【学生必見】選考の筆記試験・Webテストとは?テストの種類と難易度を徹底解説!

就職活動の選考の1つにあるのが「筆記試験(Webテスト)」です。

しかし実際に、筆記試験にはどんな種類があって、どのくらいの難易度なのか、分からないという人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、筆記試験の種類にはどういったものがあり、どんな内容が出題されるのかを詳しく説明していきます。選考の筆記試験について1から知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。

筆記試験とは?

筆記試験は、就活生の能力や性格などを測るための試験です。最近は自宅のパソコンで受けるWebテスト形式の試験も増えてきています。一般的には企業にエントリーシートを提出して最初にある選考が、この筆記試験です。

選考の筆記試験の目的は?

筆記試験の目的は、企業が求める能力に達しているかを測定し、次の面接選考まで進む人を選ぶ・基準を満たない人をふるい落とすことです。つまり、結果の良い人を優位にするわけでなく、企業が定めた最低ラインに達しているかどうかを判断します。

筆記試験で良い結果を出すことも大切ですが、あくまでその後に待っている面接選考にて内定が決まるということを覚えておきましょう。

筆記試験ではどんな内容が出題される?

一般的に筆記試験では、「能力」と「性格」に関する内容が出題されます。能力問題では、読解力や論理的思考が問われる国語の問題や、簡単な計算や図形問題などの数学的な問題が出されます。性格検査では、自分の価値観や物事の捉え方を反映するような簡単なアンケートが出されます。

基本的には上記の2つですが、試験によっては時事問題、小論文、英語、発想力を問う問題といった様々な問題が出題されます。

就活選考の筆記試験の種類

ここからは、具体的に筆記試験にはどんな種類があるのかを解説していきます。自分が受験することになりそうな試験をチェックしてみてください。

SPI

SPIは最も有名で、多くの企業で取り入れられている適性検査です。SPIはテストセンター(開場に設置されているパソコンで受験)、または自宅のパソコンで受験します。

【内容】

SPIは能力と性格の2つの領域を測るものです。能力では言語(国語)と非言語(数学)の問題が約35分、性格検査が約30分です。それぞれの問題で時間制限があり、時間が過ぎる次の問題へ自動的に進みます。制限時間も短いので、できない問題は飛ばしながら、スピーディーに解き進める必要があります。

【実施する企業・業界】

SPIを取り入れている業界は、商社やメーカー、銀行が多い傾向です。大手企業で言うと、三菱商事、トヨタ自動車、ヤフー、ソニーなどもSPIを採用しています。SPIの結果は使い回しもできるので、多くの企業を受けるときに便利です。

玉手箱

人気な大手企業でよく採用されているWebテストが玉手箱です。玉手箱は自宅のパソコンで受けるスタイルが主流です。

【内容】

玉手箱は、能力検査と性格・意欲を測るテストの2領域です。能力では、計数理解(四則計算・図表の読み取り)、言語理解(論理的読解・趣旨把握)、英語(論理的読解・長文読解)の3つが出題されます。設問ごとに決められた制限時間が非常に短いので、満点を取るのはほぼ不可能とも言えるテストです。分かる問題を確実に・素早く解いていく必要があります。

【実施する企業・業界】

玉手箱は総合商社・専門商社、証券会社、投資銀行といった、コンサルと金融系の企業で多く採用されています。例えば、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、日産自動車、SMBC信託銀行などです。正確性・スピードが問われる企業で多く使われている傾向があります。

eF-1G(エフワンジー)

eF-1Gは、Webテストの中でも難易度が高く、癖のある問題が出題されることで知られる試験です。SPIや玉手箱では受験者の基礎的な能力や性格を測定しますが、eF-1Gでは瞬発的なひらめきや柔軟な思考力といったものも問われます。

【内容】

eF-1Gは能力と性格の2領域で、性格検査に関しては他の試験とよく似ています。しかし能力検査は、一般的な国語の読解問題や数学の計算問題などに加えて、発想力が問われる問題が出されるのが特徴です。例えば、「パスポートに代わるものを挙げよ」のように、思いついたアイデアをひたすら書き出すような問題です。

他にも数学分野では空間認識の問題が多く、積み木の投影図や煙突問題といった、変わった問題が出されます。他では見ない出題スタイルに、苦戦する受験生も多いようです。

【実施する企業・業界】

eF-1Gは大手企業の楽天で実施されていることで有名です。他にもJTB、富士フイルム、クレディセゾンといった大手企業でも採用されています。

ENG(イング)

ENGは、SPIと同じ会社が作成する英語専門のテストで「英語SPI」とも言われます。よくSPIとセットで受験するようになっていて、テストセンターまたは筆記で受験します。

【内容】

ENGでは英語全般の問題が制限時間20~30分ほどで出題されます。内容は同義語、反義語、空欄補充、英英辞書、誤文訂正、和文英訳、長文読解などの問題です。TOEICの問題とよく似ていて、TOEICの短縮版のようなイメージです。

【実施する企業・業界】

ENGは英語を重視している日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)、他にも三菱商事や丸紅、住友商事、双日などの総合商社で採用されています。

TG-WEB

TG-WEBは、近年採用している企業が増えつつあるWebテストです。SPIや玉手箱と比べて難解とされていて、テストセンターか自宅のパソコンで受験します。

【内容】

TG-WEBは性格と能力の2領域のテストです。SPIの内容とよく似ていて、能力検査では言語(国語)と非言語(数学)の問題が出題されます。他の試験と比べて「思考力」を問う問題が多く、暗号問題、図形の軌跡・展開図といった、初見ではなかなか解けない難易度の高い問題が出題されます。

TG-WEBはこのような難易度の高い問題だけでなく、比較的簡単な問題を短時間で大量に解かせるような問題もあります。問題演習をしているかどうかで差が出やすい内容なので、きちんと対策することを重要です。

【実施する企業・業界】

TG-WEBは、デロイトトーマツコンサルティング、ローランドベルガーといった外資系の企業や、資生堂や三菱UFJ銀行といった大手企業で採用されています。

まとめ:筆記試験は事前の対策が重要!

今回は就活の選考の1つである「筆記試験・Webテスト」について解説しました。

紹介した通り様々な種類のテストがありますが、どれも対策は必須です。少しでも勉強して出題傾向を知るだけで、一気に問題が解きやすくなります。筆記試験直前になって慌てないためにも、前もってきちんと対策をしておきましょう。