8月も終わりに近づき、いよいよ就活が近づいてきましたね。
就活対策を行う中で、面接の練習をしている学生さんも多いのではないでしょうか?
面接では、必ずと言っていいほど、自己紹介と自己PRを求められます。
今回は、自己紹介と自己PRそれぞれについて、コツをまとめてみました。
就活対策を頑張っている22卒の学生さんは、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
自己紹介・自己PRの違い
「自己紹介と自己PRって同じじゃないの?」と思う学生さんもいるかもしれませんが、実は全く異なります。
就活の面接において、自己紹介は「基本的な情報を伝える」場面です。
所属大学や在学中力を入れていたことなど、基本的な情報を簡潔に伝えることが目的です。
次の質問のベースになったり、コミュニケーションのきっかけになるので、基本情報をわかりやすく伝えられればOKです。
一方で、「自己PRは自分の能力をアピールし、自分を売り込む」場面です。
どこに所属しているなどの情報にとどまらず、自分の経験や考え、思いなどを面接官に伝えて、「自分を採用すると、御社にとって良いよ!」ということを伝えます。
自己紹介と自己PRをごっちゃにしてしまうのはNGです。
自己紹介すべきタイミングで、自己PRをしてしまうと、冗長すぎて必要な情報が伝わりません。
「コミュニケーション能力に難がある」と思われてしまい、面接官からの印象もかなり悪くなるでしょう。
逆に自己PRの場面で自己紹介をしてしまうと、あなたの魅力が伝わらないでしょう。
自己PRは面接におけるボーナスタイムなので、活かしきれなければ採用が遠のいてしまいます。
ですので、自己紹介と自己PRはハッキリと区別しておいてください。
自己紹介/自己PRで話すべき内容
次に、自己紹介と自己PRで話すべき内容を、具体的にまとめてみます。
自己紹介
自己紹介では、「基本的な情報」+「学生時代に何をしてきたか」を簡潔にを伝えます。
・大学名
・学部名
・学年
・名前
「〇〇大学〇〇学部○年の〇〇と申します。」といった感じで、大学名〜名前まではセットで伝えてしまうことが多いです。
基本的な情報の代表格ですね。
・(入っていれば)サークル/部活
・趣味
・アルバイト
・経歴
学生時代に何をしてきたか?を伝えましょう。
上記の全てを伝える必要はなく、あなたの人柄がわかるもの、あなたが力を入れてきたものを1つ選んで話します。
「趣味は読書です。」と一言で終えるのではなく、
「趣味は読書で、月10冊以上は読んでいます。ビジネス書や小説など様々なジャンルの本を読むんですが、特に好きなのは小説です。最近読んだ村上春樹の「1Q84」はとても感動しました。」
など、広がりを持たせると面接官もコミュニケーション取りやすいでしょう。
最後に、
「本日はお時間をいただきましてありがとうございます。よろしくお願いします!」
など面接官への感謝と挨拶を述べて終わりです。
自己紹介はトータルで30秒以内くらいで終わるようにします。
事前に自己紹介を考えて、練習しておくのが大事です。
自己PR
自己PRで伝えるべきなのは、「なぜあなたを雇うと良いことがあるのか?」という、あなたを採用すべき理由です。
「あなたが得意なこと」(能力)と「あなたのやりたいこと」(志向)を伝え、それが企業にどんなメリットをもたらすのか?まで伝えられれば完璧です。
そのために伝えるべきことは、
・あなたの長所 → 何が得意か、どんな能力があるか?
・長所を活かしたエピソード → 部活やゼミ、アルバイトや社外活動などで、長所がどのように活かされたか?
・あなたのやりたいこと → 将来はどんなことをしたいか?
・御社に入ることが、やりたいことにつながる(=志望動機)→ なぜ私は、御社に入りたいのか?
