児童労働反対!「レッドカードアクション」をSNSに投稿してみよう!

テーマカラーは赤!児童労働反対デー!

日本で不自由なく育つ私たちには馴染みのない言葉かもしれませんが、現在も世界のどこかでは児童労働が存在します。家庭が貧しく働かなければならない、人身売買などにより非人道的な労働を強制されている、国が紛争下にあり子供兵として戦わなければならない、などなど様々な理由により学校に通うことのできない子供たちがいます。

この現状を改善すべく、国際労働機関(ILO)は児童労働をなくすために、6月12日を児童労働反対世界デーに定めました。今回は、毎年この日に向けて行われている「レッドカードアクション」という児童労働に反対の意思表示ができるキャンペーンを紹介します。

 

レッドカードアクションとは?

児童労働をなくそう!

「レッドカードアクション」とは、国際労働機関(ILO)によって世界中で行われている「Red Card to Child Labour Campaign」のことを指します。児童労働反対のメッセージが込められたレッドカードを持ちながら写真を撮り、SNSなどにアップすることで「児童労働をなくそう」という意思を示し、世界中の人と共有できるというフォトアクションになっています。

また、レッドカードを掲げるだけでなく、この社会問題に対して自分ができる「+1アクション」の宣言も一緒にしましょう。このレッドカードは児童労働ネットワークのキャンペーンサイトから自由にダウンロードすることができます。これまで俳優の佐藤浩市さん、元サッカー日本代表の前園真聖さんなど多くの著名人の方々も参加されています。児童労働ネットワークによると、過去三年間で24,507名の方々がこのフォトアクションに参加しました。

なぜ、レッドカードなのか

一言に児童労働と言っても様々な種類があります。1990年代後半には、サッカーボールを作る子供達が注目され、問題になりました。これに対し、FIFA(国際サッカー連盟)やNGO、スポーツ業界が協力し、現状の改善に努めました。その結果、実際に児童労働が廃止された地域もあるそうです。

児童労働の現状

NGOのACEによると、“”児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働のことです。世界には1億6800万人、世界の子どもの9人に1人が児童労働をしていると言われています。
出典:世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)(http://acejapan.org/childlabour/entrance

なぜ子どもが働くのか

児童労働が起こる要因は様々で、家庭や国が貧しいため、教育を受ける機会がないため、古くから残る男女不平等の考え方、子どもを働かせることが当たり前となっている社会の風習などがあります。経済的困窮を助けるための寄付などの表面的な支援だけでなく、地域に根付いた習慣なども複雑に絡み合っているため、解決のためには試行錯誤が必要です。

私たちとの関わり

法律によって児童労働が禁止されている日本人にとっては、遠い国の問題と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。私たち消費者がより安いものを求めると、作り手は低コストで製品を作るための子どもを低賃金で長時間働かせることになります。また親の給料の減額により、家計が圧迫され子どもが働きに出るという貧困の連鎖も生じ得るのです。この状況を助長しないためにフェアトレードなどが存在します。フェアトレード商品は、決して児童労働によって作られているということはありません。

 

SNSに投稿してみよう!

児童労働の問題について考えることや、解決策を探ることはなかなか難しいと思ったかもしれませんが、このレッドカードアクションはとても簡単にできます!必要なのは自分のスマートフォンとSNSアカウントだけです!手順は以下の通りです。

①レッドカードを手に入れる

専用のレッドカードは、児童労働ネットワークのページからダウンロードできます。紙にプリントアウトするのもいいですが、スマートフォンに一度ダウンロードしてしまえば、その画面をカメラに向けるだけでオッケーです。(30枚以上必要な方はILO駐日事務所まで連絡が必要なようです。)

②レッドカードをあげる

カードや画面がしっかり見えるようにしましょう。

③写真を撮る!

④「#STOPCL」をつけてSNSでシェアをする!

このタグをつけることで、レッドカードアクションのフォトコンテストに応募されます。また、児童労働をなくすために「+1アクション」として自分にできることを考え宣言してみましょう。

⑤他の人のアクションも見てみる

世界中で児童労働に反対!の意思表示をしている人たちがたくさんいることがわかると思います。他の人のアクションも参考になるかもしれません。 このフォトアクションはとても簡単な社会参加の方法なので、ぜひ友達や家族とトライしてみてください!

世界中で児童労働に反対!の意思表示をしている人たちがたくさんいることがわかると思います。他の人のアクションも参考になるかもしれません。このフォトアクションはとても簡単な社会参加の方法なので、ぜひ友達や家族とトライしてみてください!

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いかがでしたでしょうか?児童労働という問題が少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。みなさんのSNSの力を使って、今年の6月12日の児童労働反対デーには、世界の児童労働にSTOP!のレッドカードをあげましょう!