コロナウイルスのワクチンはいつ接種できる?2021年1月時点の状況まとめ

コロナウイルスのワクチン開発が進み、近い将来には国民全員にワクチンが投与できるといわれています。では具体的にいつになるのか、具体的な月日を知りたい人もいると思います。そこで今回は、厚生労働省のワクチンの接種に関する通知や、政府が公表している情報についてまとめました。現時点で最新の情報を知りたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

1. コロナウイルスのワクチンはいつから接種できる?

ワクチンの接種開始時期ですが、一般向けの月日は残念ながらまだ確定していません。2020年の段階では政府は「2021年の前半までには、国民全員が摂取できるよう努める」と述べていましたが、2021年1月現在、全体的なスケジュールは遅延しているようです。

しかし、医療従事者や高齢者など、優先的にワクチンを接種できる人々のワクチン接種開始時期はおおむね決まっており、下記のとおりです。

2021年2月下旬:医療従事者

2021年3月下旬:高齢者、基礎疾患を有する人

この後に一般向けのワクチン接種が開始されるため、少なくとも2021年の4月下旬以降になると予想できます。しかしワクチンの供給状況によっては、大きく後ろ倒しになることも考えられます。

2. どうやったらワクチンを接種できるのか

ではどうやったらワクチンを接種できるのか、具体的な流れを見てみましょう。厚生労働省の情報をもとに、基本的な情報をまとめました。

・接種回数:2回

・接種にかかる料金:無料

・接種に必要なもの:本人確認書類、クーポン券

・接種できる場所:指定された医療機関もしくは会場

まずワクチンを接種する回数は、合計2回。個人の接種状況はマイナンバーを使ってシステムで管理するため、接種に必要なクーポン券を失くしてしまっても大丈夫です。また料金はすべて国が負担するため、個人に費用がかかることはありません。

ワクチンを接種する際は、免許証などの本人確認書類とクーポン券の2つが必要です。クーポン券は、準備が出来次第順次発送される予定です。高齢者や基礎疾患がある人の接種の完了の目途が見えたら、一般向けに配布されるでしょう。

ワクチンを接種できる場所は指定された医療機関や、特定の会場です。基本的には現在住んでいる地域の中で、接種できる場所に行くという仕組みになります。自治体からもワクチンを接種できる場所の案内があるでしょうから、クーポン券を受け取ったら確認してみてください。

実際にワクチンを受けたいときは、以下の手順で手続きをします。

・クーポン券を受け取る

・住んでいる地域内の接種できる場所を探す

・インターネットや電話で予約する

・クーポン券と本人確認書類を持って、予約した日時に会場へ向かう

・ワクチンを接種する

万が一クーポン券が早く届いても、自分の接種開始時期にならないとワクチンを受けることはできません。郵送書類に入っている案内を読んで、接種できる日時であることをチェックしてから予約しましょう。

3. 海外諸国のワクチン接種状況

参考までに、国外のワクチン接種状況についてまとめてみました。日本以外の国の接種状況がどのように進んでいるのか、気になる人は参考にしてください。

・ヨーロッパ連合(EU)

EUでは製薬会社と連携を取って積極的なワクチン接種を進めています。しかし膨大な人数に対して、ワクチンの供給が遅れており、現状でワクチンを接種できている人は全体の数パーセントに留まっているそうです。

ヨーロッパではウイルスの変異体が見つかったこともあり、各国は早急にワクチンを供給するよう製薬会社に求めており、今後どの程度の規模で一般国民がワクチンを接種できるかが気になるところです。

・イギリス

イギリスではウイルスの変異体が出現し、感染拡大が急速に広まっています。そんな中でワクチンの接種は非常に順調に進んでおり、80歳以上の国民のうち、およそ8割の接種が完了しているそうです。

現在は70歳以上の高齢者と医療従事者に優先的にワクチンを提供しており、このままのペースでいけば、それ以外の一般国民がワクチンを接種できる日は近いといえます。

・アメリカ

連日数万人規模の感染者が出ているアメリカでも、ワクチンの接種は順調に進んでいます。2020年1月時点では、累計2,000万人ほどの国民がワクチンを接種しており、2回受けた人は275万人にのぼるとのことです。

しかしながらアメリカでは累計40万人以上の死亡者が出ており、ウイルスは猛威を振るっています。全国民に行き渡るまでには、まだまだ時間がかかるといえそうです。

・イスラエル

コロナウイルスの拡大状況に関して、あまり名前を聞かないイスラエルですが、世界的に見てもっとも速いペースでワクチン接種が進んでいます。2020年1月中旬には国民のおよそ3割がワクチン接種を終えており、高齢者に関してはおよそ7割が受けているそうです。

2021年3月中には、すべての国民が2回のワクチン接種を受けられる予定とイスラエル政府は話しています。ドライブスルーなどを活用して、ワクチン接種の体制を整えていることや、個人の情報や申し込み状況をオンラインで管理しており、スムーズに進められたことがその理由といわれています。

さらに他の国に先駆けてワクチンを購入したという話もあり、充実した医療体制とスピーディーな運営によって、国民の大半がすでに接種を受けられたと考えられます。

まとめ:ワクチン接種開始時期は早くても2021年4月下旬以降

コロナウイルスのワクチン接種開始時期はいつになるのか、というテーマで、国内外の動向を解説しました。まずは医療従事者、そして高齢者が優先されるため、その他の国民が摂取を受けられるのは、早くても2021年の4月下旬以降になると考えられます。供給状況によっては、夏以降になるかもしれません。

いずれにしても、今すぐにワクチンを受けられるわけではないため、新しい生活様式にそった暮らしを維持しながら、ウイルスの感染に気を付けて過ごすことが大切です。最新の情報が気になる人は、厚生労働省のホームページをチェックしてみてください。

参考:厚生労働省 接種についてのお知らせ