・御社で長所を存分に活かしたい → 会社に貢献する意欲の説明
・長所を活かせれば、会社にこういう良いことがある → あなたを雇うメリット
といった内容になります。
ここで大事になるのが、自己分析と企業研究です。
しっかりとした自己PRをするためには、「あなた自身の能力と志向を把握すること」と「企業が求めていること」を把握することが必須だからです。
自己分析をすることで能力と志向が明確になりますし、企業研究をすることで、企業へのPRの仕方が見えてきます。
企業分析をして求める人物像が分かった時に、
「求める人物像に沿った自己PRを書けば受かりやすいのでは?」
と思う人がいるかもしれませんが、やめておきましょう。
ある程度コミュニケーション能力がある人なら、企業側が求める人物像を演じることも可能かもしれません。
ですが面接の場で100%演技をしてしまい、それで採用されてしまうとそのあとが大変です。
企業側も演じているあなたを前提に採用していますから、「あなたが苦手とする仕事」「あなたが興味のない仕事」にあなたを配置する可能性が高くなります。
給与面や待遇面に惹かれて入ったとしても、苦手でつまらない仕事ばかり続けるのは、かなりのストレスです。
早期離職の原因になりかねませんし、最悪体調を崩すかもしれません。
あくまでも自己PRは、あなたの本心をベースに作り込みましょう。
自分を良くみせるために、多少演出したり、大げさにいうことはあるかもしれませんが、完全に嘘をつくと後で自分の首を絞めてしまいますよ。
本心を聞いた上であなたを採用した企業は、あなたの得意とする仕事、あなたがやりたい仕事を理解した上で、採用してくれています。
ですので、得意でやりたいことを仕事にできる可能性も高いです。
そちらの方が活躍できる可能性も高く、長い目でみて幸福度が高いと思います。
自己紹介/自己PRで良い印象を残すためのコツ
ノンバーバルコミュニケーションを意識する
せっかく良い自己紹介や自己PRの内容を考えても、話し方が下手だと良い印象を残しにくいです。
ノンバーバルコミュニケーションとは、言葉以外の目線・表情・姿勢・ジェスチャーなどのコミュニケーションのことです。
面接では、ノンバーバルコミュニケーションがとても大事になります。
心理学の用語で、メラビアンの法則と呼ばれるものがあります。
話す際に伝わる情報の割合は、実は言葉以外のものが大半だという法則です。
ざっくりと、
・話の内容自体が7%
・声の大きさやトーンに関するものが38%
・見た目が55%
だと言われています。
自己紹介や自己PRは伝わってなんぼです。
特別なことをする必要はありませんが、面接官にあなたの伝えたいことをしっかり伝えられるように、少しだけ意識してみてください。
表情と視線
表情は明るく、微笑んだ感じがベストです。
こちらが無表情だと相手は拒絶されたような感じを受けて良い印象を持てませんが、微笑んでいると親しみを持ちやすいです。
視線は、なるだけ面接官の目または眉間に合わせましょう。
目を見て話すと説得力が上がります。
面接官が複数人いる場合は、一人一人に視線を移しながら話すとベストです。
声のトーン
少し明るめのトーンで話すと、良い印象を与えやすいです。
また相手に声を届けるイメージで話すと、声が通りやすくなります。
話し方
緊張すると、ついつい早口になってしまいますよね。
なので、できるだけゆっくり話すことを意識して話してみましょう。
「ゆっくりすぎかな?」くらいで話してみても、意外と早口になっていることが多いです。
ゆっくり話した方が、話の内容は伝わりやすいです。
1つ1つの話題を「ちゃんと伝えよう。面接官の人に伝わっているかな?」と意識しながら話すと良いと思います。
言葉遣いを意識する
当たり前ですが、面接官はあなたの友人ではありません。
初対面の社会人です。
「まったく知らない大人に話して、伝わるか?」ということを意識した言葉遣いを心がけましょう。
具体的には、
・仲間内でしか伝わらない略語を使わない
・「あのー」「えーっと」などを挟まない
・正しい敬語を使う
などです。
本番でいきなり気にするのは不可能なので、事前に
・サークルのOB
・親兄弟
・大学のキャリアセンターのスタッフ
などの社会人に自己紹介の練習をさせてもらうのが良いでしょう。
おかしな言葉遣いがあったら指摘してもらい、日頃から少しづつ修正しておくと良いですね。
まとめ
自己紹介と自己PRは全く異なるものです。
はっきりと区別して、それぞれで準備をしておくと採用に一歩近づきますよ。
この記事が就活準備の参考になれば幸いです。
応援しています!