「身近にいる、すごいやつ」をコンセプトに連載をスタートした大学生インタビュー記事の第一弾は、法政大学メディア社会学科2年生の矢野豪邦(やの ひでくに)さんを直撃取材しました。
プロフィール
矢野 豪邦(やの ひでくに)
大阪府出身
法政大学メディア社会学科2年生
七夕協会 学生代表
七夕協会をはじめ、マーケティングコンサルタントとして上場企業の顧問などを務める小磯卓也氏のビッグデータ収集マーケティングプロジェクトに学生リーダーとして携わっています。
七夕協会学生代表としては、今年の夏に向けてイベント開催を計画中です。
立ち上げたばかりのチームが今後どのように活躍していくのか、注目です。
目次
マジで友達がいなかった少年時代「ヒデってほんと無口だよね。」
—今、七夕協会の学生代表をしてますよね。PRチームも作ってて面白そうなことをしていますが、そもそも今の活動を始めたきっかけはなんですか?
矢野:
そもそも今の活動とか考え方には至るには大きく2つのキッカケがありました。小学生の頃の話なんですが、幼稚園、小学校の時に友達がほとんどいなくて(笑)。両親には大事にされていましたが、自分から人に話しかけることがなかったんです。軽い吃音症をもっていて、どうしても自分から話しかけたり、何かを発信したりできませんでした。高校に上がるまで友達を遊びに誘ったこともなかったんですよ(笑)
1人2人だけど、数少ない友達がいて、そいつらに自分がやったことで笑ってもらえたことがあって、それがすごく嬉しかったんです。そのモチベーションのためにそのときは学校に行っていましたね。
それで、ある時なんですが、パチンコってあるじゃないですか。
—Yの字の球を飛ばすやつのですか?
そうそう(笑)ある時、俺がパチンコを作ったらクラスで大流行したことがありまして。
—そういうの一時期流行りましたよね(笑)
矢野:
でしょでしょ(笑)そういう作ったものが流行ってた空間が忘れられなくて、めっちゃ脳裏に焼き付いてます。その時といいますか、今振り返って思うのが、そんな一つのアイデアに人がバッと集まって笑ったり喜んだりする空間がすごい好きなんですよね。これがほんとにいつ振り返ってみても思い出すことです。これが1つ目のキッカケですね。
「浪人時代にたまたま出会った英語教師が人生を180°変える」
—二つ目のキッカケは?
矢野:
小学校、中学校とあがって学校自体友達と喋ることしか楽しいことがない生徒でした。それで高校に上がり、高校もまぁ何の変哲も無い日々を過ごして、そしていざ大学に行くってなった時に、大学を一本しか受けなかったんですよ。立命館大学を一本で受けたけど、落ちちゃいまして。その時「うわぁ、最悪や、落ちてもうた」ってなり(笑)両親からは浪人していいよと言ってもらえたので、代々木ゼミナールに通いましたね。浪人して勉強だけの1年間を過ごすって決まった時に、もう「なんで1年間勉強しなあかんねん」みたいな「最悪や」って本当に泣きそうになるくらい思ってました。そんなに勉強好きじゃなかったから(笑)でも、予備校の英語の先生に考え方の根本を変えられて、それが本当に俺のターニングポイントだったと思います。
その先生は「勉強は遊びと同じで、楽しまないと成績も伸びないよ!やらされるくらいならしない方がましや!」と言っていました。そんな考え方はなかったから、そもそも勉強は我慢して苦しんでやるものと思っていたから、毎授業毎授業そんな考え方を教えてくれて、授業を受けるのが楽しくてしかたがなかった。英語だけでなくて、「人生とは何か」「人とは何か」「生きるとは何か」みたいな哲学の授業みたいなことも教えてくれました。生き方の根本みたいなところを教えてくれた人ですね。
「君たちの未来は全然暗くないんだから、人はやろうとしたことは何でもできるんだから自分でブレーキをかけるな」っていうことを言われて、それからは「ほんま浪人してよかったな」と思ってます。それが2つ目のキッカケです。
「大学から、一歩外へ」さらに面白い人たちに出会う
—大学に入ってからはどんなことを?
