落ちこぼれから「楽しい」を仕事にした話…?!

エンタメ業界で活躍する秘訣をインタビューしてみました!

「そろそろ就活をしなきゃな・・」「社会人って楽しいのかな」と考える就活生も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Jobby編集部が大手IT企業に勤め、その後エンタメ業界で活躍するえんどりん(遠藤優也)さんにインタビューをしました。
テレビやインターネットが身近な時代ですが、エンタメ業界でのお仕事って何をやっているのかわからないという人は、この機会に理解を深めてみましょう!
また、就活の軸や活躍する社会人になるコツも学びましょう!

1.エンタメを中心にしながらも他の業界の方々とネットを使った戦略設計

—今回はよろしくお願いいたします!さっそくですが、えんどりんさんって何者ですか?
簡単にプロフィールを教えてください!

新卒では大手IT企業の京セラグループに入社し、社会人3年目にエンタメ業界に転職後、マーケティングの部署でデータ分析を行ったり、SNS戦略をたてたりとサービス全体の戦略を担うポジションで働いています。個人でも、とあるタレントさんや一般の方のYouTube運営や動画編集、TikTokの運営を行ったり、企業様にプロモーション戦略を任せていただいております。

—エンタメと言ってもYouTubeやTikTokなど幅広いイメージが…!
エンタメ業界でどのようなお仕事をされているんですか?

サービス全体の戦略設計から施策の実行、サービスの分析はもちろんSNSの分析など様々な領域を担当しています。すごく簡単に言うと仮説検証ですかね。例えば、サブスクリプションサービスを担当したとして、会員数を伸ばしましょうと会社の中での目標があったとします。月額が1,000円だとしたら、〔会員数×1,000円〕が売り上げじゃないですか。会員数を伸ばすためにチームが動くことになるので、どうやったら会員数が伸びるかをひたすら考えて戦略を設計し、その設計をベースに施策を実行していく部分を僕が数値を見ながらやっています。退会者や継続利用者の傾向を、データで可視化することで会員数を増やす方法を考えて提案していくといった形です。

—日々数字と向き合っているんですね。理系の方が向いているお仕事なんですかね?

「数字に強い=理系が向いている」というわけではないと思います。たまたま僕は学生時代が理系の学部だったので煩雑な計算をする事が多く、数字に対する抵抗感はもともとなかった人かもしれないですが。文系出身の人は周りにいますし、僕の場合は計算というよりも数字から物事を読み取る力だったり、数字を組み立てて設計していく力が必要になってくるので、理系しかできないということは全くないです!

—仮説検証の魅力を教えていただきたいです!

繁盛しているお店や売れている商品には必ず人気な理由があるので、その理由を仮説立てして自分ごとに置き換え、自分自身で検証していくのがすごく楽しいですね。例えば、事業を拡大する上で課題点に対して仮説を立て、その仮説が確かなのかを検証していくことで、新しい気付きやノウハウを血肉化していくことができるのでそれがやりがいですね。
SNSで自分の発信するものをバズらせたり、フォロワー数を伸ばす時もそうですし、先ほど例に出したサブスクサービスの会員獲得においてもそうですが、仮説思考の能力は業界や職種問わず至る所で活用できるのが魅力だと思っています。

—大手IT企業に勤めた後、エンタメ業界で活躍されていますが、学生時代からバリバリインターンしていたんですか?ズバリえんどりんさんはどのような学生だったんですか?

俗に言う落ちこぼれでしたね。
中学時代はろくに勉強せずで都立の高校受験に落ちましたし、大学受験も第一志望の大学には受からず滑り止めの大学に行きました。大学で専攻していた学科も途中で飽きてしまい、ろくに勉強せずに遊んでばっかりでした。さすがに就活のタイミングでは将来を考えるようになったんですが、やりたい事も見つからず、なんとなく知っている会社にとりあえずエントリーシートを送っているような就活生でした。でも元々エンタメは好きで、ゲームやドラマ、音楽などには沢山触れてきましたね。その経験は今の仕事の原点でもあります。

—そうなんですか?!落ちこぼれから這い上がるきっかけとかはあったんですか?

