【要チェック】あなたは大丈夫?面接で注意すべき間違えやすい敬語集

就活が始まると、企業の先輩社員や人事担当、役職者と話す機会は山ほどあります。そんなときに「やばい!敬語勉強していない・・・。」となるのは避けたいですよね。社会人として、敬語はできて当たり前のマナーです。間違った敬語を使うと、常識がないと思われてしまいます。

 

そこで今回は、面接で注意すべき間違えやすい敬語についてまとめました。自分は大丈夫か、今一度チェックしてくださいね。敬語を完璧に使えるようになって、面接で相手に好印象を与えましょう!

 

1.敬語の種類を正しく使い分ける

そもそも敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つがあります。それぞれの特徴や違いを説明できますか?具体的な例も含めて見てみましょう。

 

  • 尊敬語

 

尊敬語は相手を目上にして、相手の動作を指す言葉です。「Aさんが言いました」というフレーズなら、Aさんを自分より上の人だと示すため「Aさんがおっしゃった」という風に変化させます。面接の場合、面接官や企業の先輩、役職者の動作はすべて尊敬語を使うと覚えておきましょう。

 

尊敬語の具体例をいくつか紹介します。

言う→おっしゃる

行く→行かれる

見る→御覧になる

食べる→召し上がる

する→される

いる→いらっしゃる

 

  • 謙譲語

 

謙譲語は自分の動作に関する敬語です。たとえば「私が言いました」を「私が申し上げました」という風に、自分を下に見立てた表現を使います。面接官や役職者の動作に対して謙譲語を使うことは、大変失礼に当たります。尊敬語は相手の動作、謙譲語は自分の動作、というようにしっかり区別しておきましょう。

 

先ほどの単語が、謙譲語だと下記のように変化します。

言う→申し上げる

行く→参る

見る→拝見する

食べる→いただく

する→させていただく

いる→ございます

 

  • 丁寧語

 

丁寧語は、動作の主にかかわらず言葉を丁寧にするための敬語です。基本的には「~です」「~ます」「お〇〇」「ご〇〇」といった言葉のことなので、カジュアルな表現を丁寧にする言葉と覚えておきましょう。たとえば以下のような表現が丁寧語にあたります。

 

言う→言います

行く→行きます

見る→見ます

食べる→食べます

する→します

いる→います

 

2.要注意!面接で間違えやすい敬語集

 

ここからは、実際の面接で就活生が間違えやすい敬語を一つずつ紹介します。わかっていなかった敬語は、今日から練習して直しましょう!

 

2-1. 二重敬語

 

二重敬語とは、敬語が2回連続で使われる間違った表現のこと。丁寧にしようと思うあまり、敬語を重ねると不自然な日本語になります。敬語は基本的に1つ使えば十分です。いくつか例を見てみましょう。

 

・「役職+様」とは呼ばない

田中課長様、といった役職に様を重ねるのは二重敬語です。田中課長、もしくは田中様と呼びましょう。

 

・「~させていただきます」の多用

「~させていただく」は便利な謙譲語ですが、二重敬語になりやすいので注意しましょう。たとえば「申し上げさせていただきます」は「申し上げる」と「させていただきます」の2つが入っています。このケースは「申し上げます」だけで十分です。

 

2-2. 「わかりました」ではなく「かしこまりました」

 

「わかりました」はよく使いがちですが、ビジネスの場で厳密に正しい表現ではありません。それ自体は丁寧語にあたりますが、一番丁寧な言葉ではないからです。正しいのは「かしこまりました」「承知しました」です。「了解しました」は人によってはカジュアルに聞こえるので、なるべく使わないほうがいいでしょう。

 

2-3. 「してください」ではなく「してくださいますか」

 

相手に頼みごとをするときに「してください」と言いたくなるかもしれませんが、失礼になるのでやめましょう。そもそも命令の意味が含まれているので、正確には「してくださいますか?」「していただけますか?」というのがおすすめです。

 

2-4. 文書では「貴社」、面接では「御社」

 

面接で「貴社」と「御社」のどちらを使うか迷う人もいるかもしれません。「貴社」は文面で使う言葉なので、面接では「御社」が正しい表現です。エントリーシートや履歴書では「貴社」と記すと覚えておきましょう。

 

2-5. 「すみません」ではなく「申し訳ありません」

 

謝るときにとっさに「すみません」と言いたくなることもあると思います。しかしビジネスの場では「申し訳ありません」が正しい謝罪の言葉です。「ごめんなさい」も使いません。思わず「すみません」といってしまっても、そのあとに「申し訳ありません」と言い直しましょう。

 

2-6. 「大丈夫です」ではなく「問題ございません」

 

条件やスケジュールを聞かれると「大丈夫です」と言いたくなると思います。しかし面接では「問題ございません」といいましょう。「大丈夫」という単語は自分が軸になっているので、「問題ない」のほうがビジネスの場では適切です。

 

2-7. 「いらっしゃいます」と「ございます」の使い分け

 

2つの区別がつくでしょうか?「いらっしゃいます」は尊敬語なので相手に使う表現、「ございます」は謙譲語なので自分や下に見せたい人に使う表現です。たとえば社外の人を紹介するとき「こちらは山田さんでございます」と言ったら失礼にあたります。山田さんが目下の人になってしまうからです。「こちらは山田さんでいらっしゃいます」と言いましょう。

 

ただし、社外の人に社内の人を紹介するときは「こちらが山田でございます」が正しい表現です。社内の人と社外の人なら、社内の人を目下にいうためです。少し複雑ですが、慣れればすぐ言えるようになるので繰り返し練習しましょう。

 

2-8. 「お〇〇」、「ご〇〇」の使い方

 

名詞の前につく「お」や「ご」は、基本的に相手の動作に対して使います。なんにでも付ければいいわけではないので気を付けましょう。たとえば「私のご意見を申し上げます。ご参考になさってください。」の「ご意見」は自分が言うものですよね。対して「ご参考」は相手の動作です。

 

この場合は「私の意見を申し上げます。ご参考になさってください。」が正しい日本語です。誰がその動作をするのか、考えることをクセにすれば間違えにくくなりますよ。

 

まとめ:正しい敬語を使って、面接で好印象をゲットしよう!

 

基本的な敬語の種類と、面接で間違いやすい敬語集を解説しました。最初のうちは使い慣れないかもしれませんが、何度も意識しているうちに自然と身につくもの。コツは、「その動作を誰がしているのか」を意識することです。

 

基本的には相手がしていることなら尊敬語、自分がやることなら謙譲語と覚えておけば間違いはありません。敬語を完璧に使いこなすのは大変ですが、できるようになればいい印象を面接官に与えられます。今日から練習して、間違った敬語を直していきしょう!