営業じゃなくてもコミュ力は必要?建築学生が就活で気をつけるべき3つのこと

一言に就職活動といっても、学科や専攻によって、就活法は様々。特に、デザイン系の学生や技術職を目指す学生の就活方法は他の学生と大きく異なります。今回は、私が意匠設計で就活をした体験を例にとり、建築学生が失敗しがちな3つのポイントについて紹介したいと思います!

1.ポートフォリオはとことんこだわる!

まず最初にやらなければならないことは、ポートフォリオを作ることです。建築に限らず、デザイン系の学生は、就職活動で、ポートフォリオつまり作品集が必要になります。

例え授業で一度発表したことがあるものでも、もう一度デザインしなおすことをお勧めします。できれば、どのくらいの大きさまで持ち込めるのか、その場でプレゼンする場合、模型は持ち込んでもよいか、手にとって読んでもらうのか、それとも貼り出すことができるのか、事前に確認し、状況に合わせたプレゼン方法を選ぶのが理想です。

ここで見落としがちなのが郵送の場合です。書類選考として郵送での提出を求める企業も少なくありません。ですので、ここをおろそかにすると、面接を受ける前に落ちてしまうこともあるんです。この場合自分の言葉で伝えることができませんし、見たいと思えるものでなければ目を通してもらえない可能性もあります。設計内容を今更変えることは難しいですが、レイアウトを変えることはできます。パッと目を引くような画像、統一感のある配置など、見易さにまでこだわることで、良いものや美しいものにこだわる姿勢を伝えることができますよ。

2.デザインには好き嫌いがある


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ポートフォリオができたら、次は企業選びです。給料や福利厚生など企業選びのポイントは沢山ありますが、設計職で最も重要になるのが、デザインの方向性です。面接でストレートに聞かれる場合もありますが、学生のその他の発言やポートフォリオからもデザインの方向性は見られています。ですので、事前にその会社にあわせた言葉を用意していっても、見抜かれてしまう可能性が高いです。特に、こういった仕事の場合、目に見えるものを扱っているため、どうしても”好き嫌い”は生まれてしまいます。「僕はこういうデザイン好きじゃないんだよね」とはっきりと否定されてしまうことだってあります。

自己分析だけでなく、自分の今までの作品も分析し、自分のやりたいデザインを理解した上で企業探しを行いましょう。

3.コミュニケーション能力も意外と大事!


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これは、意外と一番苦労しがちな部分です。「営業の面接じゃないから、多少ハキハキしていなくても大丈夫」と思われがちですが、就職活動では結局は人間性を見ています。大きな会社や面接が複数ある時は、最終選考の面接官が人事責任者の場合が多いです。私も、最終面接で、人事責任者に「前回の設計責任者との面接では評価が高かったのに、残念だ」と言われてしまったことがあります。技術職だからと軽視せず、一般的な面接練習もしっかりと行いましょう。

また、アルバイトなど、設計以外のネタも用意しておくことを忘れないで下さい。設計職の人との面接では、設計について語りあい、うまくいったのに、人事との面接では話が通じず失敗した、なんてこともあり得るんです。

いかがでしたか?


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一番重要なのが、設計職だからといって、根本は他の職種と変わらないということです。学生のうちに実際に建物を建てる機会というのはほとんどありません。コンペで優勝した経験があるなどの特殊な学生は除きますが、実績や能力よりも、どれだけ準備してきたか、どれだけこだわってきたかという熱意を伝えてみてください!