10月も半ば、21卒の学生さんの中には、すでに内定をもらった人も増えてきていることでしょう。
今回は、IT企業の内定者に向けて、入社前にしておいた方がいい勉強についてまとめました。
IT企業に入社が決まっている人は、ぜひチェックしてみてください。
目次
基本的なパソコンスキル
IT系の企業にかかわらずですが、現代の企業でパソコンを使っていない企業はほぼないでしょう。
特にIT系の企業ともなれば、勤怠管理や社内でのやり取りに、独自ツールを使っている場合もあります。
流石に独自ツールの使い方に関しては、入社してからしかわからないと思いますが、最低限、以下のスキルを身につけておくことをお勧めします。
・エクセルの基本操作とショートカットキー
・エクセルの基本的な関数
・ブラインドタッチ
エクセルに関しては、教本がたくさん出ているので、1冊買って、手を動かしてみるのが良いと思います。
ブライドタッチに関しては、寿司打やe-typingなどの、タイピングアプリを活用して実力を上げておきましょう。
ビジネススキルについて勉強する
企業で働く以上、開発職であっても、ビジネススキルは必須です。
ビジネスマンとしての考え方や、ビジネスマナーを身につけておくことによって、社内の営業サイドの人や、社外の人と円滑にやり取りを進められるでしょう。
新卒1年目に向けて書かれたビジネス書を何冊か読んでおくと、良いと思います。
個人的には、「入社1年目の教科書」と「入社1年目ビジネスマナーの教科書」がおすすめです。
基本情報技術者の勉強をする
基本情報技術者試験とは、ITの国家資格です。
ITに関わり始めた人が持っておくことを推奨されている資格で、IT業界のことを網羅的に知ることができるとても優れた試験です。
パソコン自体の物理的な仕組みから、OS(WindowsやMac、Linuxなどに代表されるオペレーションシステム)の仕組み、プログラミングについて、IT業界に関連する法律などなど、
開発職だけでなく、営業職でも知っておいた方が良い知識がまとめて勉強できます。
企業によっては、入社してから、受験を勧められることもあるかもしれませんが、早めに手をつけられそうならやっておくと良いでしょう。
基本情報技術者試験は、毎年4月ごろと10月ごろの2回開催されています。
次は2021年の4月ごろですね。
受験料は5700円で、各地域で開催されており、希望した試験地のなかで一番近い試験会場で受けることになります。
めちゃくちゃ気合を入れれば1ヶ月程度の勉強でも合格可能ですが、確実に合格したいのであれば3ヶ月くらいかけて勉強するのが良いでしょう。
おすすめの教本はこれ
基本情報技術者試験を受けるのであれば、教本1冊+過去問1冊あれば最低限勉強可能です。
教本は、栢木先生シリーズがおすすめです。
表紙にねこが書かれている黄緑の教本で、挿絵が多く、親しみやすい本となっています。
内容的にも充実しており、栢木先生を1冊暗記できれば確実に受かります。
実際に暗記するのは無理だと思うので、何回も読み直し、内容を理解するように努めましょう。
年度ごとに発売されているので、最新版を購入するようにしましょう。
また過去問は、なんでも良いと思います。
「基本情報技術者試験 過去問 本」などで検索すると出てきます。
過去問に関しては、公開しているウェブサイトもあるので、そちらを使って学習すればお金がかかりません。
以下のサイトなどがおすすめです。
参考サイト:https://www.fe-siken.com/fekakomon.php
アルゴリズムは気合を入れて勉強しよう
基本情報技術者試験では、アルゴリズム問題というのがでます。
擬似プログラミング言語を使い、アルゴリズムを作っていく問題です。
アルゴリズムに関しては、しっかり対策をしなければ、解くのは難しいです。
栢木先生の教本でも触れてありますが、心配な人はアルゴリズム対策用の参考書を購入しても良いかもしれません。
アルゴリズムの参考書でおすすめなのは、「うかる! 基本情報技術者 [午後・アルゴリズム編]」です。
プログラミング未経験でもわかるように書かれていますので、チェックしてみてください。
過去問を繰り返し解こう
基本情報技術者試験に合格するための最短コースは、過去問を繰り返し解くことです。
1、教本を読み大枠を理解する
2、過去問を1年分解いてみる
3、間違ったところの解説や教本を読み、理解する
4、満点になるまで同じ問題を解き続ける
というステップを繰り返せば、確実に点数を上げれるようになります。
基本情報技術者試験の試験問題は、過去問に類似した問題が出題される傾向があるため、1年分みっちり解いて、確実に満点とれるようになれば、
本番でも合格点を出せるようになるでしょう。
3ヶ月くらい時間があれば、過去問を数年分、満点にしておけば、より確実ですね。
プログラミングを勉強する
IT系の企業に就職が決まったのであれば、プログラミングの勉強をするのもおすすめです。
開発職であれば業務に直結するでしょうし、営業職であっても開発側の動きをイメージしやすくなると思います。
プログラミング言語の選び方
たくさんの種類のプログラミング言語があるので、どれを勉強したら良いか迷う人も多いかと思います。
結論から言うと、内定先の企業に聞くのが確実です。
プログラミング言語は、作りたいものによって、ベストな選択肢が変わってきます。
iOSアプリ作るならSwiftやるべきですし、Web系ならJava、PHP、Python、Rubyのいずれか+HTML/CSSが必要でしょうし、工場の機械のプログラミングならCとかC++とかです。
内定先の企業が扱っている案件に合わせたプログラミング言語を勉強するのが一番効率的だと思います。
もし、「どれでも良い」と言われたら、Web系の言語を勉強すると良いでしょう。
Web系の言語はPC一台あれば開発環境を準備できるため、低コストで勉強できます。
何より、すぐに動かせるので、勉強している実感を得られますよ。
Web系のプログラミング言語を学ぶのであれば、以下の3つを勉強しましょう。
・サーバーサイドのプログラミング言語(Java、PHP、Python、Ruby、NodeJSなどからいずれか一つ)
・HTMLとCSS
・JavaScript
サーバーサイドの言語は、いろいろありますが、二つ以上やる意味はないので、どれか一つ選んで勉強しましょう。
PHPは、環境構築が簡単なので、手をつけやすくておすすめですよ。
おすすめの勉強方法
progateやドットインストールといった、初学者向けのサイトを活用して勉強すると良いでしょう。
progateなら、プログラミング言語の文法を、手を動かしながら楽しんで覚えられますし、ドットインストールの課題をこなせば簡単にミニアプリを作ることができます。
いずれも無料のコンテンツが充実していますし、課金しても月1000円程度なので、入社までの間課金してチャレンジすると良いかと思います。
まとめ
IT系の企業に行くことを決意したなら、
・基本的なパソコンスキル
・ビジネススキル
・基本情報技術者試験
・プログラミング
に関して触れておくと良いと思います。
気持ちがゆるみがちな時期ですが、時間を見つけて取り組んでみてくださいね。