学生にプラスを。そんなコンセプトのもと渋谷に構える日本最大級の学生専用ラウンジ、キャンパスプラス。今回はキャンパスプラスで働く新田卓さんにインタビューさせて頂きました。インタビューを通してキャンパスプラスについて、そして新田さんの抱く大学生に対する熱い想いについて迫りました。
「現代の大学生は将来について考えなさすぎる」そんな問題意識を持っている新田さん。新田さんの思う”働く”とは、また、私たち大学生がどんな意識を持ち生活するべきなのかもお聞きしました。
ただのラウンジではない!求めれば新たな挑戦ができるラウンジ
ーではまず、キャンパスプラスとはどのような場所なのかを教えてください。
キャンパスプラスは学生向けのコワーキングスペースです。イベントやミーティングができるスペースで、カフェやファミレスのような空間を目指しています。
電源・wifiはもちろん、プロジェクターやホワイトボードなどのミーティングに必要になる備品の貸し出しも行なっています。
主な利用としては、学生団体の方やサークルの方がミーティングをする際が多いですね。ゼミやインターンの勉強会で使われている学生さんもいらっしゃいます。人数としては少ないのですが個人で作業場として使われている大学生の方もいて、そのような使い方も推奨しています。キャンプラを使っている学生は、全体的に頑張っている学生がたくさんいるように見えますね。
ーキャンパスプラスというと学生団体向けのラウンジというイメージが強いですが、そんなことはないんですね!
そうですね。個人での使用の認知が低くて、団体に向けていると思われがちなんです。でも、7月のテスト期間は団体での活動が少なくなり、使用率も下がるんですよ。なので、ぜひ個人の学生さんに勉強スペースとしても使って欲しいですね。
ーではターゲットは学生全体、ということですか
はい。「ミーティングをするならカフェとかファミレスよりキャンプラの方がいいよね」となればいいなと思っています。
会費として1回500円払えば一日中使える環境を作りたいと思っていますので、団体さんだけでなくいろんな学生に幅広く使っていただければ嬉しいです。
ー次に、新田さんの思うキャンパスプラスのアピールポイントはなんでしょうか。
学生に対して提供できるものが多いことですかね。そもそもキャンプラを運営しているうちの会社は、エンターテイメントの会社なんです。そこでエンタメ×大学生という何かをやりたいと考えています。なので、「学生さんからこういうことやりたいんだよね」と言っていただければ繋げることができる可能性も高いです。
「主体的な学生さんには」という条件付きではありますが、様々な機会を与えることができることが強みだと思っています。
意識が高い人ほど就活に失敗?
ーキャンパスプラスでは就活支援も行なっていますよね。具体的にはどのような形なのでしょうか?
はい。「就活の大学を作ろう」というコンセプトで「就活大学」という就活支援を行なっています。面談方式で、志望動機の作り方や就活生のやりたいことを一緒に分析します。
日本の大学生はキャリアについて知らないことが多すぎる、と思うんですよね。大学もキャリアや人生の選択をもっと教えるべきなのに教えていない。ですので、みなさんが通っている大学以外で、就活の大学を作ろうとなったんです。
ー就活大学は面談方式ということですが、どのような流れで行われるのですか?
例えば、大学時代に広告研究会入ってたから広告の会社に入りたい、という学生がいたとします。それは安直すぎると思います。それって本当に将来やりたいことが広告なの?なんで広告なのか、僕にもわかるように説明してください、という感じで進めます。
ーそれに答えられる学生って、なかなかいなさそうですね(笑)
まあ少ないですね。就活は、学生団体をやっていても、やっていなくても一緒です。今まで引きこもっていたような人や、アルバイトだけやってきたような人の方がうまくいくケースもあります。
それって勿体ないな、と思ったのも就活大学ができた一つの経緯です。
就活生は情報を知らないだけなので、知ってもらえればいいんです。「知らない→知る」にフェーズを変えるだけなんですけど、知らないなら、知るために次の行動を起こせばいい。そして次のステップに行ってもらえれば、と思います。
ーなるほど。最初はどんな学生に向けて就活大学を始めたんですか?