矢野:
「人を変えるのは人」ということを浪人している時に気付いた、というのがあるので「世の中を変えたい」というようなエネルギッシュな人たちに大学の中でも会って行こうと思いました。でも大学に実際入ったらそんなに授業おもしろくて、そういう人も中々いなかったので、ちょっと外に出てみようかなとなりましたね。
そもそも大学に上がる中で、「人に流されて勉強する」っていうのも終わっていて、自発的に何かしたいと思っていたというのがあって、いろんなところに行っているうちに「All Rounder」という経営の勉強をするスクールに出会いました。そこで自分で経営者の方を呼んだりして「究極の自己PR」というイベントを開いたりもしていましたね。
でもなんか物足りないなと思っていて、今まで心理学とかマーケティングを勉強していたから、それで何かやりたいなと。
そこで色々な方と会っていくうちにご縁があって七夕協会を運営している小磯さん(一般社団法人七夕協会代表)という方に会うことができまして、その方の想いとか会社に込めたミッション、熱意に惹かれ今の学生代表になったという経緯もあります。正直、初め聞いたときは「なんで七夕!?(笑)」ってなりましたけどね!
なぜ、七夕を世界行事にしなくちゃいけないのか
それで小磯さんから色々と話を聞いて衝撃を受けたんですけど、クリスマスとかバレンタインに比べると、七夕って地味なイメージで、他の行事と比べてあんまり目立たないところがありますよね。しかも他の行事ってだいたい1日とか2日で終わると思うんですけど、本来七夕って期間が長くて1ヶ月間続くんですよ。その時点で地味じゃなくてもっと面白いことができると思ってはいます。
それでその期間で祭りをやったり短冊を書いたりするんですけど、大人になるにつれて、短冊に書くような夢って忘れていくっていうのがいろんな話を聞いていて思ってまして、自分の夢を言うのが恥ずかしいっていう空気があるのは確かですよね(笑)でも「それを変えられる機会が七夕なんじゃないか」と代表の小磯があるとき気付きまして。
なぜかというと、短冊に書くのは願い事、自分が望んでいることだから、これを世界規模でやったら世界中から願い事とか悲しいこととか、世界中の人が”今”求めていること、本当に解決すべきことが一挙に集まる特別な行事になるというのがあります。
しかも、義務付けられているわけでも、教育されたわけでもなく自発的にそれをできたとしたら、と。この時期を「みんなが願いを描いて、知り合って、叶え合える」機会にしたいと今は考えています。だから、この七夕を世界行事にするこのプロジェクトに携わっていると、人の夢を応援できるし、もちろん自分の夢も叶えられると思っています。他の行事って、そういう要素がほとんどないんですよね。
他の行事の経済効果を見ると、記念日協会というところが出している推計だとクリスマスが約6,470億、ハロウィンが約1,345億、バレンタインデーが約1,340億って続いてるんですけど、実は七夕はそういう経済効果としての数字がちゃんと出てないんです。クリスマスならケーキ買って祝うとか、ハロウィンだったら仮装したりイベントしたり、バレンタインならチョコを買ってとか、俺もその行事は好きだけど、実際そういうのって全部仕掛け人がいて、誰かが流行らせてる。不二家とかUSJとかモロゾフとかですね。恵方巻きとかもそうだと思うんですけど、後付け後付けで作られてる。でも、七夕って、そういう定番のものがそもそもあまり定着していないし流行っていない。今まだ誰も仕掛け人がいないんです。だから経済効果っていう数字もでていないんです。
人の悲しいとか嬉しいとかっていう感情は、ビジネスの観点で言えば、マーケティングだと思っていて、企業もお客さんが困っていることを知りたいし、俺たちも人にプレゼントをあげたいときは何が欲しいか聞きます。人の心を知るっていうのが大事だなと思っています。そういうのって、心理学から来ていて、その最大の機会が七夕なんじゃないかと。
それで七夕が世界中に広がれば、みんなが願い事を書いてその周りの人が知って、叶え合うっていうすごく素敵なことができるんじゃないかなと思っています。
—ペイ・フォワードみたいですね! (ペイ・フォワード)
矢野:
そうなんですよ!ペイ・フォワードの世界観がめちゃくちゃ好きで(笑)。
