前回に続き、今回はグループワークとグループディスカッションについて解説します。
「グループワークとグループディスカッションの違い」については、コチラの記事で紹介しているので、是非こちらも合わせて読んでみて下さい。
今回の記事では、
「グループワーク/グループディスカッションをうまく乗り切るコツは?」
「どういう流れで進むの?」
という疑問への答えをまとめています。
これからグループワーク/グループディスカッションを受ける22卒の学生さん、すでに受けたけどあまりうまくできなかった学生さんは必見です。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
目次
グループワーク/グループディスカッションでみられるポイント
グループワークやグループディスカッションは、2名〜10名程度で行われる集団選考です。
成果物をもとめられる「作業型グループワーク」やプレゼンが必要な「プレゼン型グループワーク」、あくまでも討論がメインなグループディスカッションなど様々なものがありますが、
ほとんどの場合、下記の4つのポイントがみられています。
・積極性
・論理性
・協調性
・アイデア力
ワークを通して、上記の4つのポイントをアピールするのが大事です。
グループワーク/グループディスカッションの流れ
次に、グループワークやグループディスカッションの大まかな流れをみてみましょう。
これも、ワークの中身にかかわらず大きな変化はないはずです。
企業からテーマなどを伝えられる。
最初に企業側から、今日行うワークについての説明があります。
伝えられる情報としては、
・テーマや目的
・人数
・チームの分け方
・制限時間
などです。
作業型の場合は成果物の要件を、プレゼン型やグループディスカッションではプレゼンの方法(ホワイトボードか、模造紙か、口頭か)なども伝えられます。
説明の時間も選考途中ですので、みられている意識をもって、ちゃんと説明を聞きましょう。
自己紹介タイム
次に、チームメンバーと自己紹介をします。
この時間は別途与えられることもあれば、制限時間に含まれていることもあります。
時間に余裕のあるときは、雑談なども交えて、チームメンバーと打ち解けるようにすると良いと思います。
一方で、制限時間に含まれている場合は、できるだけスムーズに行うように心がけましょう。
伝える内容は、学校名や氏名などシンプルなもので構いませんが、全員の自己紹介をメモしておくのがおすすめです。
どこに誰が座っているのかを把握しておけば、議論の際に名前で呼びあえるので、気持ちよくワークを勧められます。
役割とタイムスケジュールを決める
ワークでは、役割とタイムスケジュールが重要です。
役割が決まっていなければ、議論が進まず、ただの雑談や言い合いで終わってしまいます。
またタイムスケジュールを守ることで、時間内に成果物を作ることができます。
プレゼン型やディスカッションでは、
・定義づけ
・アイデアのブレインストーミング
・アイデアを絞り込む
・プレゼンの準備
といったフェーズごとに時間を割り振ると良いでしょう。
またここで議論を進めるにあたっての役割も決めてしまいましょう。
役割については後述します。
それぞれの意見を出し合ったり、共同作業を行ったり、ディスカッション・ワークを行う
時間配分と役割が決まったら、実際にディスカッションを進めましょう。
プレゼン型では、最初に「定義づけ」を行い、「アイデア出し」、「アイデアの絞り込み」の順番でやるのがオススメです。
「定義づけ」の段階では、テーマや課題への認識をすり合わせます。
テーマによっては、言葉の定義自体が曖昧なものもあります。
まずは「チームが何を目指して話し合いをするのか」を明確化します。
次に、アイデアのブレインストーミングを行いましょう。
ブレインストーミングとは、一切否定せずにアイデアをたくさん出すことを指します。
なるだけたくさんのアイデアを出します。
アイデアが出たら、その中から絞り込みを行います。
この段階でアイデアの良い点・悪い点を分析したり、実現可能性を検討したりしましょう。
コアなアイデアが決まったら、アイデアのブラッシュアップを行います。
肉付けをしたり、余計な部分を削ったりして、より良いアイデアにしていく作業です。
時間がなければブラッシュアップは飛ばしても良いと思います。
ありがちな失敗としては、アイデアを出すフェーズでアイデアを絞ろうとしたり、アイデアを絞るフェーズなのに新しいアイデアを出したりしてしまうこと。
こういう場合、制限時間内に議論が終わらず、グダグダのプレゼンになってしまいます。
ポイントは、
・各フェーズごとの役割を意識すること
・終えたフェーズに遡らないこと
・時間配分を決めること自体には時間をかけないこと
です。
作業型の場合は、
・アイデアを出しすぎないようにすること
・拙くても実現可能なアイデアを選ぶこと
・早くアイデアを決めること
が重要です。
アイデアが決まったら、成果物を作るにあたっての役割分担も決めれると良いと思います。
プレゼンの準備/成果物の作成
出てきたアイデアをまとめたり、成果物を実際に作ったりする段階です。
作業型では、ここの時間をどれだけ取れるかが重要になってきます。
プレゼン型やグループディスカッションでは、ホワイトボードや規定の用紙に、出てきたアイデアをまとめていきます。
プレゼンとしてまとめる場合は、
・結論
・なぜそのアイデアが効果的なのか?
