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兄弟は多いほうがいい?
現在深刻になってきている国内の少子化問題が進み、国内2016年の出生率はなんと1.44。1人の女性が産む子供の数が1人もしくは2人となっている時代です。そんな中、4人兄弟の2番目として育った筆者が、今回兄弟が多いことについて自身が感じていること、両親への負担とメリットについて紹介したいと思います。同じように兄弟が多い人には共感し、そうでない人には子沢山、多兄弟のメリットをぜひ知ってほしいと思います。
子供時代の試練、兄弟が多いあるある
弟、妹によるお母さんの独占
これは多兄弟に限ったことではなく、年の近い年下の兄弟がいる人は小さい頃に感じたことがあるはずです。自分もまだお母さんに甘えたい時期なのに、目の前でお母さんの注意を優先して浴びている妹、弟に嫉妬して怒ったこともあるでしょう。自分が欲しいものはなんでも独占できるわけじゃないという幼少期最初の試練です。
兄弟の真ん中だと特に我慢しなければいけないことが多い
お兄ちゃんやお姉ちゃんは一番年上だからと一番高価なものや多いお小遣いをもらえるのに対し、一番下は一番下だからと1つしかないお菓子やおもちゃを優先してもらえることがあります。真ん中で育った筆者はそれがどうしても理解できず、不公平だと感じることもありました。小さい頃は傷ついたものの、時には我慢することを学べた機会でもあったと思います。
一人っ子の友達は自分が持っていないものをたくさん持っている
一人っ子の友達の家に行くと必ず普段食べないようなおやつが用意されていたり、最新のゲームやおもちゃがたくさんあったりします。もちろん、それを見たことで自分も欲しくなって親におねだりし、買ってもらったこともありますが、そのアイデアはいつも友達から拾ってくる感じです。欲しいもの全てが手に入るわけではない環境は大人になってこそ多く、小さい頃からそれが当たり前である環境はよいのかもしれません。
大学生になって兄弟が多くてよかったと思うこと
気楽に旅ができる
兄弟が多いと自分が地元にとどまって両親の近くにいなければいけない、という責任感が減ります。そのため大学で地元を離れたり、海外へ行ったり遠くで就職したりすることにもあまり抵抗がありません。何かあれば兄弟がいるので、両親が元気であれば基本的に自分が行きたいところに行きやりたいことができます。
信用できる人、心を許せる人が多くなる
兄弟は血の繋がった友達のようなものです。気を使うこともなくなんでも言い合え、友達のように一緒に買い物や旅行に行ったりすることもできます。何より本当に困った時に助け合えるのは家族です。多ければ多いほど頼れる人も多いことになります。
持ち物や服を共用できる
歳が近い同じ性別の兄弟であれば服やバッグ、その他の持ち物なども共有することで1人で買える量よりも多くのバラエティを楽しめます。また間違えたサイズを買ってしまったり、買ったけどやっぱり気に入らないと思った時も兄弟にそれをあげる相手がいれば無駄になることもありません。
親に何かあった時の不安が軽減される
両親の急な病気、老後のお世話なども兄弟が多ければみんなんで励ましあいながら支えていくことができます。全てを1人で責任を背負うことは経済的にも精神的にも厳しいことがありますが、それを分担できる人数が多ければ気持ちが楽になります。
やっぱり多い方が楽しい
小さいときは気づかなくても、大人になってそれぞれの生活を始めだすと実家に集まって話をすることが楽しく思えます。将来それぞれが家族を持つようになるとまた親戚が増え、さらに賑やかになり家族行事をより楽しめます。
両親への負担とメリット
負担
仕事との両立が難しい
新しい子供が生まれる旅に仕事を休むことになると、大きな責任のあるポジションにはつけなくなったり昇進のチャンスも減ってしまうことが残念ながら今の現実です。子供のお世話をしてくれる祖父母と一緒に住んだり保育園に預けるなどでキャリアへの影響を最低限にする手もありますが、今後の子育てサポート制度がもっと向上されない限り、両親共にばりばりのビジネスマンをしながら多くの子供を育てることは難しいといえます。
経済的負担
子供を多く持たない理由として最も挙げられるのは経済的な面だといえるでしょう。日本の子供の教育費はヨーロッパなどのその他の先進国と比べるとかなり高く、現在高校の教育費は無料化されたものの、大学は公立でも4年間にするとかなり高額だと言えます。
反抗期×子供の数
子供の反抗期は親が一番苦労する時期でもあり、歳が近い子供を多く持つと全員が近い時期に反抗期に走りそれに対応しなければいけない両親の精神的な負担はかなり大きいでしょう。
メリット
老後が安心
これまで子育てを頑張ってきた分、子供が何人かいれば老後の心配をする必要はほとんどないでしょう。金銭面的にもそうですが、何かあれば支えてくれる人が近くにも遠くにもいます。
子供のしたいことを応援できる
子供が多ければ、うちの子を絶対にこの大学に入れて、この大企業に就職させて、などと完璧に計算した子育てをしようとも、心配だから遠方には行かせたくない、などとも思わなくなるでしょう。それぞれがやりたいことをやって、誰かが海外へ行っても誰かが地元に残るなど可能性は様々です。
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いかがでしたか?現在の日本では子供を多く持つことの経済的な負担やキャリアへの影響は未だ大きいと言わざるを得ません。しかし近年では少子化対策により子供養育費の援助、教育費のさらなる減少化など政府の子育てに対する体制がより前向きに変わってきています。その社会的環境さえ向上すれば、子供が多いこと、兄弟が多いことは実はメリット尽くしなのです。