これから本格的な就活を迎える予定の学生さんの中には「エントリーシート(以下、ES)の志望動機ってどうやって書けばいいの?具体的な書き方や注意点を知りたい!」と思う人がいると思います。
ESは就活のプロセスの中で最初に見られるものであり、志望動機の内容によって面接に進めるかどうかが左右されるほどの重要な項目です。
そこで今回は、ESの志望動機を書くうえで知っておきたいことや、実際に作成する際の注意点について解説します。
これから就活をする予定で、イマイチESの志望動機に自信がない方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
ESの志望動機の重要性
まず、なぜ志望動機が重要視されるのか理由を解説します。
簡単にいうと、志望動機はこれから就活生と企業との関係を深める最初のチェックポイントだからです。
男女の恋愛においても、「付き合ってください」というだけでなく「あなたのここが好きだから、付き合ってください」と言われると好感が持てますよね。
理由をいわずに告白されても、相手に対して「遊びではないか」「自分のことを知らないのに怪しいな」といった不信感を持つ人が多いと思います。
もし理由をいわないまま迫られ続けたら「この人とはもう関わりたくない」と思い、関係を打ち切ることもあるでしょう。
このように、志望動機を伝えることは、これから就活を進めるうえで企業との関係を築く第一歩なのです。
まずは最初の関門を突破して、企業と自分のやりたいことや方向性をすり合わせるきっかけとしましょう。
志望動機で何が見られるのか
ESの志望動機で見られるのは主に2つの点です。
それぞれどのようなところが大切になるのか、詳しく見てみましょう。
強い意志があるか
まず一つ目に、志望動機の内容によって強い意志があるかどうかが見られます。
たとえば、以下のような理由を出したところで「強い意志がない」と思われてしまうでしょう。
- 戸建の販売に関わる分野で人々の役に立ちたい
- インターネットの通信における課題を解決するようなソフトウェアを作りたい
なぜこれらの内容がNGかというと、テーマが浅いことと自分の信念が表れていないからです。
代わりに以下のような内容なら、評価されやすくなります。
- 御社の戸建の販売方針である「人の暮らしに根差す」という理念に共感した。自分も人々の生活を満たすような戸建の販売に関わりたい
- 自分がインターネットを使っていてAという問題に直面したことがあるので、同じような悩みを抱える人たちのために新しいソフトウェアを作りたい
違いがおわかりになったでしょうか。
このように、企業に対する理念や、自分の体験にからめた志望動機を作ることが「本気度」を表すパラメーターになります。
自社の条件にマッチする人材か
志望動機からは、求める人物像にマッチする人材かどうかも見られています。
たとえば「自ら考えて行動できる人」が求められるのに「指示にもとづいた正確な作業が得意なので、その特性を活かしたい」といった内容を書いたらマッチしない人材とみなされます。
条件にマッチする人材というのは、こうした得意なことや考え方、雰囲気、活かせるスキルなどさまざまな要素が組み合わさります。
すべてを完全に一致させる必要はありませんが、採用ページなどを参照してどのような人物像が必要とされているのか、基本方針くらいはチェックしたほうがいいでしょう。
ES志望動機を書く3つのステップ
ここからは実際にESの志望動機を書くときの手順をご紹介します。
イメージをつかんでいただき、採用担当者を納得させられるような内容に仕上げましょう。
①結論(志望理由)を最初に述べる
志望理由だけでなくビジネス全体に共通することですが、何かを発信するときは結論を最初に述べましょう。
ビジネスシーンではみな忙しく働いているため、論理的に短く説明することがポイントです。
そのため、志望動機においても最初に志望理由を述べることが大切になります。
志望理由は、自己成長や社会貢献、魅力を感じた部分などをベースにすることが多いです。
志望企業の仕事内容や方向性をよく分析して、その企業ならではの志望理由を作ってくださいね。
②根拠は自分の体験と紐づける
次に志望理由の根拠を述べます。
ポイントとなるのは「自分自身の体験と紐づけること」です。
たとえば、以下のような内容は根拠として活用しやすい例です。
- OB・OG訪問でお会いした先輩社員から話を聞いて魅力に感じた
- 自分が学生のときに直面した課題を解決できると思った
- サークルで果たしていた役割を御社で活用できると思った
実体験にもとづくことで、志望動機がより具体性を増します。
誰でもいえるような内容ではなく、自分が感じたことや経験したことを織り交ぜましょう。
③入社したら貢献できることを述べる
最後に、無事入社できたらどんなことができるのかを述べます。
ポイントとしては、先に書いた志望理由と自分の体験とつなげて一貫性を持たせることです。
たとえば、サークルでイベント担当として企画をすることが多かったのなら、入社した際に新しいプロジェクトを推進して他部門との調整にスキルを活かせる、といった内容にするといいでしょう。
具体的にどのような仕事に活かせるかまで落とし込めば、働いた際のイメージが採用担当者にも伝わりやすくなります。
志望動機を書く際の注意点
志望動機を書く際には2つ注意したいことがあります。
自分本位にしない
よくありがちなのが「福利厚生に魅力を感じた」「転勤がないので応募した」など、自分本位な志望理由を書いてしまうことです。
企業担当者は「自社に貢献してくれる学生」を求めていますから、もしそれが本心だったとしても志望動機に書くことはおすすめできません。
企業理念に合っているかチェック
せっかく筋が通った志望動機を作っても、企業の理念や方向性に合っていなければ意味がありません。
志望理由を作り終えた後は、企業の理念に合致しているか、また今後の方針と方向性は同じか、といったことを必ず確認しましょう。
まとめ
ESの志望理由を書く際のポイントや注意点を解説しました。
志望理由はしっかり内容を固めれば、その後の面接も答えやすくなり後々の就活が有利になります。
最初にしっかり企業・自己分析を行い、魅力的な志望理由を作成してくださいね。