海外進出している業界とは?グローバルに活躍できる業界4つ

これから就活をする学生さんの中には「海外進出している業界ってどこなの?海外に力を入れているところへ就職したい。」と考えている人もいるかもしれません。

グローバルに活躍して仕事をこなす人はかっこよく見えますし、憧れる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、たくさんある業界の中でも海外進出に力を入れている業界をご紹介します。

就活で業界を絞ろうとしている人や、海外に興味がある人は参考にしてください。

1. 製造業

意外かもしれませんが、日本の中でも特に海外進出の割合が大きいのは製造業です。製造業とはいわゆるメーカーのことで、パソコンなどの電子機器を作る情報機器メーカーから服の繊維を作る化学メーカー、カップ麺などの食料を製造する食品メーカーなど多岐にわたります。

なぜ製造業が海外に進出しているかというと、工場を海外に持っている会社が多いからです。近年では中国や東南アジアなどに工場を持っているところが増えており、製造業のグローバル化が進んでいます。海外に工場を持つ理由としては、ずばり人件費の安さがあげられるでしょう。

特にベトナムやフィリピンなどの東南アジアは、人件費が日本の3分の1程度といわれています。工場の製造管理や作業自体を海外の従業員に任せることで、製造にかかるコストを安くできるのです。

製造業界の会社に入って海外で活躍するためには色々な手段があります。たとえばマネージャーになって工場や工場があるエリアを統括したり、現地の従業員を指導したりする仕事などがあるでしょう。

もしくは現地のオフィスにてマーケティングや営業を行い、海外で自社のサービスを売れないか戦略を立てるマーケティング企画職などがあります。行ける国は限られるかもしれませんが、アジア圏に興味がある人にとっては魅力的なのではないでしょうか。

2. 卸売・小売業

卸売業や小売業も海外に進出している業界の一つです。卸売業や小売業は、スーパーやデパート、コンビニ、アパレル関係などの業種を指します。グローバルに展開している理由としては、製造業と同じように工場を海外に持っていることがあげられます。自社の製品を海外で製造することでコストを抑えて、日本で安く売ることができるためです。

さらに、日本で人気が出ている店や商品を海外のマーケットに売る戦略を取っている企業がたくさんあります。ユニクロやオンワード樫山のように、中国などに支店を作って売上を拡大させているアパレル業はたくさんあります。

実際に海外では「日本の製品は質がいい」というイメージがあるため、現地の人たちにとっては魅力的に見える商品なのです。また三越伊勢丹なども各国に展開しており、日本のデパートとして世界中の人々に知られているブランドでもあります。

小売業や卸売業では、製造業と同じように現地のマーケティング企画や店舗の統括マネージャーなどになることが海外で活躍する近道でしょう。日本で売上向上に役立った戦略を海外に横展開したり、売れ行きを分析したりするのも重要な役割です。会社によってはヨーロッパやアメリカに展開しているところもあるため、行ける国の幅はかなり広いと考えられます。

3. IT・通信業

次に海外進出している割合が多いのはIT・通信業界です。IT・通信業界はソフトウェアやアプリなどを開発・提供している企業や、AIやIoTなどのデジタル技術を扱う会社など多種多様です。なぜ海外に進出しているかというと、ITエンジニアの需要が増加しているからです。

日本は世界的に見ても「デジタル後進国」といわれており、ITエンジニア不足が叫ばれています。しかしインドや東南アジアなどの国では優秀なITエンジニアが豊富にいます。さらに日本人よりも人件費が安いため、サービス開発などを海外の企業に依頼すると開発費が安くおさまるのです。

さらに、アメリカや中国でもデジタル技術はどんどん新しいものが出てきています。AppleやGoogleに見られるように、最先端のデジタルサービスはアメリカから生まれたものがほとんどです。日本でデジタルサービスを開発している企業においては、そうしたデジタル先進国の知見を得るために現地の担当者の力を借りているところもあります。

IT・通信業界ではエンジニアとして働き、海外のIT会社の担当者とやり取りをすることでグローバルに活躍できる可能性があります。また新しい商品の開発などでアメリカや中国の人々と打ち合わせをする機会なども得られるかもしれません。

4.飲食業

最後に海外で需要が高まっているのが飲食業です。ラーメン屋や寿司屋などを海外旅行した際に見つけたことがある人も多いと思います。現在はコロナウイルスのためそこまで盛んになっているわけではありませんが、もともと日本食は世界的に高い人気を誇ります。

特にアメリカでは「日本食は健康的」というイメージがあり、定食屋や寿司屋など、現地の食事に比べてカロリーが低い食事は多くの人に好まれているのです。コロナウイルスの感染が落ち着いて海外との行き来ができるようになった頃には、新たな飲食店がグローバルに展開する可能性は高いでしょう。

さらに食のクオリティが高い中国やヨーロッパでも日本食は人気が高く、繊細かつ風味のある味わいが日本食のファンを作るきっかけとなっています。

飲食業で働いた際には、海外支店のマネージャーとして店長育成をする、売上を分析して改善するといった仕事ができる可能性があります。現地のお客さんとのコミュニケーションを取ることもできて、提供している日本食を褒めてもらった際にはやりがいも感じられるでしょう。

まとめ:海外進出している業界で活躍できる可能性は高い

海外進出している企業や、駐在・出張が可能なケースについて解説しました。現在はコロナウイルスで現地と日本を行き来するのは難しい状態ですが、海外進出している業界で働けばグローバルに活躍できる可能性は多いにあります。

現地のスタッフとのやり取りなどを重ねることで、自信の語学力アップやスキル向上にもつながるでしょう。興味のある業界が見つかったら、ぜひ就活で気になる企業を探してみてください。