就活の面接で行われる逆質問とは?目的やポイントを詳しく紹介!

就活の面接では避けて通れない逆質問。なぜ逆質問をする必要があるのか?どんなことを聞けばいいのかわからない・・・。という、22卒の学生さんもいるかもしれません。「特にありません」と答えたほうが、変なことを言わずに済んで無難なのでは?と思う気持ちもわかります。

 

しかし、逆質問は企業にとって大切な選定要素です。さらにうまく使えば、就活生のアピールの場にもなるので、きちんと準備しておくことをおすすめします。

 

この記事では、逆質問をする理由や、良い例、気を付けたいポイントなどをまとめました。これらの内容を参考に逆質問への理解を深めて、インターンや就活の面接に備えましょう。

 

1. なぜ逆質問をするのか?

そもそも逆質問とは、面接の終盤で聞かれる「何か質問はありますか?」という問いに対して、就活生が企業に関する質問をすること。質問に対して質問で答えるので、このように呼ばれているわけですね。

 

特に質問したいことはない・・・という人もいるかもしれませんが、逆質問にはきちんとした目的と使い方があるのです。まず、企業視点から見てみましょう。

 

1-1.逆質問を設ける目的

企業側には逆質問の時間を設ける理由があります。それは主に下記の3つです。

 

・志望度を確かめている

大きな理由は、就活生の志望度を確かめるためです。たとえば、就活生が逆質問に大して「特にありません」と答えたら、面接官は「うちの会社には興味がないんだな」と思うでしょう。

 

本当にやる気があって、働くイメージをしている就活生なら、たいていは質問が出てくるもの。内容にもよりますが、逆質問は就活生のやる気度合いを測る基準にもなるのです。

 

・能力や相性を見ている

逆質問をするまで、就活生はひたすら面接官に聞かれたことに対して解答を続けます。しかし、逆質問は就活生が発信するものなので、能力や会社との相性を見るいい機会になります。

 

たとえば、面接官が答えたことに対して適切な返事ができているか、考え方はクリエイティブなのか、既存のものを活用するのが得意なのか。そういったことを見極めながら、企業に合った人材かどうかを確かめているのです。

 

・疑問や不安を解消して魅力を伝える

上記の2点とは別に、単純に就活生の疑問に答えるという目的もあります。面接に行って話をしたら、それまで予想していなかった疑問が出てくることもあるでしょう。たとえば、都内で勤務できるものかと思って面接を受けたら、ふとした拍子に他県に配属された新卒社員の話が出てくるなど。

 

よくよく聞いてみると、その社員は自ら希望して配属されたので、基本的には都内勤務になる、ということがわかることもあります。このように、就活生の疑問や不安を解消して「この会社は魅力的だな」と思ってもらうことも、逆質問を設ける理由の一つです。

 

1-2.逆質問をするメリット

逆質問は企業だけでなく、就活生にもメリットがあります。なぜなら、働きたいという意欲や、相性の良さを伝えられたり、ホームページではわからない疑問が解消できたりするから。うまく使えば、自己アピールをできて評価を上げるチャンスになるのです。

 

「不用意に逆質問をしないほうがいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、事前に準備してのぞめば問題ありません。その場で逆質問を考えるのは、難易度が高いのでやめておきましょう。

 

もし、面接で自分の疑問がすべて解消できて、これ以上アピールすることはないと思ったら「御社のことはよく理解できましたので、質問は特にございません。今後ご縁をいただけると幸いです。」と伝えればいいですよ。

 

2.逆質問のいい例

逆質問をうまく活用したほうがいいことがわかったら、早速内容を考えてみましょう。その際のポイントは以下の3つ。

 

2-1.志望度が高いことを示す

冒頭で述べたように、企業は新卒の皆さんのやる気を見ています。そのため、自分が働くことをイメージしたときに知りたいと思う、具体的な情報を聞くといいでしょう。以下を参考にしてみてください。

 

・営業職を志望しているのですが、御社の主力サービスである○○を売るにはどのような能力が必要でしょうか?

・社内(もしくは○○部門)はどんな雰囲気でしょうか?説明会ではとても和気あいあいとしているように感じられました。

・いち早く活躍したいと考えているのですが、結果を出している人の共通点があれば教えていただけますか?

 

2-2. 企業への理解が深いことを示す

他の就活生と差別化を図るには、その企業に対する研究をしていることをアピールしましょう。具体的には、以下のような質問があります。

 

・御社の○○の商品をよく使っているのですが、××の点を非常に魅力的に感じています。これができたきっかけを教えてもらえませんか?

・○○事業はA社の××とよく似ているように思えますが、どのように差別化されているのでしょうか?

 

2-3. 自己アピールをする

自分の得意なことや資格、性格をアピールするのも一つの手です。例を2つ見てみましょう。

 

・〇〇の資格を持っているのですが、御社の××職で活かせそうでしょうか?

・たくさんの人と交流するのが好きなのですが、部活動や他部門の人と知り合える機会はありますか?

 

3. 逆質問で注意したいこと

逆質問にはいくつかコツがあり、なんでもかんでも聞いていいわけではありません。面接官にいい印象を与えられるように、以下の点に注意して準備してみてくださいね。

 

3-1.ホームページに載っているようなことを聞く

よくやってしまうのが「御社の強みはなんですか?」といった、調べればわかる内容を聞いてしまうこと。会社に興味がなく、自分で思考できない人だと思われてしまうので、気を付けてくださいね。

 

3-2. 説明会や面接で話した内容を聞く

こちらも面接官にはいいイメージを持たれません。準備した質問に対する答えを、面接の途中で相手が言ってくれるようなケースもあるので、しっかり話を聞いて、逆質問する際に辻褄が合うようにしておきましょう。

 

3-3. 抽象的な内容や、はい/いいえで答えられる質問

「仕事にやりがいはありますか?」といった抽象的な内容や、はい/いいえのどちらかになってしまうような内容は、話が広がらずアピールもしにくくなってしまいます。なるべく具体的で、お互いが話しやすそうな内容を選ぶのがポイントです。

 

3-4. 福利厚生や待遇について聞く

残業時間や給与、休日について知りたい気持ちはとてもわかるのですが、逆質問で聞くことは控えましょう。仕事よりも待遇を重視していると思われて、マイナス要素になる恐れがあります。

 

まとめ:逆質問をうまく活用して自己アピールにつなげよう

逆質問の仕方がわからないという就活生向けに、その目的と効果的な質問例について解説しました。たかが逆質問、されど逆質問です。短い時間ではありますが、少なからず選考に影響し、うまく話せれば自分の長所をアピールして面接のプラス評価につながります。

 

できればいくつかパターンを準備して、相手によって使い分けができるとなお安心です。きちんと対策して、面接本番をうまく乗り越えてくださいね。