就活の本格化を控えている22卒の学生さんは「そろそろ準備を始めないといけない!就活には他の人との差別化が大切っていうけど、どうやって差をつけたらいいの?」と悩んでいる人がいるかもしれません。
一概に差をつけるといっても、たしかに何をしたらいいのかよくわかりませんよね。そこで今回は、22卒の就活を控えている人向けに、情報収集にフォーカスして差をつける方法をお伝えします。具体的なやり方を解説していますので、実際の就活準備に役立てていただければと思います。
目次
1. ネットだけの情報収集はNG
最近は企業のホームページや口コミサイトなど、さまざまな手段でウェブの情報を集められるようになりました。しかし、そのようなネットだけの情報だけを集めるのはよくありません。ネット上の情報は真偽も不確かなうえに、自分の経験としてアピールできないからです。
「御社の~という理念に共感した」「御社の〇〇の事業に魅力を感じた」このようなふわっとした情報は、他の人でも言えるもの。あなた自身が体験して、自分で考えたことを伝えなければ、人事の心には響かないのです。
2. 自分自身で体験しにいく
自分で体験をするには、OB・OG訪問やインターンを積極的に行うのがおすすめ。できれば実際の仕事に携わったりして、オリジナルエピソードを作りましょう。たとえば、ホームページにのっていないような泥臭い地道な作業をすることで、縁の下の力持ちの魅力に気づけるかもしれません。
仕事の疑似体験をするのがむずかしければ、社員の先輩を訪問して、従業員視点で感じている仕事の魅力、課題を深く掘り起こしましょう。
たとえば「うちのサービスは品質重視なので顧客満足度は高いが、最近は競合が安くなっているので新規開拓がしにくい」といったピンポイントな課題を聞き出せるかもしれません。
自分で聞きだした内容について意見ややりたいことを重ねていけば、他の就活生とは違った志望動機のエピソードを作ることが可能です。
3. ビジネス書を読む
就活をするときに、まず本を読む人はあまりいないかもしれません。どちらかというと説明会に参加したり、面接の練習をしたりと、実用的な対策をする人の方が多いでしょう。だからこそ、就活をするうえでの読書は大きな強みになります。
なぜかというと、企業で活躍している社員やトップ層、面接官には読書家が多いからです。最新のビジネス書や定番作品などをチェックしておけば「この学生は勉強熱心だな」といいイメージを持ってもらえます。
ビジネス書の定番には、以下のようなものがあります。多くの人に読まれているベストセラーなので、どれも読んで損はないですよ。
・7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー
・人を動かす D・カーネギー
・道をひらく 松下幸之助
・生き方 稲森和夫
・思考は現実化する ナポレオン・ヒル
4. 日経新聞を読む
他の人と差をつけるなら、日経新聞はチェックしておくべきメディアの一つです。なぜかというと、他のメディアよりも経済や企業の動向に関するトピックが多く、社会の流れを知るのに最適だからです。
また、新製品のリリースやM&Aなどの情報ものっているので、今まで知らなかった企業について知る機会になり、応募先探しにも役立てられます。
読書と同じように、社会人としてのプロ意識がある人事や経営層は、毎朝日経新聞をチェックしています。話について行けたり、自分の意見を述べたりできたら「お!この学生はできるな」と好印象を与えられるでしょう。
5. 会社四季報を読み込む
業界地図や会社四季報を読み込んでおくのもおすすめです。なぜなら、効率的に企業の情報を収集できて、第三者の目線で会社のことを知られるからです。
企業のホームページや説明会では、人事や社員の目線で情報を発信しています。しかし会社四季報はビジネスに詳しい出版社のプロが執筆しているもの。客観的な目線で企業情報を知られるので、経営状態や将来性を見極める手段にもなるのです。
特に見ておきたいのは3年後離職率と業績、連結事業の3項目。3年後離職率は、新人がどれだけ長く働けるかの一つの指標になります。より広い意味でいえば「働きやすさ」を示しているので、パーセンテージが高いところは注意したほうがいいかもしれません。
また業績は経営状態が好調かどうかチェックするのにかかせません。事業分野の比率がわかる連結事業も、将来性があるかどうかを考える要素として確認しましょう。
6. IR情報を見る
IR情報とはインベスターズ・リレーションの略で、株主に対して開示している情報のこと。会社の説明会でも事業内容や経営状態について説明してもらえますが、IR情報はより詳しい情報がのっています。
特にチェックしたいのは経営計画と、業績ハイライトの2つ。経営計画は、これから会社がどのような方向に向かっていくのかを長い目で知る指標になります。立ち上げる予定の事業情報や、新サービスの開発スケジュールなどが載っているため、就活生向けの情報より濃密であることが多いです。
また業績ハイライトは、変動が大きかった事業の推移をグラフなどで表したもの。どの事業がうまくいっていて、課題がある分野はどこなのかが一目でわかるようになっています。
前年比の数値ものっているので、今後の展望を知るのに最適です。伸びている分野でこんなことをしたい、と具体的に言えれば、面接官にもアピールしやすくなるでしょう。
まとめ:差をつけるためには、他の人と違うことをしよう
22卒の学生さん向けに、他の人と差をつけるための情報収集術について解説しました。一般的にはESや面接対策、自己分析などが大切といわれていますが、これらの内容は皆がやっているもの。
プラスアルファでどれだけ情報を集められて、自分の体験を増やせるかが差別化のカギになってきます。自分で足を運んで先輩社員から話をきいたり、ビジネス書を読んだりして、深く考えた意見を述べられるようにしておきましょう。
本記事で紹介した内容は、社会人になっても役立つ内容です。ビジネスに関する知識の予習だと思って、早めに身に付けてしまいましょう!