【金融コンサルタント直伝】銀行にお金を預けていると損をするかも!? 

銀行にお金を預ける学生が多いけど…

趣味や学費や課外活動など、様々な場面でお金がかかるのが学生生活。
皆さんはどのようにお金を管理をしていますか。
バイトなどで稼いだお金を特に何も考えすに銀行に預けているという学生が多いではないでしょうか。私もアルバイトの給料やお小遣いを銀行に預けています。

しかし銀行に預けることは、本当に賢い選択なのでしょうか。
皆さんは、「なぜ銀行に預けるのか」や「銀行に預けるより良い方法があるのか」と考えたことはありますか。今回は金融コンサルタントの方から貯金についてのお話を聞いて来ましたので、そのテーマについて書きます。

なぜ銀行にお金を預けるの?

なぜみなさんは銀行にお金を預けるのでしょう?
「みんな預けているから」や「親に銀行に預ける様に言われたから」という人が多いのではないでしょうか。

皆さんがそう言うのも無理はありません。
なぜなら、銀行は安全性があり、さらに預金額を増やせるという感覚がはあるからです。

銀行預金の安全性

銀行にお金を預ければ預金額が勝手に減ることはありません。
また、警備も万全なので強盗から預けているお金を盗まれるリスクも低いです。
そして、お金を引き出せば必ず額面通りの金額が出てきます。

確かにお金を預ける機関としては、最高ですね。
これが友達や先輩にお金を預けたケースだと確実に預けたお金を返してくれるか不安になります。
こうした、お金を預けるうえでの不安がないのが銀行の強みと言えます。

金利が嬉しい

安全性に加え、銀行にお金を預ければ金利で預金額を増やせる場合もあります。
その理由は金利があるからです。
金利というのは言わば、お金を借りる人が貸し出してくれる人に払う手数料のことです。

融資やお金の貸し出しの事業をする上で銀行は私たちの預金を借りているため、私たちに金利を払わないといけないんですね。
これは逆に言えば、自分たちが借金をする時は銀行に手数料を払わなくてはいけません。
それこそが金利の本質です。
銀行は信用されているので少額ではありますが、銀行にお金を預けておけば銀行は私たち手数料を払ってくれるのです。

昔は金利がよかった

僕らのお父さんお母さんが20代だったころはバブル経済期で金利が高い時代でした。
その頃は銀行にお金を預けると、金利のおかげで自分の貯金を増やすことができました。
と言うのも、銀行はバブル経済期に不動産融資などで大量のお金を人々に貸していました。
土地の値段の上昇でお金を稼ごうとする人たちが高い金利を払ってでも大量にお金を借りたのです。
その分、銀行にお金を預けた人には高く金利が支払われていました。
当時の金利の最高数値は年間6%にまで上昇したと言われています。
1年間100万円を銀行に預けたら年に6万円が余分に貯まる、顧客にとって嬉しい仕組みだったのです。

今は銀行貯蓄じゃ効果はない!?

最近の銀行の金利は…

「え、でもずっと銀行にお金入れているのにあまり口座の預金額が変わった実感がない。」
と思った方もいるのではないでしょうか。
それもそのはず、今は銀行にお金を預ければお金を稼げるとはいかないのです。
近年、銀行が払う金利はとても低いです。
現在の年間の金利は0.001%で、1年間口座に100万円預けても、10円しか支払われません。
つまり、銀行の貯蓄ではお金は稼げないのです。
それどころか一回手数料を払ってしまえば赤字です。

物価と貯蓄の話

金利は低くて銀行の預金でお金は稼げません。
それでも預金がなくなるわけではないので、安心ですよね。
しかし実は私たちが銀行に貯蓄している金額は、変わらなくても購買力が低くなっている場合があります。

現在はアベノミクスによって物価を押し上げる動きが強まっています。
その動きの一つに、日本銀行がたくさんお金を刷って多くの人がお金を使えるようにすることでインフレを促す金融緩和というものがあります。
インフレが起きれば物価が上がりますね。
物価が上がるということは、シンプルに物の値段が上がったということです。

物の値段が上がる一方で、銀行の預金額のに変化はあるのでしょうか。
銀行に預けた金額の数値は変わることはありません。
持っている金額は変わらないのに、物の値段だけ上がれば今まで買えた物が買えなくなることもあります。
つまりこのまま銀行でお金を預け続ければ、相対的には損する場合があるのです。
今、日本経済はまさにその状態です。
物価だけが無理矢理上がり、預金の価値は下がってしまっているのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
「今あるお金は銀行よりも違う方法の方が増やせるかもしれない!」
といった具合に今のお金の管理の仕方に危機感を少なからず持ったのではないでしょうか。

今後もJobbyの「金融」カテゴリーでは、将来のお金事情の話やその対策についての記事をアップいたします。お楽しみに!

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