僕の中での人生の大きな転機は就活をしていた時でした。
音楽業界で大手のA社の選考を受けていた時、最終選考まで残った人たちが全員参加するインターンシップでの出来事でした。当時の選考は特殊で、29歳未満であれば新卒も中途も受けられるようなものでした。最終選考に残った人の中には、大手企業から転職しようとしてる人やMBA取得者、学生時代に起業していた人など自分のこれまでの歩みとは別次元の人ばかりの集まりでした。
自分はこれまで何もしてこなかったので、当然知識のなさやスキルのなさを痛感しましたね。プラットフォームという言葉すらまともに理解してませんでしたから(笑)でもそのインターンシップの中でエンタメの奥深さと楽しさを知るとともに、知らない事を知る楽しみを知ったんですよね。もともと負けず嫌いなとこがあったので、この人達に必死に喰らい付こうと思い、これまで何も考えずに生きてきた私生活からガラッと変わりました。

–就活を通してどんな変化があったんですか?

最終選考で音楽業界大手のA社は落ちてしまったんですが、選考は半年間近くあったのでインターンシップが一緒だった人とは仲良くなり、社会人になってからも会う事は何回かありました。選考に合格した人から仕事の話など聞く度に、やっぱり自分もエンタメの世界に行きたいという気持ちが強くなりましたね。そういう人たちと同じ目線で話せるようになるためにはどうしたらいいんだろうとか、すごい意識して働くようになったし常日頃から考えるようになりました。それらに加えて周りに自分の考えをアウトプットする機会が増えましたね。周りに考え方について指摘されたら、「そういう視点もあるのか」という学びを繰り返していました。自分が本当に挑戦したいことが明確になったので、そのゴールに向かって何が必要かを逆算して日々過ごしていたので自然と向上心は続きました。その時、自分は苦しむよりこの状況を楽しんでいるなって感じてましたね!

2. 大手IT企業に勤め、エンタメ業界で活躍する秘訣

—新卒で京セラグループに勤めていたとのことですが、エンタメとの関わりはありましたか?

結局新卒で入った会社はザ・ITの会社で、エンタメからはかけ離れていたんです。当初は経営企画部で新規事業の立ち上げに参画しつつ、BtoBの教育サービスのデータ分析を行っていましたが、これはエンタメサービスでも転用できるかもとか考えていましたし、エンタメ業界のトレンドは常に追うようにしていました。もし自分がその場にいたらこんな風に考えていたかもとか、こんな風に挑戦してみたいなど考えていましたね。今もそうですがすごく大事なことは自分自身がエンタメに触れ続け、新たな挑戦をし続けることだと思います。エンタメは本当に流れが早いので。

— エンタメ業界の面白いところってなんですか?

変化が激しく予測不能なことであふれているところですかね。数週間前に流行っていたものが今ではもう時代遅れになり、また新しい流行りものができたりしている。こんなのがバズるの?っていうものがバズっていたり正直予測不能なことが多発しています。だからこそいろんな仮説立てができるし挑戦できたりもします。エンタメ業界と聞くと一見華やかなイメージがあるかもしれないですが、みんなが見ているその華やかさは100%の内の1%の光なんじゃないかと思います(笑)
働いていると99%は泥臭いことなのですが、その1%の光を生み出す方法を考えることや実行すること、実際にその1%の光を見出せた時にやっぱりエンタメって面白いなって感じますね。

—エンタメ業界って非常に奥が深そうです。遠藤さんにとって“エンターテインメント“とは何ですか?

しがらみから解放してくれるものですかね。自分の大好きなことに触れている瞬間ってその日あった嫌なこととか忘れられるじゃないですか。一生懸命に生きている人こそ、エンタメに触れて休息して欲しいですよね。そんなエンタメに僕はずっと関わっていたいですし、何か今後自分なりのエンタメをつくっていきたいとも思っています。さっきも言ったんですがエンタメって時代の流れが早いので自分自身でエンタメに触れることを常に心がけていますね。「えんどりんって行動力やばいね」ってよく言われるんですが原動力はそこにあるかもしれないです(笑)ライブ配信が流行った時も自ら配信者として配信したら、いつの間にかハマっていたりいつの間にかYouTuberとして動画配信したりしてました(笑)

—エンタメ業界に興味がある大学生に、エンタメ業界で働いているからこそ伝えられるメッセージをいただきたいです!

