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あの吉本興業が世界を舞台に活躍するダンサーを育成するためのアカデミーを新たに開設する!?
そう聞いた我々は、早速その実態を探るべく、HBDA(ヒントンバトルダンスアカデミー)の最終オーディションの取材に向かいました。HBDAとはいったい何なのか。そしてそこに挑む学生の方々の思いとは⋯今回は実際に潜入しありのままの情報をお伝えしたいと思います!
日本最高峰のブロードウェイダンサー養成機関・ヒントンバトルダンスアカデミー(HBDA)とは!?
今回、吉本興業がダンサー育成機関として新たに設立したHBDAは、全てダンスの最高栄誉とされるトニー賞を三度受賞したブロードウェイの伝説であるヒントンバトル氏と吉本興業のタッグにより制作されています。本場アメリカでのブロードウェイ公演やダンスショーの制作が計画されており、また、学ぶことだけでなく、具体的なキャリア支援も行われるそうです。
講師はヒントンバトル氏自らが選出し、ブロードウェイや世界のショービジネスの第一線で活躍する外国人講師がラインナップされています。 ダンスジャンルは、バレエ/モダン/ヒップホップ/リズムタップの4種類です。ブロードウェイや世界を目指すために不可欠な4ジャンルのダンスの習得とレベルアップを目指し、それぞれのレベルに合わせたカリキュラムが用意されています。
そして、HBDAに合格すると、これらの3年分の総合プログラムを無料で受けることができます!
HBDA最終オーディションに潜入!
なんと400名の応募者の中から最終オーディションに選られたのはわずか52名だそうです。狭き門ですね⋯。最終オーディションはバレエ・モダン・ヒップホップ・タップダンスの4つのジャンルで行われます。4つすべてのジャンルにおいて、まずは全員でレクチャーを受け、そして3人ずつの個人審査に移るといった流れで行われていきます。
中には経験のないダンスジャンルの課題に挑む受験生の方もいらっしゃったのですが、苦労されている姿勢を見せず、オーディション前のアップや待ち時間に真剣に練習している姿を伺えました。ヒントンバトル氏も受験生に未経験のジャンルがあるということは理解しており、「“ダンスの技術”よりも“ダンスに対する姿勢”を評価する」と語っていました。
受験者の方にインタビュー!
受験生の方の一生懸命な姿から、皆さんの“合格したい”“ここでダンスを学びたい”そのような熱い思いを強く感じました。
「この熱い思いを発信したい!」
そう感じた我々は、受験生の皆様の休憩時間にオーディションを受け終えたばかりの受験生の方々にインタビューしてみました。
福島玖宇也さん(21歳)
―今回、HBDAに応募しようと思ったきっかけは何ですか?
ミュージカルがとても好きで演劇系の学校に通っていまして、二年前にダンスを始めてからダンスにどハマりし、HBDAのようなオーディションがあることを知った瞬間、「やるっきゃない」と思い今回応募しました。
―演劇とダンスってカッコいいですね!ちなみにどれくらいの頻度でダンスをしていますか?
1年目は週3程度だったのですが二年目から週5で踊っていました。
―週5!?まさにドはまりという感じですね。踊っていらっしゃるダンスのジャンルは何ですか?
1年目はジャズ、タップ。2年目からはタップから離れてバレエに集中しましたね。
―幅広くされているんですね。でもそうすると今回ヒップホップは未経験だったのですか?
確かにヒップホップは一回も触れていなかったので難しかったです。でも、どんなダンスでも型にはまった根本的な決まった動きがあるのでジャンルの違う専門的な動きは後から磨きをかければ良いと思って挑みました。
―未経験のダンスでもいきなり挑めるって凄いですね!それでは最後に、今後の目標をお願いします!
最終的にはブロードウェイの舞台に立ちたいと考えています!
山本祥平さん(20歳)
―今回、HBDAに応募しようと思ったきっかけは何ですか?
私のメインはストリートダンスなので今回のオーディションの4ジャンルは経験がないのですが、タップとバレエのような経験のないジャンルのダンスを学んで習得したいと思い受けることにしました
―ストリートダンス出身なのですね!ちなみにHBDAはどういうきっかけで知りましたか?
ダンスの専門学校の方に宣伝があって、高校の担任の先生からもHBDAのことについて紹介してもらったし、母親からもHBDAについて知らされて、いろんな人からの紹介があって参加したいと思って、参加しました。
―有難うございます。最後に、今後の目標をお願いします!
僕はストリートダンスからダンスを始めたのですが、ブロードウェイなどのような大きい舞台で活躍できるように色々なダンスを学びたいと考えています!
和田真依さん(20歳)
―今回、HBDAに応募しようと思ったきっかけは何ですか?
3歳からジャズダンスを始め、将来はジャズダンスに携わりたいと考えて、福岡から上京して来ているのですが、良いタイミングでHBDAの募集をしていたので、将来の夢に繋げれたらいいなと思って受けました。
―福岡から上京!凄い決意ですね。将来はジャズダンスの方へ進もうとお考えなのですが?
勿論ジャズダンスは一つの方向性なのですが、シンガーソングライターになりたいという思いもあるので歌も学んでいます。そこと併せて、スキルアップのためにダンスも学びたいと考えています。
―なるほど⋯。本日のオーディションを振り返ってみていかがでしたか?
モダンとバレエの基本は一緒なので何となくでは踊れましたが、ヒップホップは別で上手く踊ることが出来ませんでした。緊張してしまい悔しい部分もありましたが、楽しく全力で踊れたのでダンスで自分の色を出すことは出来たと思います。
ヒントンバトルダンスアカデミー(HBDA)の主催者にインタビュー!
我々は、運営側の方にもインタビューをしてみました。インタビューを受けてくださったのは、吉本興業、鈴木様
―お笑いに定評のある吉本興業様がダンサー育成を始めたきっかけとは何ですか?
「お笑いだけではなく、大阪で一流のダンスショーも公演したい」ということで、当時ブロードウェイで大活躍されていたヒントンバトル氏を弊社の大崎洋社長がなんばグランド花月の最初の公演に招待し公演して頂いた縁がありまして、今後はお笑いだけではなく、ダンスなどの違うエンターテイメントも拡げていこうと思ったので、縁のあるヒントンバトルにHBDA開校のお願いをしました。
ー今後、HBDAがどのように成長していけば⋯とお考えですか?
「お笑い芸人を志すのならば吉本総合芸能学院(NSC)を卒業したい」と同じように「ダンスで活躍するのであれば、ヒントンバトルダンスアカデミー(HBDA)を卒業したい」と言えるようになれるくらいになるのが理想ですね。
―最後に、ダンサーを志す学生、自分の目標に向かって頑張っている学生にメッセージをお願いします!
ヒントンバトル氏のレッスンを3年間無料で受けられることがHBDAの強みです。オーディションのダンスは4つのジャンルで審議しますが、それぞれ未経験の人も沢山いるので気楽な気持ちで自分の可能性を信じて応募して欲しいと思っています。
取材を終えて
筆者自身、ダンスの経験などは全くなく、しっかりと見学することも初めてだったのですが、まずなりよりその熱気に驚かされました。一見華やかな世界に見えても、そこには熱い気持ちを持って目標に向かって努力する受験生の皆様の姿にはとても刺激を受けました。彼ら彼女らの中から、少しでも多くの方が夢を叶え、大きな舞台で将来活躍されることを楽しみにしています!