最初は、学生団体の人向けに始めました。「学生団体で頑張っています、代表やっています」という人ほど就活うまくいかないことがあるんですよね。というのも、やってきたことに重きを置きすぎて、「これから」がないんです。実際、就活ではこれまでにやってきたことはどうでもいいんですよ(笑) 「やってきたことからの価値の抽出」が重要なんです。こういうことを学んで、これからどうしたいのか、どういう価値観を自分が得たのか、それが分かってから次のキャリアを選ぶ流れになるべきですよね。
自分の知らない幅を狭めて、やりたいことを見つける
ーここからは新田さん自身についてお聞かせ願います。すごくざっくりとした質問ですが、新田さんの思う「働く」とはどういうことですか?
「働く」とは、社会の問題を解決することであり、僕はこうあるべきだというものを純粋に作っていくことかな、と思います。働くということは、自分で生計を立てなきゃいけないってことじゃないですか。そこで個人のやり方で稼げないなら、企業のリソースを使わせてもらって稼ぎますよね。
その時どちらにしても、ビジネスをやらなくてはならない。では、ビジネスとはなんなのかというと、個人が何かを解決できるものに対して対価が支払われるということ。その対価がお金であり、その連携がビジネスだと思っています。
僕は働くことは、すごく意義のあるものだと思います。働くということはお金をもらいますよね。ということは、なにかしらの社会貢献は必要で、問題解決をしなくてはいけない。
その際に自分の興味のある分野で解決した方が楽しいですし、そっちの方がやりがいがあると思っています。仕事が楽しいと感じる時は、やりがいを感じる時じゃないですかね。
ーでは新田さんが抱えている、社会に対する課題意識をお聞かせください。
僕は採用に関して課題意識があります。さっきも少し触れたのですが、日本の教育って良くないなと思っています。今の大学生は自分について考えなさすぎると思っていて、気が付いたら3年生になってますという人が多いと感じます。もっともっと、自分はこういう価値観で、こういう風なキャリアを選びたいからこういう活動をやってるんだ、とロジックの立った行動をとって欲しいです。
ー自分のことを考えた上で、やりたいことを見つけるのって難しいですよね。どうしたら見つけられると思いますか?
「知らないところに飛び込む→知る→なんだろう→そういうのあるんだ」と、自分の知らないという幅を狭めていくことが大切だと思います。そこで見つけたものがやりたいことになるパターンが多ので、そこで自己分析が大切だと思っています。
ー自己分析ですか。
就活の話になっちゃいますが、僕は就活の時に初めて自己分析を行うのはおかしいと思っていて、就活の時じゃなくて大学1年生の時からしろよと思っています。
なぜ大学に入ったんだろう、どんな価値観を持っていて何が楽しくて、どんなことがしたいんだっけ、と一つ一つ考える必要があると思います。
ー確かに、早い段階から自分の価値観を考えるって大切ですよね
先程も言いましたが、「自分のやってきたこと」からの「自分の価値観の抽出」がとても大事です。大学生活において自分が注力した活動を通じて、自分の価値観やキャリアについて少しでも思いを寄せてほしい。そのキッカケをキャンパスプラスは提供できると思います。ですので、多くの学生さんに利用してもらいたいですね。
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取材を通して、キャンパスプラスの様々な使い方を知ることができました。落ち着いたあの空間でミーティングするもよし、個人作業するもよし、就活大学に行くもよし。またスタッフの方々はインターンとして雇われており、夢や目標がある人が多いのだとか。スタッフの方達とお話をすることで刺激を受けられるかもしれませんね。そんなラウンジという型にはまらないキャンパスプラスを、是非利用してみてください。
キャンパスプラス施設概要
・渋谷駅から道玄坂を登ること徒歩5分
・会員登録を済ませれば、1日500円で利用可
・営業時間は、平日・土日祝日 10:00-22:00
・団体での使用可(原則60名以上)
・無料の就活支援「就活大学」参加者募集中