エンタメって動画や音楽、ゲームなど様々だと思うんですけど、自分が一番興味を持てるエンタメ分野をベースにするのがいいと思います。エンタメってエンジニアやデザイナー、マーケティング、営業など様々な職種が関わってくる事が多いと思うので、自分が興味のあるエンタメの領域で、自分なら何ができるだろうって考えるだけなのかなと思います。僕は大学生の時にプログラミングをしていないけれど、IT業界で勤められたし、自分が熱中できることならいくらでもできるようになるって感じがしますね。

3.「シゴト」観。自分の可能性を広げられるチャンス

—遠藤さんにとって「シゴト」とは何ですか?

自分の可能性を広げられるチャンスですかね。
世の中にはいろんな仕事があると思うんですが、同じ仕事をしていたはずなのにどんどん羽ばたいて人生を謳歌していく人と、常に愚痴を漏らしてその場を生きている人っていると思うんです。
仕事をしていたら様々な知識を身につけられる環境や人脈を形成できるチャンスが訪れると思うんですよね、それを自分のものにできるかどうかは自分次第だと思います。サービスを伸ばすためにやった方がいいことだと思ったら、ちょっと知識が薄くてもちゃんと勉強した上で提案するようにしています。自分自身で勉強したり、調べても分からない事はその分野に詳しい人や周りに聞いたりする事で自ずとできるようになるんですよね。僕自身は何か1つの事に特化するというよりも、様々なスキルを身に付けて掛け算を増やす事で僕自身の付加価値を高められるように心掛けています。改めてシゴトはチャンスの宝庫なので、チャンスを逃さないためにも、「基本やらせてください」というスタンスでいます。
ただ、僕の中で仕事って人生を楽しむためにあるものだと思っているので、仕事をすることで生きたい人生が生きられなくなるってことはないようにしています。

—「シゴト」のやりがいを教えてください。

やはり今の会社に所属しているからこそ大きい仕事に携われ、普通に生きていたら経験できないことができるし、普通に生きていたら出会えない方と出会えて人脈が広がっていきます。人脈が広がるとまた新しい知識が入るし、またその新しい知識でいろんな施策のアイデアを思いついて挑戦する。そのループがすごく楽しいですね。個人でもTikTokやYouTubeなどの運営やSNSコンサル、イベント集客や様々なプロジェクトのプロモーションなどに携わらせてもらっていますが、そこで関わるインフルエンサーや企業の人たちが新しい光を見出したり、僕と一緒に仕事して楽しかったと言ってくれると本当に嬉しいですね。結構僕は働きまくれる体質だと思うんですが、あ〜仕事してるなーって感じる瞬間が結構好きです(笑)

—「シゴト」で挫折したという経験はありますか?

めちゃくちゃありますね。
1つ挙げるなら、今の会社に転職した時。すぐに成果が出せなかったことですかね。シンプルに今まで遊びすぎていただけなんですけど(笑)エンタメ業界の経験が一切ない中で入社したのもあって、今まで勤めていた会社の社風との違いなどの環境の変化についていけなくて、最初の1ヶ月半は結構大変でした。中途で入ったので、即戦力として見られるからこそ、成果を残さなきゃといったプレッシャーもありました。

—挫折を乗り越えるために何をされたんですか?

とりあえず我武者羅にやってみるというスタンスで、ひたすら仕事をしつつも足りない知識を補うために勉強しましたね。ひたすら仕事をしていたら、3ヶ月目で社内で表彰していただいて、そこでやっと自信がつきました。また、上司にコミット力といったところを評価していただいたり、経験の数を増やす事で自ずと上司が考えていることを予測する力がつき、先回りした仕事もできるようになってきました。

—「シゴト」を”楽しむ“秘訣はありますか?

