ASANTE PROJECTって?
2016年4月、2人の学生のアフリカでの偶然の出会いをきっかけに設立された、ASANTE PROJECT。
“ASANTE”とはタンザニアの母語スワヒリ語で“ありがとう”の意味。ボランティア活動を単なる学生の思い出作りに終わらせない。現地のニーズを優先し、現地の人々に心からの「ASANTE(ありがとう)」を言ってもらえるような活動を目指し、日々奮闘しています。
マダムステラ校との出会い
創設者2人の出会いの場所でもある、タンザニアのとある小さな学校”Modame Stella School”での出来事。
校長であるステラが大きな袋を抱え、二人に中身を見せてくれました。その中には、他のボランティア団体から送られてきたたくさんのおもちゃやぬいぐるみが、埃をかぶって詰め込まれていました。
「おもちゃの前に、鉛筆が足りないのです。」
ステラが発したこの一言には、とても重みがありました。
日本の水準を押し付けるのではなく、実際に現地に赴き、現地の人と対話し、「本当に必要なもの・支援は何か?」というのを見極める。”現地のニーズを優先する”という活動概念は、この出来事をきっかけに生まれました。
ASANTE PROJECTの黄色いロゴは、このマダムステラ校の制服の色に由来するのです。
主に、どんな活動をしているの?
①学習環境の整備
タンザニアの多くの学校では、資金不足のために建設が途中で止まってしまっている、という光景がよく見られます。
マダムステラ校その一つ。外壁は針金が巡らされた状態のまま建設がストップし、雨が降ると校舎の中に土砂が流れ込み休校になってしまうという事態に悩まされていました。
そこで行われた第一回クラウドファンディング「この夏、タンザニアの幼稚園に雨にも負けない外壁をつくります!」。団体設立後一カ月という中でしたが、皆さまの温かいご支援によりわずか1週間で目標の30万円に到達、446,000円という結果に終わりました。
この資金により現地で外壁のブロックを購入し、大きくて丈夫な外壁を完成させることができたのです。
この外壁のおかげで、子どもたちは土砂によるケガの心配なく、毎日元気に外で走り回っています。
②筆記用具の寄付
2017年2月に行われた第二回クラウドファンディング「タンザニアの貧困地域の子供たち250人に学びの場を届けよう!」では、支援校を3校に拡大し、各校に鉛筆やチョーク、ノートをはじめとする筆記用具各種を届けることに成功致しました。さらに筆記用具だけでなく、毎日床に寝ころんで授業を行う子どもたちに現地で購入した机と椅子を供給し集中力の向上などを図りました。(床で行う授業は、子どもたちの背骨が歪んでしまい成長期の彼らに大きな影響も与えてしまうのです。)
筆記用具に関しては、私たちの活動に賛同してくださる日本の企業様からも協賛を頂き、日本の質の高いノートやチョークを届けることも可能になりました。
③オリジナルの教科書”ASANTE TEXT”の作成
タンザニアの多くの子どもたちは、教科書というものを手にしたことがありません。黒板に貼ってある大きなポスター1枚で、何十人もの子どもたちが授業を行っています。
そこで私たちが始めたのが「ASANTE TEXT PROJECT」。タンザニアの共通語である英語の基礎づくりとして、アルファベットなどをメインにした教科書を作成しました。
現地での授業の進め方や理解度、さらには日本の幼児向けの教科書なども参考にしながら「どんな構成にするか」「こんなページがあったらおもしろいかも」など、渡航の何カ月も前からメンバー同士で話し合い完成させていきます。
初めて”自分だけの”教科書を手にした子どもたちは笑顔いっぱい。思い思いに表紙に色を描き、たくさん書き込み、それぞれの教科書へと色づいていきます。
今後の活動について
2年目に突入したASANTE PROJECT。新1年生も迎え、現在約30名で活動を行なっています。
9月には、団体として第3回目となる現地ボランティアを予定しており、只今準備の真っ最中。
“現地のニーズを大切に”この方針を胸に、今後も活動を行なっていきます。これからもASANTE PROJECTをよろしくお願い致します!
ホームページ、Facebook、Instagram、Twitterもあるので是非ご覧ください!
ホームページ
https://m.facebook.com/asante.project
@ProjectAsante
http://www.thepicta.com/user/asanteproject/424228631