その世界観が、俺はペイフォワード見たことなかったんですけど、もともと経験的にそういう考えがありました。というのも、人生長くても100年くらいで、いざ死ぬってなった時に、自分だけ気持ちよくなった人生って多分虚しいと思うんですよね。いくらその時が楽しくても何も残せなかったら、俺の人生なんだったんだろうってなる気がしています。そういうのは嫌だなとずっと考えていて「人を喜ばせ続けるシステム」を残せたらいいなって思っている時に、たまたまその映画を教えてもらい「うわ、これ俺が考えてたやつや(笑)」とものすごい既視感というか「知ってるぞこれ!」となりました(笑)。
でも実際にどうやったらいのか、やり方がわからない。そこで七夕の話を小磯さんから聞いていたので、これに携われば、俺のやりたいことができるんじゃないかと「あ、残せるもの、あった…!(笑)」と思いまして、小磯さんに「ぜひ学生代表をやらせてください」とお願いして今に至るという感じです。
最強のPRチームを作りたい
そういう出会いとキッカケがありまして、考え方がまたぐんと広がりました。起業スクールで出会った人たちはすごくみんなエネルギッシュで、ビジョンを持っていたり自分の中でのミッションを大切にしていたり、キラキラしているように見えて、自分もそんな風になりたいと思うようになり色々教わりました。
なんというか、自分が死ぬってなった時に何を残したいかと言ったら、さっきも言いましたが「人を喜ばせ続けられるシステム」「人の生き方を変えるようなアイデア」というものをつくりたいなと思っています。私の中のミッションといいますか、大切にしている心は「その人が喜ぶ価値のあるものをその人に伝える」ということで、それは小学校のころ経験していた自分のアイデアを伝えたり、作ったりしたことが原体験としてずっと頭の中であるからだと思います。
そういう原体験や七夕を世界に広めるという熱意のところが「世の中に伝わっていない価値を世界に発信できる最強のPRチームを作りたいなぁ」というところに繋がっていますね。
全国100箇所の七夕祭りを学生の力で盛り上げたい
ペイ・フォワードの話も出たんですけど、みんなが「七夕」という行事を通して「恩返しだけじゃなくて、恩送りができる文化」を広げられたらいいなと。今は準備段階で、他の行事はなぜ流行ったか?っていうところからヒントを模索しているという状況なんですけれども、この夏にやろうとしてるのが、全国に100箇所くらい七夕祭りがあって、そこって人手不足とか企画が弱いとかお金がないとか困っていることがあるので、人の支援として近くの大学とつなげてあげるとか「学生の力で盛り上げられないか」というのをまずは20箇所でやる、というのを計画しています。2年後の2019年には100箇所を網羅したいという野望もあります。
最後に
「七夕」を切り口にいろんな人がアイディアを出し合うと、本当にチャンスだらけだと思います。例えば、「織姫彦星婚活」もできるし、世界中の人たちが夢を応援し合う「七夕サミット」なんかもできると思います。何より、七夕はまだ「誰も何もしない」行事だからこそ、できることがたくさんあります。まだまだ温めている企画がたくさんありますので今後に期待していてください!
それと今、動いているメンバーが5人くらいしかいなくて、もっと仲間を増やしたいと思っていますのでよろしくお願いいたします(笑)
もともとサポート肌で、「俺についてこい!」っていうバリバリのリーダーじゃないと思っているので、自分でやりたいことを打ち立てて考え方を共有したりアイデアを発案していける人たちと一緒にやっていきたいなと思ってます!
矢野 豪邦(やの ひでくに)
大阪府出身
法政大学メディア社会学科2年生
七夕協会 学生代表
七夕協会をはじめ、マーケティングコンサルタントとして上場企業の顧問などを務める小磯卓也氏のビッグデータ収集マーケティングプロジェクトに学生リーダーとして携わっている。七夕協会学生代表としては、今年の夏に向けてイベント開催を計画中。
立ち上げたばかりのチームが今後どのように活躍していくのか、注目です。
現在、七夕協会の学生メンバーを募集しているそうなので、説明会だけでも参加されてはいかがでしょうか?
活動詳細は以下から
※Facebookに飛びます。
「みんなの七夕」 七夕協会学生代表の矢野さんの団体
https://www.facebook.com/tanabataorg/?pnref=about.overview
七夕協会 公式サイト => http://tanabata.org/
クラウドファンディングもやってました!
https://www.makuake.com/project/tanabata/