自分の好きなことを仕事にしない方が良いってどこかで聞いたことあるんですけど、僕は好きなことを仕事にした方がいいと思います。僕は今の仕事がすごく好きですし、だからこそ仕事が楽しいです。 あと僕の場合は個人よりもチームで仕事する方が向いている気がします。自分1人だとやれることって限界あるんですけどチームだともっと大きなことに挑戦できるし、やり遂げた時にその喜びを共有する仲間がいるって素敵ですよね。

4.行動力こそが人間の付加価値

—えんどりんさんが人として大事にしていることはあるんですか?

持論ですけど、人間の付加価値って行動力だと思うんですよね。
お金持ちになりたい、とかYouTuberになりたいって言う人多いじゃないですか。でも大抵の人ってそうなるための行動を本気でしないじゃないですか。僕の周りですごく多いんですけど、TikTok伸ばしたいんですけどどうしたらいいですか?とかYouTube伸ばしたいんですけどどうしたらいいですか?とか。でも、丁寧に教えてもそれを実行する人は数%いるかいないかですね。頑張るぞーって意気込んでビジネス書籍を読む人とかって読んだ後に、そこで得た知識を活かして行動してる人って数%だと思うんです。「成功してる人達って天才なんだな〜、僕には無理だわ」って昔は思っていたんですけど、実際は成功してる人達って、そこら辺の人が頑張ってしてる行動を当たり前のようにやっていて、それプラスさらなる挑戦をし続けてるんですよね。だから口だけの人って一生そういう人達には追いつけないんです。だから行動力こそ人間の付加価値だなって思います。

—今後のビジョンを教えてください。

需要性があるものが何かを考えてプロダクトをつくるのではなく、自分がつくりたいものをつくりたいと思っています。需要性があるものを追求しているといつの間にか面白く無くなってる気がするんですよ。自分がつくりたいものつくって、それをどうやっていろんな人に届けるかを考えて実行していく方が楽しそうですよね。そのほうがマーケターとしてもやりがいを感じます。でも僕は0→1経験はなく、どちらかというと1を100にしたり1000にしたりする方が得意なんです。世の中には、「何者かになりたい」と思っている人がいるじゃないですか。その人たちのサポートをすることも引き続き続けていきたいですね。だからこそいろんな人と繋がって人脈を増やしていきたいですし、エンタメを軸にしてまたそこで何か面白い取り組みができたらいいなって常に思っています。

5.まずは行動してみることが大事

—今日はありがとうございました!
最後に、Jobbyを読んでくれた学生にメッセージをお願い致します!

仕事にも興味なく趣味も0だった学生時代の僕でも、今ではやりたい事をたくさん見つけそれを実際にやれているし、仕事を楽しんでできています。この記事を見ている人は少なからず当時の僕より意識が高いはずです。今やりたい事が見つからなくても自分の好きなことにひたむきに取り組んでいればいずれ見つかります。これまで生きてきた環境を変えることって怖いし勇気がいるので、なかなか踏み出せないと思うのですが、一度環境の変化から得られる楽しみを実感するとその変化が楽しくなってしょうがないです。
僕自身、逆に変化のない人生が逆に怖くて、常に新しい事に挑戦する事を心掛けています。もしこのままではまずいと思っている人がいたら行動力を持つことで些細なところからぜひ環境を変えていってほしいです。この記事を読んで何かしらの行動をしてくれる人が増えると嬉しいですね。

まとめ

いかがでしたか?
えんどりんさんの「行動力こそが人間の付加価値」という言葉を胸に刻んだ方も多いのではないでしょうか。今日から自分がやりたいことを見つめ直して、行動を重ねていきたいですね。
マーケティング、データ分析、SNS周りのことなら、えんどりんさんのSNS(twitter/Instagram)に連絡をお願いします! 

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えんどりんさんの歴史はこちらから。必見です♪
https://note.com/endrin/n/ncb4a738d3eb3