今や明確なスタート時期が決められていない就活ですが、外資コンサルに興味がある人は、いつから対策を始めればいいか疑問に思っているのではないでしょうか。
独特の選考方法をもつ外資コンサルは、たくさんある業界の中でも一番早く募集が始まり、かつ内定をもらうのが難しいところでもあります。
今回はそんな外資コンサルの就活対策をいつから始めたらいいのか、選考内容の概要もあわせて解説したいと思います。22卒の学生さんは、早いうちに流れをつかんで対策を進めていきましょう。
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目次
1. 外資コンサルの就活はいつからスタートする?
外資コンサルが新卒採用を開始するタイミングは、年に何回かあります。オーソドックスなのは夏と冬の年に2回選考を行うケースで、最近では春も追加して年に3度行うコンサルもあるようです。
具体的なスケジュール感は以下のとおり。
夏の選考:5~8月
冬の選考:9~1月
春の選考:1~5月
ここで注意したいのは、1年何度も選考を受けられるのではないということ。たとえばマッキンゼーでは1年に3度の選考を行っていますが、夏の面接で不合格になったら、その後に行われる冬と春のタームには応募できません。
そして、早いところでは5月に夏の選考を始めるので、他の業界に比べるとかなりスケジュールが前倒しなのも特徴的です。つまり、その分対策をする時期も早めておく必要があるということ。
外資コンサルの就活を成功させた先輩達は、第一志望の選考は冬に受けることが多いそうです。なぜかというと、他のコンサルの選考を夏にたくさん受ければ、それだけ経験を積めるから。
他のコンサルの面接に慣れておくことで、冬の第一志望の企業選考に備えておくというわけですね。
2. 外資コンサルの選考内容とは?
外資コンサルの選考は、他業界とは少し変わった内容のため、きちんと対策しておくことが重要です。ここからは選考の流れと、それぞれの内容について紹介していきます。
2-1. ES提出
他の企業と同様に、最初はES提出です。外資コンサルでのESは数百字程度と文字数が少なめなのが特徴的。そのため、短い文章の中でどれだけロジカルに説明できるかがカギになります。
夏の選考だと6月頃からES受付を始めるので、1か月前くらいから内容を作りこむといいでしょう。内容に関してはその企業の傾向があるため、過去出されたトピックなどを調査して練習するのがおすすめです。
2-2. 筆記テスト
外資コンサルのテストは難易度が非常に高く、この段階で多くの就活生が落選します。応募するのは有名大の優秀な学生ばかりにも関わらず、全体の10%しか受からないという話もあるほどです。
問題形式はSPIを利用するところもありますが、人気の外資コンサルでは独自問題を出題しています。とはいえ、求められる力が大きく変わることはないため、企業ごとの傾向をつかんで、試験が始まる2か月前を目安に対策を始めましょう。
傾向は就活対策サイトなどで調べて、その問題を対策できそうなテキストで練習を積むのがおすすめです。
2-3. グループディスカッション
すべての外資コンサルで行われるわけではありませんが、筆記テストに合格したらグループディスカッションを実施する場合もあります。
こちらもかなりの倍率の高さが予想されるので、事前に模擬練習をしておくといいでしょう。回数を重ねるには、外資コンサルよりも早い、もしくは同時期に選考をするベンチャー企業が狙い目です。
その際は、与えられた課題をどう解決するか、そのために何の役割を担うか、といったことを意識しましょう。そうすることで、自分の強みや能力の活かし方をつかみやすくなります。
2-4. ケース面接
外資コンサルではケース面接という、他の企業とは一風変わった面接を実施します。1回で終わるところもあれば、3回以上行うところもあり、ケース面接がもっとも難易度が高いといわれています。
聞かれる内容は主に3つあります。
フェルミ系:とある物事の数値を短時間で考える
抽象系:答えが出しにくいトピックに対して解を出す
ビジネス系:とある会社の経営課題の解決策を提示する
これらの問題への答えをすぐに出さなければいけないため、高い思考力が問われます。企業によってどの系統を聞かれるか違うため、2か月前を目安に、過去問の研究を始めるといいでしょう。
対策するうえで大切なのは、回答に辿り着くまでの思考力を養うこと。あらかじめ回答をいくつか考えておく、といったやり方はおすすめできません。先輩や学生仲間と一緒にトレーニングして、考え方をブラッシュアップするといいでしょう。
2-5. ジョブ(インターン)
晴れて面接に通過すると、ジョブと呼ばれる数日間のインターンに入ります。グループになって与えられたプロジェクトに取組み、どれだけ成果を出せるかが選考の評価軸です。
面接では個人の能力を見られていましたが、ジョブでは複数人になったときに、どんなパフォーマンスを上げられるかが重要視されます。
ジョブで結果を出すためには、先ほども述べたような選考が早いベンチャー企業で模擬練習をするといいでしょう。早期にインターンをやっている会社を探して実際に取組んでみることで、自分に足りないものや課題が見えてくるはずです。
2-6. 最終面接
これまでのすべてのフェーズを終えたら、いよいよ最終面接です。この段階で外資系コンサルは、入社の志望度をチェックしたり、就業にあたって就活生の不安や悩みに答えたりします。
ESからジョブまではスキルを見られていましたが、最終面接はやる気や人となりをアピールする場です。スムーズなやり取りを意識しつつ、自分の強みを最大限見せられるような内容を準備しておきましょう。
まとめ:外資系コンサルは狭き門。早期スタートが内定の秘訣
外資コンサルの就活時期について知りたい22卒の学生さんに向けて、活動時期や選考内容の概要を紹介しました。外資系コンサルは高いスキルが求められるため、狭き門をくぐり抜けられる人数はごくわずかです。
選考時期も他と比べてかなり早いため、対策も早期にスタートする必要があるのは間違いありません。この記事では選考の概要を解説しましたが、詳細の対策法を知りたい方はコチラの記事も参考にしてください。
しっかり準備をして臨めば、内定を勝ち取ることは不可能ではありません。本記事が、外資コンサルの対策の役に立てば幸いです。