・他のアイデアより良い点
・このアイデアの課題
などをまとめると良いと思います。
発表する
アイデアを発表します。
プレゼン型やディスカッションでは、プレゼン資料に基づいてアイデアの中身をわかりやすく説明しましょう。
作業型では、工夫した点などを聞かれることがありますので、整理しておくと良いでしょう。
求められる役割とアピールのコツ
次にグループディスカッションやグループワークに置ける役割について見ていきましょう。
進行
司会進行を行います。
リーダーシップをアピールできるポジションで、ディスカッションの進行や軌道修正を行なう役割です。
目立ちやすくアピールしやすいですが、責任も重い大事な役割です。
書記
ディスカッションの内容を記録していく役割です。
各メンバーの発言や進行役のまとめを記録しながら、全体像を把握しておきましょう。
全体像が見える立場なので、進行役がうまく回せていないときや、必要な情報が足りない時などは積極的に発言をして議論の流れを修正するとアピールにつながります。
また書記がうまく情報をまとめていると、プレゼン資料を作る際にスムーズに進みます。
タイムキーパー
タイムキーパーは、議論の時間を管理する役割です。
時間測るだけでは不十分で、1つのフェーズに時間をかけすぎていたりした場合に、軌道修正する必要があります。
自身も議論に参加しつつ、時間内に結論が出るように働きかけれるとアピールにつながります。
フォロワー
上記のような役割にならなかった人も、フォロワーとしてしっかり議論に参加する姿勢をみせましょう。
アピールするには、アイデアをたくさん出す、進行役や書記、タイムキーパーの手が回っていない箇所があったら、フォローをするなどの意識が大事です。
オンライン選考の難しいところと解決策
コロナ禍により、オフラインでグループワークを行うのが難しい状況になっています。
そのため代替策としてオンラインでグループワークやグループディスカッションに取り組む企業がでてきました。
オンラインでグループワークやグループディスカッションを行う場合、
・通信ラグがある
・ホワイトボードや付箋を共有できない
・選考前の雑談タイムが取れない
・画面に向かって話すので、反応が掴みづらい
といった難しさがあります。
少しでもオンライン選考でアピールするためには、下記の点を意識してみましょう。
カメラ目線を心がける
オンライン選考では、ついつい画面の方を凝視しがちです。
ですが、画面に目線を向けると視線が下に下がっているように見えて、印象があまりよくありません。
なるだけカメラを見るように心がけると、目が合うようになるので印象がよくなります。
進行役の重要性が高まる
オンライン選考では、通信のタイムラグがあったり、反応が掴みづらかったりするので、発言がしにくいです。
そのため、進行役の話題振りが大事になってきます。
進行役になった人は、メンバー全員に話題をふるように心がけてみてください。
協調性を心がける
逆に、オンラインになったことで、過剰にアピールしようとする人もいるようです。
誰か1人が過剰にアピールしようとすると、議論がまとまらなかったり、他の人が発言できなくなったります。
オンラインだからこそ協調性はより心がけるようにしましょう。
まとめ
コロナの影響もあり、新しい選考方法が考えられるようになってきました。
オンライン選考は新しい試みですので、これからどんどんブラッシュアップされていくと思います。
22卒の皆さんも、今回の記事を参考に、グループワークやグループディスカッションを乗り切ってもらえれば幸いです。