターンに参加していなくても採用されるときはされますし、筆者自身、参加したことを後悔しているインターンもあります。
学生といったって時間は限られていますから、もっと他のことに時間を費やせばよかったと思ってしまうのはもったいないことです。その戦力にちゃんと対価は支払われるのか、その成長が会社のためだけではなく自分のためになるか、しっかり確認してから参加しましょう。